「不便だけど我慢していること」が狙い目な理由

起業アイデアを考え始めた大学生の多くが、
こんな方向に意識を向けがちです。

  • みんなが強く困っていること
  • 大きな社会問題
  • 明らかにおかしい仕組み

しかし、現実の起業では、
本当に狙い目なのは「大問題」ではありません。

むしろ、
「不便だけど、まあ我慢していること」
ここに、最も実践的で成功確率の高い起業アイデアが眠っています。

これは偶然ではありません。
起業という仕組み上、明確な理由があります。

なぜ「不便だけど我慢していること」が放置されるのか

まず考えてみてください。

あなたの周りには、こんなことがありませんか?

  • 面倒だけど、仕方ないと思っている
  • 毎回イラっとするけど、諦めている
  • もっと良くできそうだけど、誰も直さない

こうした不便は、
存在しているのに、問題として扱われていない
という特徴があります。

理由はシンプルです。

  • 命に関わるほど困っていない
  • 今すぐどうにかしないといけないわけではない
  • 代替手段が一応ある

そのため、
誰も本気で解決しようとしません。

しかし、ここが重要です。

「解決されていない」=「価値がない」ではない
ということです。

大きな不満より「小さなストレス」の方が強い理由

起業初心者ほど、
「大きな悩みを解決しないといけない」
と思い込んでいます。

ですが、人は実際には、

  • 一度きりの大きな不満
    よりも
  • 毎日繰り返される小さなストレス

の方に、強くお金を払います。

例えば、

  • 毎回迷う
  • 毎回確認が必要
  • 毎回時間を取られる

こうした「積み重なる不便」は、
生活や活動の中で確実にストレスを蓄積させます。

だからこそ、

「別に致命的じゃないけど、なくなったら嬉しい」

この領域は、
非常にお金が動きやすいのです。

「我慢している」という事実が持つ意味

ここで注目すべき言葉があります。
それが「我慢」です。

我慢しているということは、

  • 本当は不満がある
  • でも、解決策がない
  • もしくは、探すほどでもない

という状態です。

つまり、

  • 不便さは認識されている
  • でも、誰も解決していない

これは起業の視点で見ると、
最高の条件が揃っている状態です。

  • 課題が存在している
  • 競合がほぼいない
  • 代替が弱い

大学生起業が入り込む余地は、
まさにここにあります。

なぜ大学生ほど「我慢している不便」に気づけるのか

実は、
「不便だけど我慢していること」に
一番気づきやすいのは大学生です。

理由は次の通りです。

  • 制度や仕組みに慣れていない
  • 変化に対して柔軟
  • 「なんでこうなってるの?」と疑問を持ちやすい

社会に長くいる人ほど、
不便を「当たり前」として受け入れてしまいます。

一方、大学生は、

  • 初めて触れる仕組み
  • 分かりにくさ
  • 非効率さ

に、素直に違和感を覚えます。

この違和感こそが、
起業アイデアの原石です。

「我慢していること」はニーズが静かに存在している

派手な課題は、
すでに多くの人が狙っています。

  • 大企業
  • スタートアップ
  • 行政

一方で、
「我慢している不便」は、
声が小さいため見過ごされています。

しかし、声が小さいだけで、

  • 同じ不満を持つ人は多い
  • 日常的に発生している
  • 解決されれば確実に楽になる

という特徴を持っています。

つまり、
ニーズは存在するが、可視化されていない状態です。

大学生起業は、
この「静かなニーズ」を拾うのが最も得意です。

大きなアイデアより「今より少し良くする」

「不便だけど我慢していること」から生まれる起業は、
世界を変える必要はありません。

必要なのは、これだけです。

  • 今より少し楽
  • 今より少し早い
  • 今より少し分かりやすい

この「少し」が、
実はとても大きな価値になります。

なぜなら、

  • 比較対象が「不便な現状」だから
  • 完璧を求められていないから
  • 改善が実感しやすいから

です。

大学生起業において、
この条件は非常に重要です。

「我慢していること」は検証しやすい

もう一つ大きなメリットがあります。

それは、
検証が圧倒的に簡単という点です。

  • 「これ、不便じゃない?」と聞くだけで反応が出る
  • 「こうなったら楽じゃない?」と想像してもらえる
  • 実体験があるので話が早い

大きな社会問題を語るより、
日常の小さな不便の方が、
人は自分ごととして話してくれます。

これは、
アイデアを磨く上で非常に有利です。

なぜ「みんな怒っていない問題」がチャンスなのか

多くの大学生は、
「怒っている人が多い=ビジネスチャンス」
と考えがちです。

しかし実際には、

  • 怒っている問題 → 対立・感情が強い
  • 我慢している問題 → 解決されたら感謝される

という違いがあります。

「別に怒ってはいないけど、
なくなったら助かる」

この領域は、
受け入れられやすく、続きやすいのです。

我慢されている不便は「改善前提」で受け入れられる

もう一つ重要なポイントがあります。

それは、
「不便だけど我慢していること」は、
完璧な解決を求められていないという点です。

  • 多少不完全でもいい
  • とりあえず使えればいい
  • 今より良ければOK

この状態は、
大学生起業にとって理想的です。

最初から完成度の高いサービスを作る必要はありません。

大学生起業は「不満を叫ぶ」より「不便を拾う」

起業アイデアというと、
「問題提起」が大事だと思われがちです。

しかし、大学生起業では、

  • 問題を叫ぶ必要はない
  • 社会を批判する必要もない

ただ、
静かに存在している不便を拾えばいいのです。

  • 誰も文句を言わない
  • でも、みんな面倒だと思っている
  • ずっと変わっていない

ここに目を向けられるかどうかで、
アイデアの質は大きく変わります。

「我慢していること」を見つける質問

最後に、
今日からすぐ使える問いを置いておきます。

  • これ、もっと楽にならないの?
  • なんで毎回同じことしてるんだろう?
  • 初めての人は困らない?
  • これ、誰かが作ってくれたら助かるな

この問いに引っかかるものがあれば、
それはもう起業アイデア候補です。

小さな不便は、確実な一歩になる

起業で一番怖いのは、
失敗することではありません。

何も始まらないことです。

「不便だけど我慢していること」は、

  • 身近で
  • 現実的で
  • 行動につなげやすい

最高のスタート地点です。

大きな正義も、
派手なアイデアも、
今は必要ありません。

まずは、
あなた自身が毎日「まあ仕方ない」と流している不便に、
ちゃんと目を向けてみてください。

そこから始めた起業は、
驚くほど自然に、
そして確実に前へ進んでいきます。

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Author of this article

大学生の頃の自分は、「いつか何かやりたいな」と思いながらも、何をすればいいか分からず、正直モヤモヤしていました。そんなある日、地元の喫茶店でたまたま車屋の社長と出会ったことが、人生のきっかけになります。
「自分もやってみよう」と思い、21歳のときに車の仕入れと販売をスタート。実家の自分の部屋に電話線を引き、名刺を作り、今思えばかなり手探りで“起業っぽいこと”を始めました。
就活はせずに学生のまま起業を目指しましたが、現実はうまくいかず、卒業後はいったんフリーターに。それでも起業への気持ちは消えず、社会経験を積もうと広告代理店に就職しました。そこで学んだことを活かし、26歳で独立。広告代理店を立ち上げ、今は40代となり会社を経営しています。
このガイドは、昔の自分のように「何かしたいけど分からないことばかり」の学生に向けて作りました。完璧じゃなくていい。一歩踏み出すためのヒントを、ここで伝えていけたらと思っています。

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