起業を目指す大学生の多くが、最初はやる気に満ちています。
新しいアイデア、自由な働き方、将来への期待。
しかし、数週間、数ヶ月が経つと、こう感じ始めます。
「最初ほど動けていない」
「やるべきことは分かっているのに、続かない」
「結局、三日坊主になってしまう」
ここで誤解してはいけないのは、
行動が続かないのは、意思が弱いからではないということです。
ほとんどの場合、原因は「習慣化の設計」ができていないだけです。
起業家が特別なのは、モチベーションではありません。
行動が自動化される仕組みを持っている点にあります。
なぜ起業では行動が続きにくいのか
起業初期は、学校や会社と違い、次のものがありません。
・決まった時間割
・明確な評価
・他人からの監視
つまり、行動しなくても誰にも怒られない環境です。
人間は、放っておくと「やらなくても困らないこと」を後回しにします。
さらに起業では、
・成果がすぐに出ない
・正解が見えない
・不安が常につきまとう
こうした要素が重なり、行動は止まりやすくなります。
だからこそ、気合ではなく仕組みが必要なのです。
習慣化① 行動のハードルを“異常なほど”下げる
行動を習慣化できない最大の理由は、
最初から基準が高すぎることです。
・毎日3時間作業する
・完璧な記事を書く
・一気に結果を出す
これらは目標としては立派ですが、習慣には向きません。
起業家がやっているのは、
「これなら絶対にできる」というレベルまで行動を小さくすることです。
・毎日5分だけ作業する
・1行だけ書く
・メモを開くだけ
ここで大事なのは、「意味があるか」ではありません。
続くかどうかです。
習慣は、質より回数で作られます。
習慣化② 行動を“時間”ではなく“トリガー”に結びつける
「夜にやる」「時間がある時にやる」
こうした曖昧なルールは、習慣化に失敗します。
起業家は、行動を必ず何かとセットにします。
・朝起きてコーヒーを飲んだら作業
・授業が終わったら10分だけ調べる
・シャワーの後にメモを書く
このように、すでにある習慣に行動を紐づけるのです。
行動を「考えて選ぶもの」から
「流れでやってしまうもの」に変える。
これが習慣化の核心です。
習慣化③ 「やる内容」を事前に決めておく
行動が続かない人ほど、毎回こう考えます。
「今日は何をやろうか」
「どれから手をつけるべきか」
この“考える時間”が、習慣を壊します。
起業家は、行動前の判断を極限まで減らします。
・今日は記事の見出しだけ
・今日は競合を3つ見る
・今日は説明文を一行直す
やる内容が決まっていれば、
行動は「作業」になり、心理的負荷が下がります。
習慣化④ 完璧主義を“禁止ルール”にする
起業初期に習慣化を壊す最大の敵は、完璧主義です。
・中途半端ならやらない
・納得できないなら出さない
この考え方は、行動の回数を激減させます。
習慣化したいフェーズでは、
完成度を気にすること自体を禁止してください。
・60点でOK
・仮でOK
・出してから考える
質は、量の後にしか上がりません。
習慣化とは、「雑でも続く状態」を作ることです。
習慣化⑤ 記録して「やっている自分」を可視化する
起業は、成果が出るまで評価されません。
だからこそ、「自分で自分を評価する仕組み」が必要です。
・作業した日にチェックを入れる
・日付と作業内容を一言書く
・連続日数を数える
これだけで構いません。
人は、「続いているもの」を止めにくい生き物です。
行動の記録は、やる気ではなく惰性を味方につけます。
習慣化⑥ 調子が悪い日のルールを先に決めておく
習慣が壊れるのは、
「忙しい日」「疲れた日」「やる気がない日」です。
だから起業家は、こうした日のルールを事前に決めています。
・調子が悪い日は1分だけ
・何も浮かばなければ読むだけ
・最悪、ファイルを開くだけ
ゼロにしないことが最優先です。
一度ゼロにすると、再開のハードルが跳ね上がります。
習慣化⑦ 「成果」ではなく「継続」を目標にする
多くの人は、
「売上が出たら続けよう」
「反応があったら本気でやろう」
と考えます。
しかし、順番は逆です。
・続いたから結果が出る
・続いたから改善できる
・続いたから自信になる
起業初期の目標は、
うまくやることではなく、やめないことです。
習慣化できた人が、最後に勝つ
起業で最終的に結果を出す人は、
一番才能があった人ではありません。
・一番早かった人でもない
・一番頭が良かった人でもない
一番長く、淡々と続けた人です。
行動を習慣化できれば、
やる気がある日も、ない日も、前に進めます。
方向性がズレても、立て直せます。
もし今、続かない自分を責めているなら、
それはあなたの問題ではありません。
習慣の設計がまだできていないだけです。
今日からでいい。
「絶対に続くほど小さな行動」を一つ決めてください。
起業は、その一歩が“毎日”になるところから始まります。
