―「全部覚える」は不要。まずは全体像を押さえよう―
大学生起業を考え始めると、多くの人がこう感じます。
「税金って種類が多すぎて分からない」
「どれが自分に関係あるのか判断できない」
この不安は、とても自然です。
なぜなら、税金は“全部を知る必要がない”にも関わらず、まとめて語られがちだからです。
結論から言います。
大学生起業家が最初に知っておくべき税金は、実はごく一部です。
この記事では、
- 大学生起業で「必ず」関係してくる税金
- 条件次第で関係する税金
- 今は知っておくだけでいい税金
この3段階に分けて、最低限の全体像を解説します。
まず大前提:税金は「人」ではなく「状況」で決まる
よくある誤解がこれです。
「大学生だからこの税金は関係ない」
「社会人になったら関係する」
実際は違います。
税金は、
- 大学生かどうか
- 年齢
- 肩書き
ではなく、
「どれくらい利益が出ているか」「どんな活動をしているか」
で決まります。
だからこそ、
最初に“全体像”を知っておくことが重要なのです。
【必ず押さえる】大学生起業で最初に関係する税金
① 所得税(大学生起業で最重要)
大学生起業家が最初に必ず意識すべき税金が、所得税です。
所得税とは?
- 1年間(1月〜12月)に得た「所得(=利益)」にかかる税金
- 個人で起業する場合、ほぼ全員が対象
ここが重要
- 売上ではなく「利益」にかかる
- 1年分をまとめて計算する
- 確定申告で金額が決まる
大学生起業では、
- 売上は少ない
- 利益も小さい
というケースが多いため、
最初は大きな金額になることはほとんどありません。
それでも「必ず存在する税金」なので、
最優先で理解しておく必要があります。
② 住民税(少し遅れてやってくる税金)
住民税は、大学生起業家がよく油断する税金です。
住民税とは?
- 前年の所得をもとに計算される税金
- 翌年に請求される
大学生起業で注意すべきポイント
- 起業した年ではなく「翌年」に来る
- 所得税よりタイムラグがある
このため、
「去年はもう終わった話なのに、急に請求が来た」
と感じる人が非常に多いです。
「翌年に来る税金がある」
これを知っているだけで、驚きは防げます。
【条件次第】人によって関係してくる税金
③ 消費税(多くの大学生起業家は最初は関係ない)
消費税は名前のせいで誤解されがちですが、
すべての大学生起業家が対象になるわけではありません。
消費税とは?
- 売上規模が一定を超えた事業者に課される税金
大学生起業の現実
- 多くの場合、最初の数年は免税
- いきなり請求されることはほぼない
ただし、
「自分には一生関係ない」
と思っていると、
事業が伸びたタイミングで一気に混乱します。
今は
「将来関係するかもしれない税金」
として認識しておけば十分です。
④ 個人事業税(聞いたことはあるが、実感しづらい税金)
個人事業税とは?
- 一部の事業内容に対して課される税金
大学生起業では、
- 対象にならない業種
- そもそも利益が少ない
という理由で、
最初は関係しないケースが多いです。
ただし、
- 事業が軌道に乗った
- 利益が安定してきた
この段階で、
初めて意識すれば問題ありません。
【知識として】今すぐ払わなくても知っておきたい税金
⑤ 源泉所得税(人を雇ったり、外注したら関係する)
源泉所得税とは?
- 給料や報酬を支払うときに、先に預かる税金
大学生起業初期では、
- 一人でやっている
- 外注していない
というケースが多いため、
最初は無関係です。
ただし、
- デザイナーに依頼
- ライターに報酬を支払う
などを始めたら、
急に関係してきます。
⑥ 法人税(将来、法人化したときの税金)
大学生起業の初期では、
ほぼ全員が関係ありません。
しかし、
- 法人化を考え始めたとき
- 将来設計を考えるとき
に、
「個人と法人では税金が違う」
という知識があるかどうかで、
判断の質が大きく変わります。
大学生起業家が「覚えなくていい」税金もある
ここで、安心してほしいポイントです。
大学生起業の初期段階では、
- 相続税
- 贈与税(特殊なケースを除く)
- 固定資産税
などは、ほぼ意識する必要がありません。
全部を一気に理解しようとするから、
税金は怖く感じるのです。
税金の種類を知ることの本当の意味
税金の種類を知る目的は、
- 暗記すること
- 専門家になること
ではありません。
「今の自分に関係あるか・ないかを判断できること」
これが最大の目的です。
- 今は所得税と住民税
- 将来は消費税や法人税
この整理ができていれば、
税金は十分コントロール可能です。
まとめ:大学生起業家はこの順番で理解すればOK
最後に、覚えておいてほしい順番をまとめます。
- 所得税(最重要・必須)
- 住民税(翌年に来る)
- 消費税(条件次第・将来)
- 個人事業税(利益が出たら)
- 源泉所得税(人に払うとき)
- 法人税(法人化後)
この順番で理解すれば、
税金に振り回されることはありません。
大学生起業に必要なのは、
「全部を知ること」ではなく、
**「今の自分に必要なことだけを知ること」**です。
それができれば、
税金は怖い存在ではなく、
事業を整理するための“道具”になります。
