大学生起業に挑戦しようとすると、かなり早い段階でこんな言葉を聞きます。
- 「会計は大事」
- 「数字を見ろ」
- 「起業するなら会計は必須」
正直に言うと、多くの大学生はこの時点でこう感じます。
「いや、まだ売上もないし…」
「会計とか難しそうだし…」
「今は行動の方が大事じゃない?」
この感覚は、完全に正常です。
実際、大学生起業の初期に「簿記レベルの会計知識」は必要ありません。
ただし、ここで一つだけ重要な事実があります。
会計を“ちゃんと理解していない状態”のまま起業すると、
起業そのものが異常にしんどくなります。
逆に言えば、
会計を最低限でも理解すると、起業は驚くほどラクになります。
この章では、その理由を具体的に解説します。
会計がわからないと、起業はなぜ苦しくなるのか?
まずは、会計を理解していない大学生起業家が
実際にハマりやすい状態から見ていきましょう。
① お金の不安がずっと消えない
会計がわからないと、
- 今、儲かっているのか
- 赤字なのか
- このまま続けて大丈夫なのか
が自分でも判断できません。
すると、
- なんとなく不安
- なんとなく焦る
- なんとなく動きが鈍る
という状態が続きます。
実際は大した問題がなくても、
「わからない」というだけで不安は増殖します。
② 行動の判断基準がなくなる
会計がわからないと、
- 広告を出すべきか
- ツールを契約すべきか
- 外注すべきか
といった判断を、
感覚や気合いで決めるしかなくなります。
結果、
- 使っていいお金を怖がって使えない
- 逆に、無駄なところにお金を使ってしまう
という両極端に陥りがちです。
③ 「売上=正解」だと思い込んでしまう
会計を理解していないと、
「とにかく売上を上げなきゃ」
という思考に引っ張られます。
ですが、起業において本当に大事なのは
売上ではなく、利益と継続性です。
売上だけを追いかけると、
- めちゃくちゃ忙しい
- でもお金は残らない
- 精神的に消耗する
という状態になりやすいのです。
会計を理解すると何が変わるのか?
では逆に、
会計を最低限でも理解すると、何が起きるのか。
ここからが本題です。
① お金の不安が「見える化」される
会計の基本は、たったこれだけです。
売上 − 経費 = 利益
これを理解するだけで、
- 何にいくら使っているか
- どれくらい残っているか
が数字で見えるようになります。
不安の正体は、
ほぼすべて「見えないこと」です。
会計は、
起業の不安を数字に翻訳する道具です。
② 行動の判断がラクになる
会計がわかると、
- この出費は回収できそうか
- 今は攻めるべきか、守るべきか
を冷静に判断できます。
たとえば、
- 利益が安定している → 広告を出す
- 利益が出ていない → まず改善
といった判断が、
感情ではなく事実ベースになります。
これだけで、
起業のストレスは一気に下がります。
③ 「お金を使う怖さ」が減る
大学生起業家が一番つらいのは、
「この出費、本当に大丈夫かな…」
という不安です。
会計がわかると、
- どこまで使っていいか
- どこから危険か
のラインが見えます。
すると、
- 必要な投資は迷わずできる
- 無駄な出費は自然と減る
という状態になります。
④ 税金や確定申告が怖くなくなる
会計を理解している人にとって、
- 税金
- 確定申告
は、単なる事務作業です。
なぜなら、
- 売上
- 経費
- 利益
がすでに整理されているから。
逆に、
会計を避けてきた人ほど、
「何を出せばいいかわからない」
「怒られそう」
と、必要以上に怖くなります。
⑤ 起業が「ゲーム感覚」に近づく
会計を理解すると、
起業はこう見えてきます。
- この行動で売上はどう動くか
- この改善で利益は増えるか
つまり、
数字を見ながら改善するゲームです。
感情論や根性論ではなく、
試行錯誤の連続になります。
この状態になると、
起業はかなりラクで、楽しくなります。
会計=簿記ではない
ここで重要な誤解を解いておきます。
大学生起業に必要なのは、簿記の知識ではありません。
- 借方・貸方
- 仕訳の暗記
これらは、
会計ソフトや税理士がやってくれます。
大学生起業で必要なのは、
- お金の流れを理解する力
- 利益を見る視点
この2つだけです。
大学生起業に必要な「最低限の会計レベル」
目安はこれです。
- 売上と経費の違いがわかる
- 利益がいくらか説明できる
- 税金は「利益」にかかると知っている
- 毎月のお金の動きを把握している
これだけで、
起業の難易度は一段階下がります。
会計を理解すると「メンタル」が安定する
意外と見落とされがちですが、
会計はメンタル管理の道具でもあります。
- 数字が悪い → 改善点を探す
- 数字がいい → 自信を持つ
感情ではなく、
事実で自分を評価できるようになります。
これは、
長く起業を続けるうえでかなり重要です。
大学生起業家へのメッセージ
会計は、
- あなたを縛るルール
- 面倒な義務
ではありません。
あなたの挑戦をラクにするための地図です。
完璧に理解しなくていい。
専門家になる必要もない。
ただ、
- お金の流れを見る
- 利益を意識する
これだけで、
起業の景色は大きく変わります。
会計を避けるほど、起業は苦しくなる。
会計を味方につけるほど、起業はラクになる。
これは、多くの起業家が後から気づく事実です。
