収入が不安定な時のメンタル管理

― 学生起業家が「折れずに続ける」ための現実的な考え方 ―

起業初期、とくに20代学生がゼロから起業する場合、「収入が不安定」という問題はほぼ確実に直面します。
むしろ、安定しないのが当たり前です。

しかし、多くの学生起業家が事業そのものではなく、
「不安・焦り・自己否定」といったメンタルの揺れによって行動が止まり、挑戦をやめてしまいます。

ここでは、収入が安定しない時期を「精神論」ではなく、
再現性のあるメンタル管理の方法として具体的に解説します。

なぜ収入が不安定だとメンタルが崩れやすいのか

まず理解しておくべきなのは、収入不安定=意志が弱いから、ではないということです。

収入が安定しないと、以下のような思考が自然と生まれます。

  • 今月も稼げなかったらどうしよう
  • この選択は間違っているのでは?
  • 周りは就職して安定しているのに、自分だけ何をやっているんだろう
  • 才能がないのではないか

これは人間の脳の防衛反応です。
不確実な状況を「危険」と判断し、元の安全な場所(就職・現状維持)に戻そうとします。

つまり、不安になるのは「正常な反応」。
問題なのは、その不安に振り回され続けることです。

メンタル管理の第一歩は「不安を消そうとしない」

多くの人がやってしまう間違いは、
「不安を感じないようにしよう」とすることです。

しかし、不安は消そうとするほど強くなります。

正解は、
**「不安がある状態で、どう行動を続けるか」**を設計することです。

プロの起業家ほど、実は不安を抱えたまま動いています。
違いはただ一つ。

不安を「判断基準」にしない

これができるかどうかで、継続できる人と途中で折れる人に分かれます。

「今月の収入」で自分の価値を測らない

収入が不安定な時に最もやってはいけないのが、
売上=自分の価値と考えてしまうことです。

起業初期の売上は、以下の要素に大きく左右されます。

  • 経験不足
  • 市場理解の浅さ
  • 集客導線の未完成
  • 試行錯誤の途中段階

これは能力不足ではなく、プロセス上の必然です。

そこでおすすめなのが、
評価軸を「結果」から「行動」に移すこと。

例:

  • 今日、誰かに価値提供できたか
  • 1つでも改善を試したか
  • 学びを次の行動に反映したか

この評価軸を持つだけで、
収入が低い時期でも自己肯定感を保てます。

不安定な時期こそ「生活コスト」を下げる

メンタル管理は、気合ではなく環境設計です。

収入が不安定なのに、
・固定費が高い
・生活水準を下げられない
状態では、メンタルが削られて当然です。

学生起業家におすすめなのは、

  • 家賃・通信費・サブスクを極限まで見直す
  • 「見栄の出費」をやめる
  • 起業初期は贅沢しないと割り切る

これにより、
「最悪でも生きていける」という心理的安全が生まれます。

安心感は、行動量を増やします。
行動量が増えれば、結果は後からついてきます。

他人と比較しない仕組みを作る

SNSは便利ですが、収入不安定な時期のメンタルには毒にもなります。

  • 同年代の起業成功ストーリー
  • キラキラした収入報告
  • 「〇ヶ月で月収〇〇万円」

これらは事実でもありますが、
今の自分のフェーズとは無関係です。

おすすめなのは、

  • 比較するのは「昨日の自分」だけ
  • 成功事例は参考資料として見る
  • 落ち込むなら一時的に距離を置く

起業は短距離走ではなく、長距離走。
他人のスピードに合わせる必要はありません。

不安定な時期は「感情」ではなく「数字」で考える

メンタルが不安定な時、人は感情で判断しがちです。

そこで役立つのが、
最低限の数字だけを見る習慣です。

例:

  • 生活費はいくら必要か
  • あと何ヶ月チャレンジできるか
  • 月〇円稼げれば延命できる

これを紙に書き出すだけで、
「漠然とした不安」が「対処可能な課題」に変わります。

不安の正体は、ほとんどが「曖昧さ」です。

「撤退」と「失敗」は違う

最後に、最も大切な考え方を伝えます。

仮に、
・一度事業を止めた
・方向転換した
・就職を選んだ

としても、それは失敗ではありません。

起業に挑戦した経験は、

  • 思考力
  • 行動力
  • 問題解決力

として、必ず人生に残ります。

だからこそ、
「失敗したら終わり」という思考を持たないでください。

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まとめ:収入が不安定でも折れない人の共通点

  • 不安を消そうとしない
  • 結果ではなく行動を評価する
  • 生活コストを下げる
  • 他人と比較しない
  • 感情ではなく数字を見る

収入が不安定な時期は、
起業家としてのメンタルを鍛える期間です。

この期間を越えた人だけが、
「安定」を語れる場所にたどり着きます。

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Author of this article

大学生の頃の自分は、「いつか何かやりたいな」と思いながらも、何をすればいいか分からず、正直モヤモヤしていました。そんなある日、地元の喫茶店でたまたま車屋の社長と出会ったことが、人生のきっかけになります。
「自分もやってみよう」と思い、21歳のときに車の仕入れと販売をスタート。実家の自分の部屋に電話線を引き、名刺を作り、今思えばかなり手探りで“起業っぽいこと”を始めました。
就活はせずに学生のまま起業を目指しましたが、現実はうまくいかず、卒業後はいったんフリーターに。それでも起業への気持ちは消えず、社会経験を積もうと広告代理店に就職しました。そこで学んだことを活かし、26歳で独立。広告代理店を立ち上げ、今は40代となり会社を経営しています。
このガイドは、昔の自分のように「何かしたいけど分からないことばかり」の学生に向けて作りました。完璧じゃなくていい。一歩踏み出すためのヒントを、ここで伝えていけたらと思っています。

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