会社設立でお金をかけていいところ・ダメなところ

大学生起業で会社設立を考えると、必ずこう思います。
「なるべくお金はかけたくない」
「でも、ケチりすぎて失敗するのも怖い」

この感覚は、とても正常です。
問題は、どこを節約して、どこに投資すべきかが分からないことです。

実は、大学生起業で失敗する人の多くは、

・お金をかけなくていいところにお金をかけ
・お金をかけるべきところをケチる

という、真逆の判断をしています。

結論から言います。
**会社設立で大切なのは「金額」ではなく「役割」**です。

ここでは、
・お金をかけていいところ
・絶対にかけなくていいところ
・大学生起業ならではの判断軸
を、具体例つきで解説します。


まず前提|会社設立は「売上を生まない作業」

この前提を忘れると、すべてがズレます。

会社設立は、

・事業の準備
・土台作り

ではありますが、
それ自体が売上を生むことはありません。

つまり、
会社設立にかけるお金は、
「将来の売上を助けるかどうか」
で判断すべきです。


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① 会社設立で「お金をかけていいところ」

かけていい① 時間を短縮できるもの

大学生起業で一番貴重なのは、
お金より時間です。

例えば、

・会社設立の代行サービス
・電子定款の利用
・専門家による最低限のサポート

これらは、

・数万円で
・何十時間分の時間とストレスを減らせる

可能性があります。

設立作業に時間を使っても、
売上は1円も増えません。

時間を事業に回せる選択には、
お金をかける価値があります。


かけていい② 将来のミスを防ぐ設計部分

・定款の内容
・事業目的
・役員構成

ここを「よく分からないまま」決めると、
後から修正コストが発生します。

大学生起業では、

・最初は何でもいいや
・とりあえず進めよう

とやりがちですが、
最低限の設計ミスを防ぐための投資
は、十分に回収できます。


かけていい③ セキュリティ・安心に関わる部分

例えば、

・バーチャルオフィス(住所公開リスク回避)
・最低限の契約書チェック
・個人情報管理に関わるツール

これらは、
何か起きてからでは遅い分野です。

大学生起業では、

・SNS発信
・個人相手のビジネス

が多いため、
「身を守るためのお金」はケチらない方が安全です。


② 会社設立で「お金をかけなくていいところ」

ここが一番重要です。

かけなくていい① 見た目・ブランディング

設立直後によくあるムダ出費が、

・高額なロゴ制作
・オシャレすぎるHP
・名刺やパンフレット大量発注

です。

断言します。
設立直後にこれらは不要です。

なぜなら、

・実績がない
・事業内容が変わる
・誰も細かく見ていない

からです。

最初は、

・無料ツール
・シンプルなデザイン

で十分です。


かけなくていい② 「とりあえず」の設備投資

・高性能PC
・最新ガジェット
・広いオフィス

これらは、

「稼げてから買うもの」
です。

大学生起業の初期で必要なのは、

・最低限動く環境
・作業が止まらないこと

それだけです。


かけなくていい③ 不安を消すためだけの出費

これは意外と多いです。

・よく分からない有料セミナー
・成功者っぽい人の高額教材
・「これを買えば安心」系サービス

不安なときほど、
人はお金を払いたくなります。

しかし、
不安を消すための出費は、売上につながりません。

大学生起業では、

・行動して検証する
これ以上の安心材料はありません。


③ 大学生起業ならではの判断基準

ここで、大学生起業に特化した考え方を整理します。

判断基準① その出費は「今」必要か?

・今じゃないと困るか
・後回しにできないか

この問いにYESと言えない出費は、
基本的に不要です。


判断基準② それは売上に近いか?

・直接売上につながる
・売上を作る行動を助ける

このどちらかに当てはまらないなら、
優先度は低いです。


判断基準③ 失敗したときに引き返せるか?

大学生起業では、

・やり直し
・方向転換

が前提です。

一度払ったら戻らないお金は、
慎重に扱うべきです。


④ よくある「お金の使い方ミス」

ここで、典型例を挙げます。

NG例

  • ロゴに10万円
  • HP制作に30万円
  • まだ売上ゼロ

OK例

  • 設立代行に数万円
  • 最低限のHP
  • 余った時間で営業・検証

差は、
見た目ではなく中身
にあります。


⑤ お金をかける順番を間違えない

大学生起業での理想的な順番は、

  1. 事業を動かすための最低限
  2. 時間とリスクを減らす投資
  3. 売上が立ってから見た目や拡張

この順番を守るだけで、
お金の失敗は激減します。


まとめ|大学生起業では「攻め」と「守り」にだけお金を使う

会社設立でお金をかけていいところ・ダメなところをまとめます。

お金をかけていい

  • 時間短縮につながるもの
  • 将来のミスを防ぐ設計
  • セキュリティ・安心

お金をかけなくていい

  • 見た目・ブランディング
  • 高額な設備
  • 不安を消すだけの出費

大学生起業で一番やってはいけないのは、
「頑張っている感」を買うことです。

大切なのは、
・売上に近いか
・今の自分を助けるか
・失敗しても致命傷にならないか

この3つだけ。

会社設立は、
お金をかけるイベントではなく、事業を前に進める準備
です。

賢く使い、
使わなくていいところは、
思い切って使わない。

この判断ができる大学生起業家は、
長く、強く、続きます。

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Author of this article

大学生の頃の自分は、「いつか何かやりたいな」と思いながらも、何をすればいいか分からず、正直モヤモヤしていました。そんなある日、地元の喫茶店でたまたま車屋の社長と出会ったことが、人生のきっかけになります。
「自分もやってみよう」と思い、21歳のときに車の仕入れと販売をスタート。実家の自分の部屋に電話線を引き、名刺を作り、今思えばかなり手探りで“起業っぽいこと”を始めました。
就活はせずに学生のまま起業を目指しましたが、現実はうまくいかず、卒業後はいったんフリーターに。それでも起業への気持ちは消えず、社会経験を積もうと広告代理店に就職しました。そこで学んだことを活かし、26歳で独立。広告代理店を立ち上げ、今は40代となり会社を経営しています。
このガイドは、昔の自分のように「何かしたいけど分からないことばかり」の学生に向けて作りました。完璧じゃなくていい。一歩踏み出すためのヒントを、ここで伝えていけたらと思っています。

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