収入ゼロ期間を乗り切るための資金計画

大学生起業で、多くの人が途中でやめてしまう理由。
それは「失敗したから」ではありません。

**「収入が出ない期間に耐えられなかったから」**です。

  • 売上が出ない
  • 口座残高が減っていく
  • 周りは就活や内定の話をしている

この状態が続くと、
どんなにやる気があっても、心は確実に削られていきます。

だからこそ、大学生起業では
**「どう稼ぐか」より先に「どう耐えるか」**を設計する必要があります。

この記事では、
収入ゼロ期間を精神論で乗り切るのではなく、
資金計画という現実的な武器で乗り切る方法を解説します。


TOC

大前提:収入ゼロ期間は「異常」ではない

まず、これをはっきりさせます。

起業初期に収入がゼロの期間があるのは、異常ではありません。

むしろ、

  • 数ヶ月売上ゼロ
  • 月数千円〜数万円を行ったり来たり
  • 伸びそうで伸びない時期

これは、多くの起業家が通る道です。

SNSで見える
「初月から〇万円!」
「すぐ結果が出た!」
という話は、かなり誇張されているか、再現性が低いケースです。

ここを勘違いすると、
「自分は才能がないのでは?」
と、必要以上に自分を責めてしまいます。


収入ゼロ期間が一番つらい本当の理由

収入がないこと自体よりも、
一番つらいのはこれです。

「このまま続けて意味があるのか分からない」状態。

  • ゴールが見えない
  • いつ終わるか分からない
  • 正解かどうか判断できない

この不安が、
お金の減少と一緒に襲ってきます。

だから資金計画は、
単なるお金の話ではなく、
メンタルを守るための設計でもあります。


まずやるべきは「最低生活費」の把握

資金計画で最初にやるべきことは、
これだけです。

自分が1ヶ月生きるのに、いくら必要か?

感覚ではなく、数字で出します。

  • 家賃
  • 食費
  • 通信費
  • 交通費
  • 最低限の交際費

ここで重要なのは、
「理想」ではなく「現実ライン」で考えること。

削りすぎると、
生活のストレスが起業に直撃します。


「何ヶ月耐えられるか」を先に決める

次に考えるのは、
何ヶ月、収入ゼロでも耐える設計にするかです。

おすすめの目安は、

  • 最低3ヶ月
  • できれば6ヶ月

この期間を、
「検証期間」と割り切ります。

この時点で、

  • 3ヶ月後に何を判断するか
  • 6ヶ月後にどうするか

まで、あらかじめ決めておくことが重要です。


資金計画の基本構造(大学生向け)

大学生起業における、
現実的な資金計画はこうです。

① 生活費用の資金

  • 毎月の最低生活費 × 想定期間

② 起業用の最低固定費

  • サーバー代
  • ツール代
  • 通信環境

③ 余白(想定外の出費)

  • 医療費
  • 突発的な出費

この3つを分けて考えることで、
「もう無理かも」という判断を減らせます。


アルバイトは「負け」ではなく「装置」

収入ゼロ期間を乗り切る最大の武器。
それがアルバイトです。

アルバイトを使う目的は、
起業資金を増やすことではありません。

生活を安定させ、判断を狂わせないためです。

  • 生活費はアルバイト
  • 起業は小さく検証

この分離ができると、

  • 焦らなくなる
  • 変な話に乗らなくなる
  • 冷静に続けられる

という状態を作れます。


「今すぐ稼がなきゃ」が一番危険

収入ゼロ期間に一番やってはいけないのは、

とにかく早く稼ごう

という思考です。

この状態になると、

  • 再現性の低いノウハウに手を出す
  • 高額教材で安心を買う
  • 無理な営業をする

という危険ループに入りやすくなります。

資金計画がある人ほど、
この誘惑に強くなります。


収入ゼロ期間に「やっていいこと・ダメなこと」

やっていいこと

  • 検証と改善
  • 行動量を記録する
  • 小さな手応えを集める

ダメなこと

  • 比較して落ち込む
  • 結果が出ない自分を責める
  • 計画なしに方向転換する

収入ゼロ期間は、
成果が見えにくいだけで、成長していないわけではありません。


「撤退ライン」を決めておくのは逃げじゃない

意外に思われるかもしれませんが、
撤退ラインを決めておくことは、とても重要です。

  • 何ヶ月で
  • 何を達成できなければ
  • 次はどうするか

これを決めておくと、

  • 無限に不安にならない
  • 感情的な判断をしない
  • 自分を追い込みすぎない

というメリットがあります。


収入ゼロ期間を越えた人の共通点

実際に、
収入ゼロ期間を越えてきた人の共通点はこれです。

  • 最初から「ゼロ期間」を想定していた
  • 生活を壊さない設計をしていた
  • 稼ぐより「続ける」を優先していた

才能よりも、
設計の差が結果を分けています。


まとめ:収入ゼロ期間は「準備した人」だけが越えられる

最後にまとめます。

  • 収入ゼロ期間は普通にある
  • 重要なのは金額より「何ヶ月耐えられるか」
  • 最低生活費を把握する
  • アルバイトは戦略として使う
  • 撤退ラインを決めておく

大学生起業は、
一気に結果を出す勝負ではありません。

収入ゼロ期間を越えられるかどうかが、最初の分かれ道です。

Let's share this post !

Author of this article

大学生の頃の自分は、「いつか何かやりたいな」と思いながらも、何をすればいいか分からず、正直モヤモヤしていました。そんなある日、地元の喫茶店でたまたま車屋の社長と出会ったことが、人生のきっかけになります。
「自分もやってみよう」と思い、21歳のときに車の仕入れと販売をスタート。実家の自分の部屋に電話線を引き、名刺を作り、今思えばかなり手探りで“起業っぽいこと”を始めました。
就活はせずに学生のまま起業を目指しましたが、現実はうまくいかず、卒業後はいったんフリーターに。それでも起業への気持ちは消えず、社会経験を積もうと広告代理店に就職しました。そこで学んだことを活かし、26歳で独立。広告代理店を立ち上げ、今は40代となり会社を経営しています。
このガイドは、昔の自分のように「何かしたいけど分からないことばかり」の学生に向けて作りました。完璧じゃなくていい。一歩踏み出すためのヒントを、ここで伝えていけたらと思っています。

TOC