「仕送り」・「奨学金」と起業資金の考え方

大学生の起業を考え始めたとき、多くの人が最初にぶつかるのが「お金」の問題です。

「起業資金って、どうやって用意すればいい?」
「仕送りや奨学金を使ってもいいの?」
「親にどう説明すればいいか分からない…」

この悩みは、とても真っ当です。そして、ここを曖昧にしたまま起業すると、高確率で生活や人間関係のトラブルにつながります。結論から言います。仕送り・奨学金・起業資金は、“役割がまったく違うお金”です。

この記事では、大学生起業において多くの人が誤解している「仕送り・奨学金と起業資金の考え方」を、
書いていきます。お金に関する知識、考え方は非常に大切ですので、是非読んでみて下さい。


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大学生の起業で一番やってはいけないこと

まず最初に、これだけは必ず覚えておいてください。大学生起業で一番やってはいけないのは、生活費と起業資金を混ぜることです。

これをやると、

  • お金の管理が崩れる
  • 精神的に追い詰められる
  • 判断が雑になる

という負のループに入ります。起業がうまくいかない原因の多くは、ビジネス以前にお金の扱い方にあります。社会に出ている大人でもお金の扱い方が下手な人が世の中には大勢います。


仕送りの本来の役割とは何か

まず「仕送り」について整理します。仕送りとは、

生活を安定させるためのお金

です。

  • 家賃
  • 食費
  • 光熱費
  • 学費の一部

これをカバーするためのものであり、投資資金ではありません。親御さんは、あなたの「生活」と「学業」を支えるつもりで送っています。ここを勝手に起業資金に回すと、

  • 生活が不安定になる
  • 親との信頼関係が壊れる

というリスクが一気に高まります。


奨学金の本質を理解しているか

次に、奨学金についてです。奨学金は、

将来の自分が返す「借金」

です。ここを軽く考えてしまう大学生は多いですが、社会に出てからこの重さを実感する人が後を絶ちません。

奨学金を起業資金に使うことは、

  • 返済義務のあるお金で
  • 成功が保証されていない挑戦をする

という、非常にリスクの高い選択です。結論として、奨学金は「起業資金に使う前提のお金」ではありません。


「仕送り・奨学金=起業資金」になる人の危険な思考

大学生起業で失敗しやすい人ほど、こんな考え方をしています。

「どうせ余ってるし…」
「少しくらいなら大丈夫だろう」
「うまくいけば取り返せる」

この思考の危険な点は、

失敗したときのダメージを過小評価していること

です。

  • 生活費が足りなくなる
  • 学業に集中できなくなる
  • 親に言えなくなる

この状態になると、起業どころではなくなります。


起業資金として「使っていいお金」とは何か

では、大学生起業で使っていいお金とは何か。答えは、とてもシンプルです。「なくなっても生活が崩れないお金」
これだけです。具体的には、

  • アルバイトで貯めた余剰資金
  • 一時的な収入(単発バイトなど)
  • 使い道が決まっていない自己資金

ここで重要なのは、

失っても、明日の生活に影響しないこと

です。


大学生の起業で「大きな資金」は本当に必要か

ここで、多くの大学生が勘違いしています。

「起業にはまとまったお金が必要」

しかし実際は、

大学生起業の初期に、大きな資金はほぼ不要です。

  • Webサービス
  • SNS発信
  • スキル提供
  • 代行・サポート系

これらは、

  • パソコン
  • ネット環境

があれば始められます。つまり、

お金がないから起業できない、というケースはほぼ存在しない

のです。


現実的な資金設計① 生活費は絶対に守る

大学生の起業で最優先すべきは、

生活を安定させること

です。

  • 仕送り
  • 奨学金
  • 生活費

これらは、

起業に使わない前提

で設計してください。生活が安定していないと、

  • 焦って判断する
  • 無理な案件を受ける
  • トラブルを招く

という悪循環に入ります。


現実的な資金設計② 起業は「小さく・ゆっくり」

大学生の起業の正解は、

小さく始めて、収益で回すこと

です。

  • まず無料で試す
  • 少額で有料にする
  • 収益を再投資する

この流れが作れれば、仕送りや奨学金に頼る必要はありません。


親にどう説明すればいいのか

ここも、多くの大学生が悩むポイントです。

大事なのは、

「起業=危険な賭け」と思わせないこと

です。

親に伝えるべきなのは、

  • 生活費には手を出さない
  • 学業は続ける
  • 小さく試す

というリスク管理の姿勢です。「大きく稼ぐ」話よりも、

「どう失敗を防ぐか」

を説明できる方が、信頼されます。いくつになっても親御さんはあなたの事を心配しているので、失敗を防ぐ方法や撤退条件など、少しでも安心できることを伝えてあげて下さい。私が起業する時には親に事業計画を説明しました。それで安心したかは分かりませんが(苦笑)。親を大切に出来ない人はお客さんも大切に出来ないですよ。


大学生の起業でよくあるお金の失敗例

ここで、典型的な失敗を挙げておきます。

  • 仕送りを広告費に使う
  • 奨学金でツールを大量購入
  • 生活費が足りず焦る
  • 親に言えず孤立する

これらに共通しているのは、

お金の役割を混同していること

です。


起業において「余裕」は最大の武器

起業で成果を出している大学生ほど、実はお金に慎重です。

なぜなら、

余裕があると、正しい判断ができる

からです。

  • 断る勇気
  • 待つ余裕
  • 学ぶ時間

これらはすべて、生活の安定から生まれます。余裕がない人が判断が出来なくなり、余裕がない人が追い詰められて犯罪を犯す、よくあるパターンです。


まとめ:仕送り・奨学金は「守る」、起業資金は「育てる」

仕送り・奨学金と起業資金は、役割がまったく違います。

  • 仕送り → 生活を守るお金
  • 奨学金 → 将来返す責任あるお金
  • 起業資金 → 失っても耐えられるお金

この線引きを間違えなければ、大学生の起業は現実的で安全な挑戦になります。

起業は、

大きく賭けることではありません。

生活を守りながら、小さく試し続けることです。

その設計ができる大学生こそ、長く続き、結果的に一番遠くまで行きます。頑張って下さい。お金に関すること、下記も併せて読んでみて下さい。

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Author of this article

大学生の頃の自分は、「いつか何かやりたいな」と思いながらも、何をすればいいか分からず、正直モヤモヤしていました。そんなある日、地元の喫茶店でたまたま車屋の社長と出会ったことが、人生のきっかけになります。
「自分もやってみよう」と思い、21歳のときに車の仕入れと販売をスタート。実家の自分の部屋に電話線を引き、名刺を作り、今思えばかなり手探りで“起業っぽいこと”を始めました。
就活はせずに学生のまま起業を目指しましたが、現実はうまくいかず、卒業後はいったんフリーターに。それでも起業への気持ちは消えず、社会経験を積もうと広告代理店に就職しました。そこで学んだことを活かし、26歳で独立。広告代理店を立ち上げ、今は40代となり会社を経営しています。
このガイドは、昔の自分のように「何かしたいけど分からないことばかり」の学生に向けて作りました。完璧じゃなくていい。一歩踏み出すためのヒントを、ここで伝えていけたらと思っています。

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