起業を考え始めた大学生の多くが、最初に感じる不安。
それは
「自分はまだ何も知らない」
「知識も経験も足りない」
という感覚です。
そしてこの不安を消すために、
・必死に勉強する
・情報を集める
・完璧になろうとする
という行動に走ります。
一見、正しい努力に見えます。
しかし実は、起業で最初につまずく人ほど「知らないこと」を恐れすぎています。
この章では、
なぜ「知らないこと」を受け入れる姿勢が起業に不可欠なのか
そして、どのようにそのマインドを身につけるべきか
を、現実的に解説します。
① 起業は「知らない状態」から始まるのが普通
まず、はっきりさせておきましょう。
起業は、知らないことだらけの状態で始めるものです。
・ビジネスの正解
・売れる保証
・完璧な手順
これらをすべて知ってから起業する人はいません。
それにもかかわらず、大学生起業では
「もっと準備してから」
「ちゃんと分かってから」
と、自分にだけ完璧を求めてしまいます。
しかし現実には、
起業とは「分からないまま進む行為」
です。
知らないことがあるのは、失敗ではなく、スタート地点です。
② 「知らない=ダメ」という思い込みが行動を止める
大学生が特に強く持ちがちな思い込みがあります。
それは
「知らない状態で動くのは、恥ずかしい」
という感覚です。
・変な質問をしたらどうしよう
・的外れなことをやったらどうしよう
・笑われたらどうしよう
この不安が、行動を止めます。
しかし起業の世界では、
知らないことを知らないままにしている人より、
知らないことを自覚して動く人
のほうが圧倒的に成長します。
無知は問題ではありません。
無知を隠すことが、最大の問題
なのです。
③ 知っているフリは、成長を一番遅くする
起業初期にありがちな危険な状態があります。
それは
「分かったつもり」になること
です。
・聞いたことがある
・何となく理解した気がする
・用語を知っている
これだけで
「もう大丈夫」
と思ってしまう。
しかしこの状態が続くと
・質問しなくなる
・確認しなくなる
・修正できなくなる
結果として、同じ場所で止まり続けます。
起業で伸びる人は、
何度も「分かっていません」と言える人
です。
④ 「知らない」と言える人ほど、信頼される
意外に思われるかもしれませんが、
「知りません」と正直に言える人ほど、信頼されます。
・分からない点を明確にする
・確認を怠らない
・誤魔化さない
この姿勢は、
ビジネスにおいて非常に重要です。
逆に
・知っているフリ
・曖昧な返事
・根拠のない自信
これらは、短期的には強そうに見えても、
長期的には信用を失います。
大学生起業だからこそ、
「まだ分かりません」
「勉強中です」
と素直に言えることは、大きな強みです。
⑤ 起業に必要なのは「知識」より「仮説」
起業初期で本当に必要なのは、
膨大な知識ではありません。
必要なのは
「こうかもしれない」という仮説
です。
・この人は困っているのでは?
・これなら役に立つのでは?
・こうやったら試せるのでは?
仮説は、知らないからこそ生まれます。
そして
・試す
・失敗する
・修正する
この繰り返しの中で、必要な知識が自然と増えていきます。
知ってから動くのではなく、動いた後に知る。
これが起業の現実的な順番です。
⑥ 「知らない」を前提にすると、行動が軽くなる
「完璧に理解してからやろう」と思うと、
行動は重くなります。
一方で
「分からないけど、やってみよう」
と考えると、行動は驚くほど軽くなります。
・失敗しても当然
・修正すればいい
・やり直せばいい
この前提を持つだけで、
起業は一気に現実的になります。
大学生起業の最大の武器は、
やり直しが効くこと
です。
⑦ 「知らない自分」を否定しない
起業を始めると、
自分の未熟さが嫌でも見えてきます。
・思ったよりできない
・考えが浅かった
・甘かった
このときに
「自分は向いていない」
と考えてしまう人がいます。
しかし、それは違います。
それは
起業家として成長している証拠
です。
知らないことに気づけるのは、
一歩前に進んだからこそです。
⑧ 知らないことを「楽しめる人」が最後に残る
起業は、常に未知との遭遇です。
・初めての失敗
・初めてのクレーム
・初めての決断
これを
「怖い」
と捉えるか、
「面白い」
と捉えるかで、結果は大きく変わります。
起業を続けられる人は、
知らないことを恐れる人ではなく、受け入れられる人
です。
まとめ:「知らない」は、起業家のスタートライン
起業初期に
「自分は何も知らない」
と感じるのは、当たり前です。
むしろ
それを自覚できている人ほど、伸びます。
・知らないから聞く
・知らないから試す
・知らないから考える
この姿勢こそが、起業家マインドの土台です。
完璧な準備は、永遠に終わりません。
だからこそ
「知らないまま、一歩踏み出せる人」
が、最後まで残ります。
知らないことは、弱さではありません。
成長の余白
です。
