起業を考え始めた大学生ほど、こう言います。
「まずは自己分析からちゃんとやろうと思ってます」
一見、とても正しい姿勢です。
実際、自己分析は起業において重要な要素でもあります。
ですが、現実には
自己分析を一生懸命やっている人ほど、起業で遠回りする
という現象がよく起きます。
なぜでしょうか。
この記事では、
起業で遠回りしてしまう人に共通する
**「自己分析のズレた使い方」**を明確にし、
どう直せば前に進めるのかまで解説します。
そもそも、自己分析は「目的」ではない
まず大前提として整理したいことがあります。
自己分析は、起業のゴールではありません。
自己分析の本来の役割は、
- 行動のヒントを得る
- 試す方向を決める
- 無駄な選択肢を減らす
ためのものです。
ところが、遠回りする人ほど
自己分析そのものが目的化しています。
共通点①:自己分析で「答え」を出そうとする
遠回りする人の最大の共通点がこれです。
自己分析をすれば、正解が見つかると思っている
- 自分に向いている起業は何か
- 一生やりたいことは何か
- 失敗しない選択は何か
これらを、
自己分析だけで決めようとします。
しかし、はっきり言います。
起業における答えは、考えても出ません。
なぜ答えが出ないのか
理由は単純です。
- 起業はやってみないと分からない
- 環境・市場は常に変わる
- 自分の適性も行動で変わる
つまり、
机の上で完結する自己分析では、
現実に耐えられる答えは出ないのです。
共通点②:「強み」を見つけようとしすぎる
遠回りする人ほど、
こんな言葉をよく使います。
「自分には強みがないんです」
そして、
「強みが見つかるまで動けない」
という状態に入ります。
起業における「強み」の正体
ここで重要な事実があります。
起業における強みの多くは、最初から存在しません。
- やってみて
- 失敗して
- 少し慣れて
- 人より詳しくなって
この過程で、
後から「強み」と呼ばれるものに変わります。
それなのに、
- 最初から強みを探す
- 見つからないと止まる
これは、
順番が完全に逆です。
共通点③:過去の経験に意味を持たせすぎる
自己分析で遠回りする人は、
過去を深掘りしすぎる傾向があります。
- 子どもの頃は何が好きだったか
- 過去の成功体験は何か
- 向いていたことは何か
もちろん、過去を見ること自体は悪くありません。
ですが、起業においては
過去よりも未来と現在の方が重要です。
過去は「材料」であって「答え」ではない
過去の経験は、
- ヒント
- ネタ
- 切り口
にはなります。
でも、
- 過去に好きだったから
- 昔うまくいったから
という理由だけで起業すると、
今の市場とズレることがよくあります。
共通点④:自己分析が「行動の代わり」になっている
これはかなり多いパターンです。
- ノートにびっしり書いている
- 自分の価値観を言語化できている
- 分析はかなり深い
でも、
実際の行動はほぼゼロ。
自己分析は「安全地帯」になりやすい
自己分析には、
こんな特徴があります。
- 失敗しない
- 否定されない
- 他人に迷惑をかけない
つまり、
行動しない言い訳として完璧なのです。
ですが、起業は、
- 外に出て
- 試して
- 失敗する
ことでしか進みません。
共通点⑤:「自分探し」になっている
遠回りする自己分析の最終形が、これです。
起業を通じて、自分を見つけたい
この状態に入ると、
- 自分に合っているか
- 自分らしいか
- 本心かどうか
ばかりを気にするようになります。
起業は「自分探し」ではない
起業は、
- 誰かの困りごとを
- 別の形で解決する
外向きの行動です。
自分の内面ばかり見ていると、
市場や相手が見えなくなります。
遠回りしない自己分析の正しい使い方
ここまで読むと、
「じゃあ自己分析はいらないの?」
と思うかもしれません。
答えは、NOです。
大切なのは、
使い方と順番です。
正しい順番はこれ
- 小さく行動する
- やってみた感覚を振り返る
- 自己分析で整理する
- 次の行動を決める
自己分析は、
行動の後に使うものです。
自己分析で見るべきポイント
遠回りしないためには、
この視点だけで十分です。
- 何が思ったより苦じゃなかったか
- 何が予想以上にしんどかったか
- どこで手応えを感じたか
これらは、
実際に動いた人にしか分かりません。
自己分析が「進んでいるサイン」
正しい自己分析ができている人には、
共通したサインがあります。
- 行動量が増えている
- 試すテーマが絞られてきている
- 悩みが具体的になっている
逆に、
- 行動が止まっている
- 迷いが抽象的
- 選択肢が増え続けている
場合は、
自己分析が足を引っ張っています。
まとめ:遠回りする人は「自己分析の使い方」を間違えている
最後にまとめます。
- 自己分析で答えを出そうとする
- 強みを先に見つけようとする
- 過去に意味を持たせすぎる
- 行動の代わりに分析している
- 自分探しに変わっている
これらが重なると、
起業は確実に遠回りします。
起業に必要なのは、
深い自己分析より、浅くていいから行動です。
