起業したい理系大学生がやりがちな“5つの落とし穴”

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「知識がある=稼げる」ではない現実

理系大学生は、専門的な知識や論理的な思考力、研究力を武器に、起業でも有利とされています。実際に、エンジニア出身の起業家や、大学発ベンチャーの成功事例も多く存在します。しかし、そんな“理系だからこそ”ハマりやすい落とし穴もあります。

あなたが持っている「技術力」や「専門性」だけでは、ビジネスが成立しないこともあるのです。今回は、理系大学生が起業を志したときに陥りがちな5つの失敗パターンと、その回避方法を書いていきます。少しでも参考になれば幸いです。学べば失敗を避ける事が出来ることもある。


落とし穴①「プロダクト至上主義」に陥る

📌 起こりがちなパターン

  • 「機能的に優れていれば売れるはず」
  • 「まだ完成度が低いから、もっと作り込んでから公開しよう」
  • 「他の誰よりも高性能なものを作れば勝てる」

理系大学生が起業を志すと、どうしても「プロダクト」に意識が偏りがちです。しかし、“いいモノが売れる”わけではなく、“売れるモノがいいモノ”とされるのがビジネスの現実。

❗ その結果どうなる?

  • いつまでも完成しないプロダクト開発に時間をかけすぎる
  • ユーザーの声を聞かないまま自己満足な機能追加を続ける
  • 完成して公開しても、誰にも使われない

✅ 解決策:「MVP(最小限の商品)」から始める

まずは完成度が60%でもいいから、「ユーザーに見せる・使ってもらう」ことを優先しましょう。実際の使用感やフィードバックから方向性を調整していくことが、成功への近道です。


落とし穴②:「売る」ことを避ける

📌 起こりがちなパターン

  • 「営業とかマーケティングって、文系の仕事じゃないの?」
  • 「自分は開発担当。売るのは誰かがやってくれるはず」
  • 「SNS発信は恥ずかしいし、押しつけがましく見られたくない」

このように、“売ること=悪いこと”という無意識のブレーキをかけてしまう人が多くいます。しかし、どれだけ素晴らしいサービスでも、“知ってもらえなければ存在しないのと同じ”です。

❗ その結果どうなる?

  • 誰にも見つけられないまま、自己完結して終わる
  • ユーザーが増えず、改良のヒントも得られない
  • 結局「やっぱり無理だった」とやめてしまう

✅ 解決策:「価値を伝える行為=営業」と捉える

営業とは「相手にとっての価値を丁寧に伝える行為」です。難しく考えず、まずはTwitterやnoteで「開発の想い」「工夫したポイント」などを自分の言葉で発信してみましょう。


落とし穴③:お金の知識がゼロ

📌 起こりがちなパターン

  • 「起業してから考えればいい」
  • 「経理とか税金は苦手だから後回し」
  • 「収支の計算はとりあえずExcelでやれば大丈夫でしょ」

理系大学生にとって「お金」は得意分野ではないことが多く、つい後回しにしがちです。

しかし、起業してすぐに発生するのが【お金の問題】です。

  • 開業費用はいくら必要か?
  • 収益化するまでの期間にいくらかかるのか?
  • 税金や確定申告のタイミングは?
  • インターン収入と起業収入、どう区別する?

これらを理解しないまま動くと、後で大きなトラブルになりかねません。

❗ その結果どうなる?

  • 黒字倒産(売上はあるが現金が足りない)
  • 補助金や助成金のチャンスを逃す
  • 確定申告でパニックになる

✅ 解決策:「必要最低限のお金の知識」だけでOK

  • 個人事業主の開業届の出し方
  • 確定申告のやり方(会計ソフト活用)
  • 損益計算書とキャッシュフローの違い

このあたりの基礎だけでも十分スタートできます。「起業 お金 初心者」などで調べる習慣を持ちましょう。


落とし穴④:「専門知識にこだわりすぎる」

📌 起こりがちなパターン

  • 「自分の研究分野をビジネスに活かさなきゃ」
  • 「最先端技術を使った方がカッコいい」
  • 「専門性を下げるのは“もったいない”気がする」

もちろん、専門性は理系大学生の強みです。しかし、それが「誰の役に立つのか?」という視点を欠いてしまうと、意味を持ちません。

❗ その結果どうなる?

  • 実用性より“技術的にスゴい”ことを追求してしまう
  • ユーザーにとっての利便性が下がる
  • 「結局、誰向けなの?」と言われてしまう

✅ 解決策:「技術よりも“役立つこと”が優先」

  • 専門知識を噛み砕いて「一般の人が活用できる形」に落とし込む
  • “技術の価値”ではなく“使う人の変化”にフォーカスする

たとえば、難解なAIアルゴリズムよりも「中小企業が使える簡易分析ツール」の方がニーズがあります。


落とし穴⑤:孤独に一人で悩み続ける

📌 起こりがちなパターン

  • 「まだ成果も出てないし、人に相談するのは早い」
  • 「同じ学部に起業の話できる人がいない」
  • 「自分のアイデアを盗まれるのが怖い」

理系は個人プレーが得意な反面、人に頼ることに抵抗感を持つ人が多いのも事実です。しかし、起業は「自分との対話」だけで進めるには限界があります。特に「壁にぶつかったとき」「方向性が分からないとき」には、誰かの言葉が必要になります。

❗ その結果どうなる?

  • ずっと“頭の中”だけで考え続けて動けない
  • アイデアが自己完結して発展しない
  • モチベーションが下がり、やめてしまう

✅ 解決策:「共感してくれる人」とだけつながればOK

  • 学外の大学生起業コミュニティ(Slack・Discord)
  • 起業支援イベントやアクセラレータプログラム
  • SNSで同世代の発信者をフォロー&DMで交流

同じように悩んでいる大学生は、あなたの他にもたくさんいます。「相談できる場所を持つこと」も、実は重要な戦略です。


まとめ:理系大学生が起業で失敗しないために

落とし穴回避するコツ
プロダクト至上主義MVPから出して反応を見る
「売る」ことの忌避発信=価値の伝達と捉える
お金の知識不足最低限の会計知識だけでOK
専門性にこだわりすぎ技術より“使いやすさ”を重視
孤独に抱え込む仲間と繋がり、相談できる環境を作る

最後に:あなたの「理系的思考」は武器になる

起業は、正解のないチャレンジの連続です。でも、理系大学生のもつ「仮説検証力」「問題解決力」「構造化思考」は、それを突破するための強力な武器になります。

落とし穴に気づき、避ける力こそが「起業力」
そして、小さな一歩を踏み出す力こそが“成功する理系起業家”の共通点です。

失敗は学びです。完璧を目指さず、まずは一歩。あなたの知識と想いが、社会に新しい価値を生む未来を楽しみにしています。

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Author of this article

大学生の頃の自分は、「いつか何かやりたいな」と思いながらも、何をすればいいか分からず、正直モヤモヤしていました。そんなある日、地元の喫茶店でたまたま車屋の社長と出会ったことが、人生のきっかけになります。
「自分もやってみよう」と思い、21歳のときに車の仕入れと販売をスタート。実家の自分の部屋に電話線を引き、名刺を作り、今思えばかなり手探りで“起業っぽいこと”を始めました。
就活はせずに学生のまま起業を目指しましたが、現実はうまくいかず、卒業後はいったんフリーターに。それでも起業への気持ちは消えず、社会経験を積もうと広告代理店に就職しました。そこで学んだことを活かし、26歳で独立。広告代理店を立ち上げ、今は40代となり会社を経営しています。
このガイドは、昔の自分のように「何かしたいけど分からないことばかり」の学生に向けて作りました。完璧じゃなくていい。一歩踏み出すためのヒントを、ここで伝えていけたらと思っています。

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