「経営」と「作業」の違い

起業すると、多くの人がこう感じます。

  • 「やることが多すぎる」
  • 「毎日何かしら作業している」
  • 「正直、かなり頑張っている」

それなのに、

  • 売上が伸びない
  • 手応えがない
  • ずっと足踏みしている感じがする

この状態に陥る人は、本当に多いです。でも、これは能力や努力の問題ではありません。

原因のほとんどは、「経営」と「作業」を区別できていないこと

ここを理解しないまま経営を続けると、

  • 忙しいのに結果が出ない
  • 作業量だけが増える
  • 消耗してやめてしまう

という流れに入りやすくなります。今回は、

  • 経営と作業は何が違うのか
  • なぜ大学生起業家ほど混同しやすいのか
  • どう考え方を切り替えればいいのか

を、書いていきますので、是非お読みください。


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そもそも「作業」とは何か?

まずは「作業」から整理します。作業とは、簡単に言うと、

決められたことを、手を動かして実行すること

です。

たとえば、

  • 投稿を作る
  • 資料を作成する
  • サイトを修正する
  • デザインを整える
  • メールを返す

これらはすべて作業です。作業の特徴は、

  • やれば終わる
  • 目に見える
  • 達成感がある

という点です。

そのため、作業と経営の違いを分かっていない人は、無意識に作業を優先してしまいます。


「作業」だけを続けると、なぜ詰まるのか?

作業自体は、悪いものではありません。問題なのは、

作業をしている=前に進んでいると勘違いしてしまうこと

です。

作業は、

  • きれいに整える
  • 完成度を上げる

ことはできますが、

  • 方向を変える
  • 売上を生む構造を作る

ことは、ほとんどできません。つまり、

作業だけをどれだけ頑張っても、間違った方向なら成果は出ない

ということです。


では「経営」とは何か?

一方で、経営とは何か。経営を、難しく考える必要はありません。経営とは、

「どこに向かうか」と「何に力を使うか」を決めること

です。

具体的には、

  • 誰のどんな悩みを解決するか
  • 何を売るか
  • いくらで売るか
  • どこで売るか
  • 何をやらないか

こうした判断そのものが、経営です。


経営は「考えること」、作業は「動くこと」

ここで一度、整理します。

  • 作業=動くこと
  • 経営=決めること

この違いです。多くの人は、

  • 動くこと=頑張っている
  • 考えること=後回し

になりがちです。でも実は、

経営を考えずに作業を増やすほど、成果から遠ざかる

という逆転現象が起きます。


なぜ「経営」と「作業」を混同するのか?

理由はいくつかあります。


理由①「何をすればいいか分からない不安」

経営は、

  • 正解がない
  • 判断が怖い
  • 失敗が見えにくい

一方、作業は、

  • やることが明確
  • 終わりがある
  • 安心感がある

そのため、不安になるほど、人は作業に逃げます。仕事をやっている感を感じる事が出来ますから。


理由②「忙しい=価値がある」という思い込み

経営をしているとは、

  • 忙しい自分
  • 寝不足の自分

に、どこか安心してしまうことがあります。でも、

忙しさは、経営がうまくいっている証拠ではありません。

むしろ、

  • 方向が定まっていない
  • 判断を先延ばししている

結果として、忙しくなっているケースも多いです。私が知る限り、作業ばかりして忙しい人ほど儲かっていない経営者が多いです。


理由③「経営=難しいもの」という誤解

多くの人は、

  • 経営=MBA
  • 経営=数字と理論

と思いがちです。でも、起業の初期に必要な経営は、

とてもシンプルな意思決定

だけです。

  • 今月は何を優先するか
  • 今は売上を取りに行くか
  • それとも検証か

これも、立派な経営です。


まずやるべき「経営的な問い」

ここで、最初に考えるべき問いを整理します。

① 今、売上を生む一番の行動は何か?

  • 作業ではなく
  • 行動の種類を見る

これを毎週考えるだけで、ムダな作業はかなり減ります。


② やらなくていい作業は何か?

  • 完璧じゃなくていいこと
  • 後回しでいいこと

これを決めるのも、経営です。


③ その作業は「目的」に直結しているか?

  • 見栄えを良くするためか
  • 売上を生むためか

この違いを意識するだけで、行動の質が変わります。


経営ができている人のの行動パターン

経営を意識できている人は、

  • 作業量は意外と少ない
  • でも判断が早い

という特徴があります。

  • 合わないことはやらない
  • 反応がないものは捨てる
  • うまくいったものに集中する

結果として、

忙しそうに見えないのに、前に進んでいる

という状態になります。


「経営→作業」の順番を間違えない

最も多い失敗は、

作業 → 経営という順番で考えてしまうこと

です。

正しい順番は、

  1. 経営(決める)
  2. 作業(動く)

この順番です。

  • 何をやるか決める
  • それ以外はやらない

これだけで、起業は一気に楽になります。


大学生の起業家へのメッセージ

起業で苦しくなる人ほど、

  • 真面目
  • 頑張り屋
  • 手を抜けない

という特徴があります。でも、起業では、

頑張る方向を間違えると、どれだけ努力しても報われません。

まずは、

  • 動く前に決める
  • 忙しくなる前に考える

これを意識してください。経営は、特別な才能ではありません。「考えることを後回しにしない姿勢」です。作業は大事。でも、経営がない作業は、ただの自己満足になりやすい。最初の一歩は、

「自分は今、経営をしているか?それとも作業に逃げているか?」

この問いを持つことです。それだけで、起業の景色は大きく変わります。この辺を意識して頑張って下さい。お時間のある方は下記も併せてお読み下さい。

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Author of this article

大学生の頃の自分は、「いつか何かやりたいな」と思いながらも、何をすればいいか分からず、正直モヤモヤしていました。そんなある日、地元の喫茶店でたまたま車屋の社長と出会ったことが、人生のきっかけになります。
「自分もやってみよう」と思い、21歳のときに車の仕入れと販売をスタート。実家の自分の部屋に電話線を引き、名刺を作り、今思えばかなり手探りで“起業っぽいこと”を始めました。
就活はせずに学生のまま起業を目指しましたが、現実はうまくいかず、卒業後はいったんフリーターに。それでも起業への気持ちは消えず、社会経験を積もうと広告代理店に就職しました。そこで学んだことを活かし、26歳で独立。広告代理店を立ち上げ、今は40代となり会社を経営しています。
このガイドは、昔の自分のように「何かしたいけど分からないことばかり」の学生に向けて作りました。完璧じゃなくていい。一歩踏み出すためのヒントを、ここで伝えていけたらと思っています。

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