損益計算書とは?
― 起業家が必ず向き合う「会社の成績表」 ―
「損益計算書って、名前からして難しそう…」
「数字とか会計とか、正直ちょっと苦手」
「起業するのに、そんなの必要?」
20代学生が起業を考え始めると、
ほぼ確実にここでつまずく。
でも結論から言うと、
損益計算書が分からないまま起業するのは、
地図を持たずに旅に出るようなもの。
逆に言えば、
これがざっくり分かるだけで、
起業の失敗確率はかなり下がる。
そもそも損益計算書って何?
損益計算書とは、
「一定期間で、どれくらい儲かったか(または損したか)」をまとめた表。
超シンプルに言うと、
会社の成績表みたいなもの。
・売上はいくらだったか
・お金はどれくらいかかったか
・最終的にプラスかマイナスか
これを1枚にまとめたものが、損益計算書。
起業すると、
「今、儲かってるのか?」
「このまま続けて大丈夫か?」
を判断するために、必ず必要になる。
なぜ学生起業でも損益計算書が必要なのか?
「最初は小規模だし、感覚でいいんじゃない?」
と思う人も多い。
でも、
感覚だけでやる起業は、ほぼ確実に詰む。
理由はシンプル。
・お金が増えている理由が分からない
・減っている原因が分からない
・どこを改善すればいいか見えない
損益計算書は、
ビジネスの調子を冷静に見るための道具。
学生起業こそ、
これを早めに理解しておいた方がいい。
損益計算書の基本構造(超かんたん版)
細かい用語は後回しでOK。
まずは全体像だけ押さえよう。
損益計算書は、大きく分けてこの流れ。
- 売上
- 売上を作るためにかかったお金
- その他の経費
- 最終的な利益(または損失)
この順番で並んでいる。
① 売上とは?
売上は、
お客さんからもらったお金の合計。
・商品を売った
・サービスを提供した
・仕事を受けた
その結果、
入ってきたお金が売上。
ここでよくある勘違いが、
「口座に入った=全部利益」
ではない、ということ。
売上はあくまでスタート地点。
② 売上原価(ざっくり理解でOK)
売上原価とは、
売上を生み出すために直接かかったお金。
例)
・商品を仕入れた費用
・材料費
・外注費
例えば、
1万円で売った商品を
6,000円で仕入れていたら、
売上原価は6,000円。
ここで残る
4,000円が、次の計算に進む。
③ 粗利益(あらりえき)って何?
売上 − 売上原価 = 粗利益
粗利益は、
**「ビジネスとしての基本的な強さ」**を表す。
ここが少ないと、
どれだけ頑張っても利益は残らない。
学生起業でよくある失敗が、
「売れてるのに全然お金が残らない」状態。
原因の多くは、
この粗利益が低すぎること。
④ 経費とは?
経費は、
事業を続けるために必要なお金。
・通信費
・サーバー代
・広告費
・交通費
・家賃(事業分)
学生起業だと、
金額は小さくても、
積み重なると意外と大きい。
「これくらい大丈夫」
を放置すると、
知らないうちに利益が消える。
⑤ 営業利益とは?
粗利益 − 経費 = 営業利益
営業利益は、
**「本業でどれくらい儲かっているか」**を示す数字。
ここがプラスなら、
ビジネスとしては順調。
マイナスなら、
どこかに無理があるサイン。
⑥ 最終的な利益(または損失)
最後に出てくるのが、
最終的に残ったお金。
これが
・プラス → 黒字
・マイナス → 赤字
起業初期は、
赤字になることも普通にある。
大事なのは、
なぜ赤字なのかを説明できること。
損益計算書があれば、
これが一目で分かる。
損益計算書が分かると何が変わる?
① 感覚じゃなく、数字で判断できる
「なんとなく調子いい」
ではなく、
「どこが良くて、どこが悪いか」
が見える。
② 無駄な努力を減らせる
・売上を伸ばすべきか
・コストを下げるべきか
どこに力を入れるべきかが分かる。
③ 人に説明できる
・親
・共同創業者
・支援者
に、
「今こんな状態です」
と説明できるのは大きな強み。
学生起業でよくある勘違い
・売上=成功
・利益は後で考えればいい
・数字は税理士に任せればいい
これは全部危険。
税理士は
代わりに経営判断してくれない。
判断するのは、起業家である自分。
学生が最初に意識すべきポイント
・完璧に作れなくていい
・エクセル1枚でもOK
・毎月ざっくりでいい
・「増減の理由」を考える
最初は
理解することが目的。
正確さは後からついてくる。
まとめ:損益計算書は「起業家の共通言語」
損益計算書は、
✔ 難しい会計書類
ではなく
✔ 事業の健康診断表
起業家にとって、
数字は敵じゃない。
味方にできた人が強い。
学生のうちに
損益計算書を怖がらなくなれば、
起業後の景色は大きく変わる。
売上を見るだけで終わらせず、
「ちゃんと残っているか?」
ここを見る癖を、
今のうちにつけておこう。
