補助金の審査で見られているポイント

大学生が起業するにあたり、補助金を検討すると多くの人が真っ先に不安になります。

「大学生で実績もないのに、審査に通るわけがない」
「会社も小さいし、経験も浅いし…」

結論から言います。補助金の審査は、大学生だから不利という単純なものではありません。むしろ、多くの大学生が“審査ポイント”を外していることが、通らない最大の理由です。この記事では、
補助金の審査で実際に見られているポイントを、書いていきますので是非お読み下さい。


TOC

補助金審査は「優秀者選抜」ではない

補助金と聞くと、多くの大学生がこう思っています。

「すごい実績のある会社が通る」「完成度の高い事業計画じゃないと無理」

これは半分だけ間違いです。補助金審査の本質は、

「この事業にお金を使う意味があるか」

を判断することです。つまり、

  • 大学生か社会人か
  • 年齢が若いか
  • 知名度があるか

よりも、「事業として成り立つか」「続きそうか」が見られています。


審査ポイント① 事業の目的がハッキリしているか

最初に見られるのは、事業の目的です。ここで落ちる大学生は非常に多いです。

よくあるNG例

  • 「将来性があると思ったから」
  • 「流行っているから」
  • 「なんとなく社会に良さそうだから」

これらは、あなたの動機であって、審査側が知りたい理由ではありません。

審査側が見ているのはここ

  • 誰の、どんな困りごとを解決するのか
  • なぜ今、それが必要なのか

起業では、「自分がやりたい」より「誰の役に立つか」を明確にすることが重要です。


審査ポイント② 事業内容が“具体的”かどうか

次に見られるのが、事業の具体性です。

抽象的な事業は評価されない

申請書に多いのが、

  • 「〇〇を支援するサービス」
  • 「△△を活性化させる事業」

というふわっとした表現です。審査側は、

「で、何をするの?」

という目で見ています。

具体性とは何か

最低限、次の点が説明できているかが見られます。

  • 何を提供するのか
  • 誰に、どのように届けるのか
  • いくらで売るのか

完璧でなくて構いません。想像できるレベルまで落とし込まれているかが重要です。


審査ポイント③ 本当に実行できそうか(実行力)

大学生にとって、ここが最大の壁だと感じる部分です。

「実績がないから、実行力がないと思われるのでは?」

実は、実績=過去の売上ではありません。

実行力として見られている要素

  • すでに小さく動いているか
  • 準備段階でも行動の痕跡があるか
  • 計画が現実的か

たとえば、

  • テスト販売
  • ヒアリング
  • 大学生団体での活動
  • インターンでの経験

これらは、立派な「実行力の証拠」になります。


審査ポイント④ お金の使い方が妥当か

補助金は「お金を出す制度」です。そのため、資金の使い道は非常にシビアに見られます。

NGになりやすい例

  • なんとなく多い金額
  • 効果が分からない支出
  • 「とりあえず必要そう」な経費

評価されやすい考え方

  • この経費で何が変わるのか
  • なぜ今、この支出が必要なのか
  • 補助金がなかったらどうするのか

起業では、金額の大きさより「納得感」が重要です。


審査ポイント⑤ 事業は“続きそう”か

補助金審査で、実はかなり重視されているのがこの視点です。

「補助金が終わったら、この事業はどうなるのか?」

よくある失敗

  • 補助金がないと成立しない
  • 補助金期間だけの計画
  • その後の売上イメージがない

これは、補助金を“スタート資金”だと誤解している典型例です。

審査側が見たいのは

  • 補助金後も続ける意思があるか
  • 自力で回すイメージがあるか

完璧な数字は不要です。「続ける前提で考えているか」が伝われば十分です。


審査ポイント⑥ ルールを理解し、守れそうか

大学生が見落としがちなポイントです。補助金は、

  • 書類提出
  • 報告義務
  • 期限管理

といった、事務的なルールが多い制度です。審査側は、

「この人、ちゃんと対応できるかな?」

という視点でも見ています。

  • 説明文が丁寧か
  • 指示に従っているか
  • 雑な申請になっていないか

ここでマイナス評価を受けるケースは少なくありません。


「大学生だから評価される」ケースもある

ここで、前向きな話をします。大学生は、

  • 柔軟性がある
  • 成長余地がある
  • 将来性がある

と評価されることも、実際にあります。

特に、

  • 地域活性
  • 教育
  • 社会課題

といったテーマでは、大学生の視点そのものが強みになることがあります。


補助金審査で一番やってはいけないこと

最後に、最重要ポイントです。補助金審査で一番やってはいけないのは、

「良く見せようと嘘をつくこと」

です。

  • 実績を盛る
  • 分からないのに分かったふりをする
  • 実行できない計画を書く

これは、ほぼ確実に見抜かれます。背伸びより、正直さと現実感これが一番の武器になります。


まとめ:補助金審査は「大学生でも通る」仕組みになっている

補助金の審査で見られている主なポイントは、

  1. 事業の目的が明確か
  2. 内容が具体的か
  3. 実行力が感じられるか
  4. お金の使い方が妥当か
  5. 補助金後も続きそうか
  6. ルールを守れそうか

この6つです。どれも、大学生だから不利になる項目ではありません。むしろ、

  • 小さくても動いている
  • 正直に書いている
  • 現実的に考えている

大学生ほど、評価されやすいポイントでもあります。補助金は、「すごい人だけが通る制度」ではありません。「ちゃんと考えて、ちゃんと向き合っている人」が通る制度です。頑張っていきましょう。お時間のある方は下記もお読み下さい。

Let's share this post !

Author of this article

大学生の頃の自分は、「いつか何かやりたいな」と思いながらも、何をすればいいか分からず、正直モヤモヤしていました。そんなある日、地元の喫茶店でたまたま車屋の社長と出会ったことが、人生のきっかけになります。
「自分もやってみよう」と思い、21歳のときに車の仕入れと販売をスタート。実家の自分の部屋に電話線を引き、名刺を作り、今思えばかなり手探りで“起業っぽいこと”を始めました。
就活はせずに学生のまま起業を目指しましたが、現実はうまくいかず、卒業後はいったんフリーターに。それでも起業への気持ちは消えず、社会経験を積もうと広告代理店に就職しました。そこで学んだことを活かし、26歳で独立。広告代理店を立ち上げ、今は40代となり会社を経営しています。
このガイドは、昔の自分のように「何かしたいけど分からないことばかり」の学生に向けて作りました。完璧じゃなくていい。一歩踏み出すためのヒントを、ここで伝えていけたらと思っています。

TOC