大学生からの起業の相談で、最も多く聞く言葉があります。
- 毎日作業しているのに売上が出ない
- SNSも更新している
- 勉強もしている
- 行動量は増えている
それなのに、成果が出ない。この状態に直面したとき、多くの大学生はこう考えます。
- まだ努力が足りないのか
- 自分に才能がないのか
- もっと頑張るしかないのか
ですが、断言できることがあります。
大学生起業で「頑張っているのに成果が出ない」原因は、努力不足ではありません。ほぼ100%、構造の問題です。
これは精神論ではなく、経営学の視点で説明できます。だって皆頑張っているでしょう。よほどの天才でない限り、正直、能力もそんなに変わりません。でも上手くいく人といかない人がいます。今回はその辺りについて書いていきますので是非読んでみて下さい。
経営において「努力量」と「成果」は比例しない
まず、最も重要な前提から整理します。学校やアルバイトでは、頑張ると評価されるという構造が成立していました。ですが、経営では違います。
経営の成果は、
「どれだけ頑張ったか」ではなく
「どこに力を使ったか」で決まります。
この前提を知らないまま起業すると、
- 正しい努力をしているつもり
- でも成果が出ない
という状態に陥ります。
経営学的に見る「成果が出ない」5つの構造
ここからは、成果につながらない理由を経営学の基本フレームで分解します。
理由①「インプット過多・アウトプット不足」
経営学の視点:行動量 ≠ 市場価値
大学生起業家の多くは、
- 本を読む
- YouTubeを見る
- ノウハウを集める
ことに多くの時間を使います。これは、インプット行動です。ですが、経営学的に見ると、
市場は「知っている人」ではなく「価値を提供した人」にしか反応しません。
なぜ成果が出ないのか?
インプットは、
- 安心感をくれる
- 成長している気がする
一方、アウトプットは、
- 断られる
- 評価される
- 失敗が見える
ため、心理的負荷が高い。結果として、
頑張っているのに、市場と接点を持っていない
という矛盾した状態が生まれます。
理由②「KPI(成果指標)がズレている」
経営学の視点:測る指標を間違えると、必ず迷走する
成果が出ない大学生起業家ほど、
- 作業時間
- 投稿数
- フォロワー数
を「頑張りの証拠」にしています。しかし、経営学では、
KPI(重要業績評価指標)がズレている組織は、必ず成果を出せない
とされています。
本当に見るべき指標は何か?
起業の初期で見るべき指標は、
- 相談が来たか
- お金の話が出たか
- 相手の行動が変わったか
です。作業量が増えても、
- 行動の変化
- 意思決定
が起きていなければ、経営的には「成果ゼロ」です。
理由③「顧客視点ではなく、自己視点で動いている」
経営学の視点:価値は“提供者”ではなく“顧客”が決める
起業でよくある思考がこれです。
- 自分はこんなに頑張っている
- これは価値があるはず
- いいサービスだと思う
しかし、経営学の基本原則はこうです。
価値は、提供者ではなく顧客が決める
なぜ成果が出ないのか?
自己視点で動くと、
- 伝えたいことを伝える
- 作りたいものを作る
になります。一方、成果が出る経営は、
- 相手が困っていること
- 相手が今すぐ解決したいこと
から逆算されます。このズレがある限り、どれだけ努力しても成果は出ません。
理由④「資源配分が間違っている」
経営学の視点:経営とは資源配分のゲーム
経営学では、
経営=限られた資源を、どこに配分するかを決める行為
と定義されます。大学生起業の資源は、
- 時間
- 体力
- 集中力
です。
成果が出ない大学生起業家の特徴
- あれもやる
- これもやる
- 全部中途半端
この状態は、
資源が分散し、どこにも成果が出ない
典型例です。経営学的には、
- 一点集中
- 仮説検証
- 優先順位
がない行動は、成果につながりません。
理由⑤「検証サイクルが回っていない」
経営学の視点:成果はPDCAでしか生まれない
成果が出る経営は、例外なく、
- 仮説
- 実行
- 検証
- 改善
のサイクルを回しています。一方、成果が出ない大学生起業家は、
- やる
- 頑張る
- 続ける
で止まっています。
何が足りないのか?
- なぜうまくいかなかったか
- どこで止まったか
- 次は何を変えるか
この検証と修正がない限り、
努力は「自己満足」で終わります。
「頑張っているのに成果が出ない」人の共通点
ここまでをまとめると、成果が出ない大学生起業家は、
- インプット中心
- 指標がズレている
- 自己視点
- 資源分散
- 検証不足
という構造にハマっています。これは、
- 能力
- 才能
- 根性
の問題ではありません。
経営学的に正しい「抜け出し方」
では、どうすればいいのか。答えはシンプルです。
① 努力量ではなく「市場反応」を見る
- 行動したか?
ではなく - 反応があったか?
を基準にする。
② 指標を「売上に近いもの」に寄せる
- 作業量 → 行動変化
- フォロワー → 相談
- 投稿数 → 問い合わせ
③ 顧客の言葉を起点に設計する
- 自分の考え
ではなく - 相手の言葉
を、すべての判断基準にする。
④ 一点集中で検証する
- 一つの導線
- 一つの商品
- 一つの価格
で検証する。
⑤ 検証→修正を前提に動く
最初からうまくいく前提を捨てる。
うまくいかないのが普通修正できる人が残る
まとめ|成果が出ないのは「正しく頑張っていない」だけ
「頑張っているのに成果が出ない」と感じているなら、それは才能不足でも努力不足でもありません。
経営学的に、努力の使い方がズレているだけです。
- 努力量ではなく構造を見る
- 感情ではなく指標を見る
- 根性ではなく検証を見る
この視点に切り替えた瞬間、同じ努力でも成果はまったく違って見えます。起業は、頑張った人が勝つゲームではありません。
正しい場所で、正しい努力をした人が残るゲーム
です。ここを理解できた大学生起業家から、「頑張っているのに報われない状態」を確実に抜け出していきます。正しい努力の仕方を身につけて下さいね。下記も併せて読んでみて下さい。
