「補助金」と「助成金」の違いとは?

起業について調べていると、必ずと言っていいほど出てくる言葉があります。

  • 「補助金が使えるかも」
  • 「助成金も調べた方がいい」
  • 「返さなくていいお金があるらしい」

このあたりを見た多くの大学生は、こう思います。

「補助金と助成金って何が違うの?」
「どっちがもらえるの?」
「正直、よく分からない…」

結論から言うと、補助金と助成金は、名前は似ていても性格がまったく違います。この違いを理解せずに動くと、

  • 期待しすぎて行動が止まる
  • 使えると思っていたのに使えない
  • 申請に時間を取られて本業が進まない

といったことが起こりがちです。この記事では、

  • 補助金と助成金の本質的な違い
  • 大学生起業家が勘違いしやすいポイント
  • どう付き合うのが現実的か

を、書いていきますので是非お読み下さい。


TOC

そもそも「補助金」・「助成金」とは何か?

まず大前提として、補助金も助成金も共通点があります。

それは、

国や自治体が、特定の目的を後押しするために出すお金

という点です。

  • 起業を増やしたい
  • 雇用を生みたい
  • 新しいチャレンジを応援したい

こうした「政策目的」があり、その条件に合う人にお金が出ます。ただし、お金の出し方・考え方・難易度が大きく違うそれが、補助金と助成金の最大のポイントです。


一番シンプルな違い(まずはこれだけ)

最初に、超シンプルな違いを押さえましょう。

  • 補助金
     👉 選ばれた人だけがもらえる(審査あり)
  • 助成金
     👉 条件を満たせば原則もらえる(審査ほぼなし)

この違いだけでも、考え方はかなり整理されます。


補助金とは何か?(大学生起業家向けに噛み砕く)

補助金を一言で言うと、

「コンテスト型のお金」

です。


補助金の特徴① 審査がある

補助金は、

  • 申請書を書く
  • 事業内容を説明する
  • 将来性や計画性を見られる

といった審査があります。応募者が多い場合、

  • 全員がもらえるわけではない
  • 落ちる人も普通にいる

という世界です。


補助金の特徴② 事業計画が重要

補助金では、

  • 何をやる事業なのか
  • なぜそれが必要なのか
  • 将来どう成長するのか

といった、事業計画の中身が強く見られます。

つまり、

  • なんとなく始めた
  • まだ方向性が曖昧

という状態だと、かなり不利になります。


補助金の特徴③ 基本的に「後払い」

ここは、大学生が一番つまずきやすい点です。補助金は多くの場合、

  • 先に自分でお金を使う
  • 事業を実行する
  • 後から補助される

という流れです。つまり、

「今、手元にお金がなくても何とかなる」という制度ではない

という点は、必ず理解しておく必要があります。


助成金とは何か?

一方、助成金はまったく性格が違います。一言で言うと、

「条件クリア型のお金」

です。


助成金の特徴① 条件を満たせば基本OK

助成金は、

  • 審査で競う
  • 将来性を評価される

というより、

「決められた条件を満たしているか」

が判断基準です。条件を満たしていれば、原則として受給できます。


助成金の特徴② 雇用・労働がテーマになりやすい

助成金の多くは、

  • 人を雇った
  • 働き方を改善した
  • 労働環境を整えた

といった、雇用・労働系のテーマが中心です。そのため、

  • 一人でやっている大学生起業
  • まだ雇用がない

段階では、使える助成金が少ないのが現実です。


助成金の特徴③ 手続きは地味だけど堅実

助成金は、

  • 書類が多い
  • 手続きが細かい

という特徴があります。

ただし、

  • 派手なプレゼン
  • 事業ストーリー

はあまり求められません。ルール通りに進められる人向けと言えます。


よく勘違いするポイント

ここはかなり重要ですのでしっかり読んで下さい。


勘違い①「補助金・助成金=もらえる前提」

一番危険なのが、

「これがもらえるから起業しよう」

という考え方です。特に補助金は、

  • 落ちる可能性が普通にある
  • 時間がかかる

ため、前提にすると計画が崩れます。


勘違い②「お金がないから補助金を探す」

補助金は、

  • 事業がある程度固まっている
  • 何をやるか明確

な人ほど有利です。お金がない状態で、

「とりあえず補助金を探そう」

という順番は、大学生にはおすすめできません。


勘違い③「使わないと損」

「補助金」・「助成金」は、

  • 使わなくても損はしません
  • 起業の必須アイテムではありません

むしろ、

  • 申請に時間を取られる
  • 本業が止まる

方が起業ではリスクになることも多いです。


大学生にとっての現実的な向き合い方

では、どう考えるのがベストなのか。答えは、かなりシンプルです。


✔ まずは「自力で回るビジネス」を作る

起業の最優先は、

  • 売上を作る
  • お客さんを見つける
  • 小さく回す

ことです。補助金・助成金は、これができた後の選択肢です。


✔ 補助金は「加速装置」と考える

補助金は、

  • あると便利
  • なくても成立する

くらいの位置づけがベストです。

「もらえたらラッキー」「なくても進める」

この距離感が、大学生にはちょうどいいです。


✔ 助成金は「雇用フェーズ」で考える

助成金は、

  • 人を雇う
  • チームを作る

フェーズに入ってから、初めて本格的に検討すればOKです。


大学生へのメッセージ

補助金と助成金は、

  • 魔法のお金
  • 起業の近道

ではありません。「国や自治体の応援制度」それ以上でも、それ以下でもありません。起業の本質は、

  • お金をもらうこと
  • 制度を使うこと

ではなく、

「自分で価値を作り、誰かに喜ばれること」

です。補助金・助成金は、それができた人にとってのプラスαの選択肢。まずは、

  • 自分の事業
  • 自分の力

を軸に考えてください。頑張って下さいね。応援しています!お時間のある方は下記もお読み下さい。

Let's share this post !

Author of this article

大学生の頃の自分は、「いつか何かやりたいな」と思いながらも、何をすればいいか分からず、正直モヤモヤしていました。そんなある日、地元の喫茶店でたまたま車屋の社長と出会ったことが、人生のきっかけになります。
「自分もやってみよう」と思い、21歳のときに車の仕入れと販売をスタート。実家の自分の部屋に電話線を引き、名刺を作り、今思えばかなり手探りで“起業っぽいこと”を始めました。
就活はせずに学生のまま起業を目指しましたが、現実はうまくいかず、卒業後はいったんフリーターに。それでも起業への気持ちは消えず、社会経験を積もうと広告代理店に就職しました。そこで学んだことを活かし、26歳で独立。広告代理店を立ち上げ、今は40代となり会社を経営しています。
このガイドは、昔の自分のように「何かしたいけど分からないことばかり」の学生に向けて作りました。完璧じゃなくていい。一歩踏み出すためのヒントを、ここで伝えていけたらと思っています。

TOC