学生起業でも確定申告は必要?

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学生起業でも確定申告は必要?

学生で起業を考えると、多くの人がこう思います。

「まだ学生だし、そんなに稼いでないから税金は関係ないでしょ?」

「確定申告って、社会人や会社経営者の話でしょ?」

しかし結論から言います。

学生であっても、起業して収入があれば、確定申告は必要になるケースが普通にあります。

これは脅しではなく、事実です。

しかも税金の世界で一番怖いのは、

悪意がなくても、知らなかっただけでペナルティを受ける

という点です。

このページでは、20代学生が起業したときに必ず知っておくべき

**「確定申告の基本ルール」**を、超わかりやすく解説します。

1. そもそも確定申告とは何か?

確定申告とは、簡単に言うと、

1年間にどれくらい稼いで、どれくらい経費がかかって、

いくら税金を払うべきかを国に報告する手続き

です。

会社員の場合は、会社が代わりにやってくれています(年末調整)。

しかし、起業すると、

自分で税金計算をして申告する立場

に変わります。

学生か社会人かは関係ありません。

**「個人で稼いだかどうか」**が基準です。

2. 学生起業で確定申告が必要になるライン

では、どこから確定申告が必要になるのでしょうか。

ここが最重要ポイントです。

① 事業所得がある場合

起業して得た収入は、基本的に事業所得になります。

この場合、

所得(利益)が年間48万円を超えると、原則として確定申告が必要

になります。

なぜ48万円かというと、基礎控除が48万円だからです。

重要なのは「売上」ではなく「利益」

ここで多くの学生が勘違いします。

  • 売上が48万円 → 申告必要
    ではありません。
  • 利益が48万円 → 申告必要

です。

たとえば、

  • 売上100万円
  • 経費60万円

この場合、利益は40万円なので、原則申告不要ラインです。

② アルバイト+起業収入がある場合

学生の多くは、アルバイトもしています。

この場合、少しルールが複雑になります。

  • アルバイト → 給与所得
  • 起業収入 → 事業所得

この2つを合算して判断します。

一般的には、

給与以外の所得(事業など)が20万円を超えると、確定申告が必要

になります。

つまり、

  • バイト収入がある学生は、
    起業の利益が20万円を超えたら要注意

ということです。

3. 確定申告をしないとどうなるのか?

「バレないなら、やらなくてもいいのでは?」

こう考える人もいます。

しかし、これは非常に危険です。

税務署は、

  • 銀行口座
  • 支払調書
  • 取引先の申告

などから、収入を把握しています。

無申告が発覚すると、

  • 本来の税金
  • 延滞税
  • 無申告加算税

がまとめて請求されます。

知らなかったは通用しません。

4. 学生起業でも「経費」は使える

確定申告は怖いものではありません。

正しくやれば、むしろ税金を減らすための制度です。

起業に必要な支出は、経費にできます。

たとえば、

  • パソコン
  • ソフト・ツール代
  • 通信費
  • 参考書・教材
  • 交通費

これらは、事業に使っていれば経費です。

経費が増えれば、

利益が減る → 税金が減る

という仕組みです。

5. 青色申告を使えば、さらに有利になる

起業した学生は、必ず知っておくべき制度があります。

それが青色申告です。

青色申告を使うと、

  • 最大65万円の控除
  • 赤字の繰越
  • 家族への給与を経費化

など、強力な節税メリットがあります。

学生起業でも、開業届を出せば青色申告が可能です。

早めに準備するだけで、将来の税負担が大きく変わります。

6. 確定申告の基本スケジュール

確定申告は、毎年決まった時期に行います。

  • 対象期間:1月1日〜12月31日
  • 申告期間:翌年2月中旬〜3月中旬

この期間に、

  • 1年分の売上
  • 経費
  • 利益

をまとめて申告します。

7. 確定申告は、実は「経営の基本練習」

確定申告は面倒に見えますが、実は大きなメリットがあります。

それは、

お金の流れを把握できるようになる

という点です。

  • どこで儲かっているか
  • どこで無駄遣いしているか

これが見える人ほど、経営が上手くなります。

税金対策は、経営力そのものです。

8. よくある学生の勘違い

最後に、よくある誤解を整理します。

  • 学生だから申告不要 → ❌
  • 売上基準で判断 → ❌
  • 少額だからバレない → ❌
  • 申告=損 → ❌

正しく申告すれば、むしろ得になるケースも多いのです。

まとめ|学生起業でも「税金」は避けて通れない

重要ポイントを整理します。

  • 学生でも、起業収入があれば確定申告は必要
  • 基準は売上ではなく利益
  • バイト併用なら20万円ラインに注意
  • 経費と青色申告で税金は減らせる
  • 知らないとペナルティの対象になる

確定申告は、怖い制度ではありません。

起業家として一人前になるための通過儀礼です。

早めに知っておくことが、将来のあなたを確実に守ります。

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Author of this article

大学生の頃の自分は、「いつか何かやりたいな」と思いながらも、何をすればいいか分からず、正直モヤモヤしていました。そんなある日、地元の喫茶店でたまたま車屋の社長と出会ったことが、人生のきっかけになります。
「自分もやってみよう」と思い、21歳のときに車の仕入れと販売をスタート。実家の自分の部屋に電話線を引き、名刺を作り、今思えばかなり手探りで“起業っぽいこと”を始めました。
就活はせずに学生のまま起業を目指しましたが、現実はうまくいかず、卒業後はいったんフリーターに。それでも起業への気持ちは消えず、社会経験を積もうと広告代理店に就職しました。そこで学んだことを活かし、26歳で独立。広告代理店を立ち上げ、今は40代となり会社を経営しています。
このガイドは、昔の自分のように「何かしたいけど分からないことばかり」の学生に向けて作りました。完璧じゃなくていい。一歩踏み出すためのヒントを、ここで伝えていけたらと思っています。

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