大学生の起業の支援制度・助成金が増えている

20代で起業を考える大学生にとって、「お金の壁」は大きな不安材料の一つです。
起業に必要な資金をどのように用意すれば良いのか、自己資金が乏しい大学生には特に悩みどころです。

しかし、近年はこの状況が大きく変わりつつあります。日本国内はもちろん、大学や自治体、企業・民間団体、国の支援制度が拡充され、「大学生起業への支援・助成金の環境」はかつてないほど整ってきています。

つまり、「資金がないから起業できない」という常識は、もう古いのです。調べれば色々とあります。


■ 公的な助成金・補助金制度が大学生でも対象に

これまで助成金や補助金は「企業向け」の制度が中心でした。しかし、最近では大学生起業家でも応募可能な助成金が多数登場しています。

たとえば、一般的に知られる補助金・助成金には以下のようなものがあります。

  • ものづくり補助金
  • IT導入補助金
  • 小規模企業者持続化補助金
  • キャリアアップ助成金
  • 人材開発支援助成金
  • 人材確保等支援助成金

これらの制度は、本来中小企業や起業家向けですが、大学生起業家でも利用可能なケースが増えていることが確認されています。

また、地域によってはさらに大学生限定の補助金もあります。例えば福井県などいくつかの自治体では、大学生の起業準備・事業開始経費を補助する制度があり、最大数十万円規模の助成金が支給される例もあります。日本の未来を担う若者に投資しないとですね。


■ 学内・大学発ベンチャー支援の充実

大学自身も「起業家を育てる」ことを重視するようになりました。多くの大学がスタートアップ支援制度を設けており、以下のような支援が行われています。

  • 学内助成金制度(アイデア検証・PoC支援など)
  • 起業関連講座やセミナー
  • ビジネスプランコンテスト
  • メンターの紹介・専門家アドバイス
  • インキュベーションスペースの提供

一例として、ある国内大学では「大学生スタートアップチャレンジ支援金」として事業アイデアの検証・プロトタイプ制作費用などに最大100万円の支援金を出す制度もあります。これらは大学発ベンチャーだけでなく、大学生が個人として起業したい場合でも活用できる仕組みになっているケースが増えています。


■ 「大学生向け助成金制度」も新設

最近では、大学生限定・若手限定の助成金制度も創設されています。

2025年3月から始まった「AIBC大学生起業支援助成金制度」では、高校生・大学生が起業準備を進めるための教育・訓練費用として 最大30万円を支援する制度も発表されました。大学生と言わず、高校生も今では起業する時代ですね。

こうした制度は、ただお金を出すだけではなく、
・ビジネススキルの習得
・実践的な起業準備
を進めることを目的としているため、大学生起業家が最初の一歩を踏み出しやすくしています。


■ 国・自治体レベルでの支援策の拡大

大学生の起業を取り巻く環境は、大学だけではありません。国や地方自治体も起業支援を重要な政策として位置づけており、制度も次第に整備されています。

たとえば、経済産業省はスタートアップ支援制度の拡充や地域ベンチャー振興策を進めています。J-Startupなどの枠組みは、大学発ベンチャーや若手起業家にも門戸を開いています。

自治体レベルでも、大学生を対象にした起業支援金・補助金を設ける例が増えてきました。ある自治体では、大学生の起業費用の一部を補助し、最大100万円以上の助成が可能な制度が導入された事例もあります。

地域独自の補助金は、
・起業準備費
・施設賃借費
・機材費
・広報費
など、実際の事業活動に直結した用途にも使えることが多いため、大学生起業のハードルを大きく下げています。


■ 支援制度の多様化:資金+伴走支援

単なる「お金の支援」だけではなく、助成金と伴走支援(メンター・ネットワーク・実務支援)がセットになっている制度も増えています。

学内外の支援プログラムや支援基金は、資金提供に加えて、
・専門家メンターの紹介
・事業計画ブラッシュアップ
・投資家とのマッチング支援
といった、多角的な支援を提供しています。

これは、単に資金だけを得るよりも、事業成功の確率を高める大きなメリットになります。


■ なぜ大学生の起業支援制度が増えているのか?

では、なぜ最近こうした支援制度が急速に広がっているのでしょうか。その背景にはいくつかの理由があります:

① 少子高齢化・労働力不足に対応するため

大学生や若者の起業を促進することで、将来の産業競争力を高めたいという政策ニーズがあります。公的機関は、若者起業を経済成長戦略の一部と位置づけています。

② 大学発ベンチャーの増加と技術シーズの社会実装

全国的に大学発ベンチャー数が増加しており(統計でも増加傾向にあります)、大学生や研究者の起業を支援する制度も強化されています。

③ 地域創生の必要性

地方自治体が地域活性化を目的に、起業支援金や補助金を設ける動きが活発になっています。これらの背景が重なり、大学生起業に対する支援の裾野が広がっているのです。


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■ まとめ:大学生起業は“資金面でも挑戦しやすい”環境へ

今日では、次のような理由から、大学生でも安心して挑戦しやすい支援制度・助成金の環境が生まれています

✅ 大学生自身が応募できる助成金・補助金が充実している
✅ 学内外で大学生向け起業支援制度が増えている
✅ 資金支援だけでなく、伴走支援もセットで受けられる
✅ 国・自治体・民間企業が連携して支援策を整備している

つまり、大学生であることは“ハンデ”ではなく、むしろ支援制度を最大限活用できる強みになりつつあるのです。

大学生起業を本気で考えるのであれば、これらの制度を戦略的に使いこなし、資金面・知識面・ネットワーク面の支援をフル活用してスタートすることが可能です。

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Author of this article

大学生の頃の自分は、「いつか何かやりたいな」と思いながらも、何をすればいいか分からず、正直モヤモヤしていました。そんなある日、地元の喫茶店でたまたま車屋の社長と出会ったことが、人生のきっかけになります。
「自分もやってみよう」と思い、21歳のときに車の仕入れと販売をスタート。実家の自分の部屋に電話線を引き、名刺を作り、今思えばかなり手探りで“起業っぽいこと”を始めました。
就活はせずに学生のまま起業を目指しましたが、現実はうまくいかず、卒業後はいったんフリーターに。それでも起業への気持ちは消えず、社会経験を積もうと広告代理店に就職しました。そこで学んだことを活かし、26歳で独立。広告代理店を立ち上げ、今は40代となり会社を経営しています。
このガイドは、昔の自分のように「何かしたいけど分からないことばかり」の学生に向けて作りました。完璧じゃなくていい。一歩踏み出すためのヒントを、ここで伝えていけたらと思っています。

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