大学生が起業する際、多くの人が最初につまずくのが「社長(=自分)の給料って、どうやって決めるの?」という問題です。
- いくらもらっていいの?
- 最初は0円じゃないとダメ?
- 給料をもらうと税金はどうなる?
- 生活費はどう考えればいい?
このページでは、大学生がゼロから起業する前提で、
- 社長の給与の基本的な考え方
- 個人事業主と法人の違い
- 最初におすすめの給与設定
- 税金・社会保険との関係
- 失敗しないための具体的ルール
を、初心者にもわかりやすく、解説します。
偉そうに書いていますが、創業間もない頃は、利益も少なく月収10万円の時代もありました。。サラリーマンよりもはるかに安い役員報酬(社長の給与)ですね。今期は月収〇〇万円にしていますが、それはどのように決めていくか、これから基本的な事を書いていきますので、是非読んでみて下さい。
そもそも「社長の給与」とは何か?
まず大前提として理解しておきたいのは、社長の給与=自由に決めていいお金ではないということです。
起業の形によって、扱いが大きく変わります。
個人事業主の場合の「社長の給与」
大学生起業で多いのが、まずは個人事業主として始めるケースです。
個人事業主には「給料」という概念がない
個人事業主の場合、実は
- 社長=自分
- 事業のお金=基本的に自分のお金
という扱いになります。
つまり、自分に給料を払うという考え方はありません。
生活費はどうするの?
個人事業主の場合は、
- 事業で稼いだ利益
- 事業用口座にあるお金
から、必要な分を生活費として引き出します。
これを「事業主貸」と呼びます。
👉 いくら引き出してもOK
👉 給料扱いではない
👉 経費にはならない
というのがポイントです。
法人(株式会社・合同会社)の場合の「社長の給与」
一方、法人を設立すると話は一気に変わります。
法人では社長=従業員
法人の場合、
- 会社と社長は別の存在
- 社長も「会社から給料をもらう立場」
になります。
このとき支払われるのが役員報酬(社長の給与)です。
なぜ社長の給与の決め方が重要なのか?
社長の給与は、ただの生活費ではありません。
社長の給与は「経営戦略」
給与設定によって、
- 手元に残るお金
- 税金の額
- 社会保険料
- 会社の資金繰り
すべてが変わります。
適当に決めると、
- 税金が増える
- お金が足りなくなる
- 会社が回らなくなる
という最悪の事態にもなりかねません。
大学生起業家が最初にやりがちなNG例
NG①:最初から高い給料を設定する
「生活費が必要だから」と、
- 月30万
- 月40万
と設定してしまうのは危険です。
👉 会社に利益が出ていない
👉 キャッシュが減る
👉 税金・社会保険が重くなる
という悪循環に陥ります。
NG②:逆に0円にしすぎる
「節約のために0円!」も考えものです。
- 生活が成り立たない
- アルバイトに時間を取られる
- 事業に集中できない
結果的に、成長が遅くなります。
大学生起業家におすすめの社長給与の考え方
結論:最初は「最低限+余白」
大学生起業の場合、ベストなのは
生活できる最低ライン + ほんの少し余裕
です。
具体的な目安(月額)
一例ですが、
- 実家暮らし:5万〜10万円
- 一人暮らし:10万〜15万円
程度からスタートするケースが多いです。
※ あくまで目安。事業内容・固定費によって調整します。
社長の給与と「税金」の関係
ここは必ず押さえておきましょう。
給与を上げるとどうなる?
- 所得税が増える
- 住民税が増える
- 社会保険料が増える
つまり、手取り以上に負担が増えるのが社長給与です。
給与を下げるメリット
- 税金を抑えられる
- 会社にお金が残る
- 投資や広告に回せる
特に成長期のスタートアップでは、社長は我慢、会社にお金を残すという考え方が王道です。
社会保険との関係(ここが超重要)
法人になると、原則として
- 健康保険
- 厚生年金
に加入します。
これらは
社長の給与額を基準に計算
されます。
つまり、
- 給与を上げる
→ 社会保険料も上がる
→ 会社負担分も増える
という仕組みです。
役員報酬の決め方ルール(法人)
法人では、役員報酬に重要なルールがあります。
原則:期首から3ヶ月以内に決定
- 事業年度が始まってから3ヶ月以内
- 原則、1年間は変更不可
というルールがあります。
適当に決めて後で変えると、税務上、不利になる可能性があります。
売上が伸びたらどうする?
給与を上げるタイミング
おすすめは、
- 売上が安定してきた
- 利益が毎月出る
- 半年以上継続している
この条件が揃ってからです。
上げ方のコツ
- いきなりドカンと上げない
- 5万〜10万単位で調整
- キャッシュフローを最優先
が鉄則です。
社長の給与と「将来」の考え方
大学生起業の最大の強みは、
- 若さ
- 時間
- 失敗できる余裕
です。だからこそ、
最初は稼ぐより、事業を育てる
という視点が重要です。
まとめ|大学生起業家の社長給与・最適解
最後に、ポイントを整理します。
- 個人事業主に給料の概念はない
- 法人では役員報酬として支払う
- 最初は最低限+少し余裕
- 高すぎる給与はリスク
- 税金・社会保険を必ず意識
- 会社にお金を残すのが最優先
社長の給与は、自分の生活費」ではなく「経営判断」です。
正しく設計できれば、
- お金で悩まない
- 事業に集中できる
- 成長スピードが加速する
という大きな武器になります。役員報酬は毎年決める事が出来ます。経営状況も加味して、役員報酬を決めてみて下さいね。
読んで頂きありがとうございます。お時間がありましたら下記の「社長の節税戦略」も読んでみて下さい。
