起業の前にやること「情報収集」– 調べすぎて動けなくならないための、起業前の正しい情報収集法 –

はじめに:情報収集は「順番」と「実践前提」で考えよう

起業準備において、「情報収集」は大切ですが、インプットだけに偏ると**「いつまで経っても行動できない」**という罠に陥ります。

特に真面目な学生ほど、完璧に知識を揃えてから起業しようとしますが、それでは永遠にスタートを切れません。

大切なのは、以下の3つを意識することです。

  1. 必要な知識だけを、目的に応じてインプットする(Just In Time)
  2. インプットとアウトプットをセットで行う
  3. 「知ってる」よりも「使える」に重きを置く

この章では、学生起業家として最低限学ぶべき知識・スキルと、その具体的な学習法を7つのカテゴリに分けて詳しくご紹介します。

ビジネスの基礎知識(全体像をつかむ)

起業をするうえで、まず最初に押さえるべきはビジネスの全体構造です。

学ぶべき内容:

  • そもそも「ビジネス」とは何か?
  • 収益を上げるとはどういうことか?
  • お金の流れ(仕入れ、利益、コスト構造など)

おすすめ学習法:

  • 【書籍】『ビジネスモデル2.0図鑑』(近藤哲朗)
     → 視覚的にビジネスの構造がわかる初心者向け名著
  • 【動画】YouTubeで「ビジネスモデル」「起業の仕組み」などで検索
     → 特に「まこなり社長」「両学長」「中田敦彦のYouTube大学」などは解説がわかりやすい
  • 【行動】好きなサービスを3つ選び、
     「どうやってお金を稼いでいるか?」を紙に書き出してみる

マーケティング(売れる仕組みを理解する)

どんなにいい商品やサービスでも、人に届けられなければ意味がありません。

マーケティングは、「価値を必要な人に届けて、お金を得る仕組みづくり」のことです。

学ぶべき内容:

  • ターゲット設定(ペルソナ設計)
  • 集客の考え方(SNS・SEO・広告など)
  • 競合分析
  • 顧客心理・行動導線(カスタマージャーニー)

おすすめ学習法:

  • 【書籍】『ドリルを売るには穴を売れ』(佐藤義典)
     → マーケの思考が初学者向けにストーリー仕立てで学べる
  • 【無料教材】「ferret」や「MarkeZine」などのWebメディアで基礎知識をコツコツ
  • 【実践】自分のInstagramやX(旧Twitter)で仮のターゲットに向けた投稿を試して反応を観察

会計・お金の知識(数字に強くなる)

起業=「お金を扱う仕事」です。
だからこそ、お金の流れが読めない起業家は非常に危険です。

学ぶべき内容:

  • 損益計算書(PL)とキャッシュフローの違い
  • 売上・利益・原価・経費の関係性
  • 資金繰りと収支管理の基礎
  • 税金・開業届などの基礎知識

おすすめ学習法:

  • 【書籍】『会計の世界史』(田中靖浩)
     → ストーリー形式で「なぜ会計が必要か」が腑に落ちる名著
  • 【YouTube】「税理士YouTuberチャンネル」などの解説動画
  • 【実践】仮のビジネス案で「月の売上・経費・利益」をExcelやNotionでシミュレーションしてみる

デジタルスキル(今すぐ稼げる力を育てる)

学生起業において、「自分で作れる力」=コスト削減・スピード・独立性を生み出す超重要スキルです。

学ぶべきスキル:

  • Web制作(ノーコードでOK:STUDIO / Webflow)
  • デザイン(CanvaでOK)
  • 資料作成(Notion / Googleスライド)
  • 動画編集・画像編集(簡易ツールでOK)

おすすめ学習法:

  • 【プラットフォーム】YouTube、Udemy、Progate、Schooなど
  • 【実践】自分でLP(ランディングページ)を1ページ作ってみる
  • 【副業】クラウドワークスやココナラで小さな案件に挑戦

法務・知財・契約の基礎(リスク回避)

最初は後回しにしがちですが、最低限の**「守りの知識」**がないとトラブルになります。

学ぶべき内容:

  • 開業届・青色申告の出し方
  • 個人事業主 vs 法人の違い
  • 契約書の読み方・書き方
  • 著作権・商標・ライセンスの基本

おすすめ学習法:

  • 【Web】「創業手帳」や中小企業庁の公式サイトで制度の基礎を学ぶ
  • 【書籍】『図解 起業のための法律と手続き』(岡崎宏樹)など
  • 【実践】自分の事業計画に合わせて、必要そうな届出を洗い出すワーク

情報の集め方・選び方(情報に流されないために)

情報が多すぎる今、「どこから何を学べばいいかわからない」学生も多いです。
だからこそ、**自分なりの「学習の選球眼」**を養うことが重要です。

良い情報源の基準:

  • 実体験に基づいているか
  • 行動ベースで具体的か
  • 古くない(1〜2年以内の内容か)

情報収集の型をつくる:

  • 【朝】ニュースアプリ(NewsPicks / Googleニュース)で時事チェック
  • 【昼】Voicyで音声インプット
  • 【夜】本やYouTubeで深掘り
  • 【週末】知識のまとめ or 発信(ブログやSNS)

→ このように習慣化することで、知識が“使える武器”になります。

まとめ:学ぶ→試す→修正する、が最強の起業スキル

  • 学びすぎて行動できないより、行動しながら学ぶ姿勢が大切
  • 自分に必要な知識だけを「Just In Time」で取りに行く
  • インプット→即アウトプットのループを意識する
  • 学びの質より「学び方の習慣」が起業家の成長を決める

起業とは、「問題を解決する力」の集合体です。
その力は、知識と実践の積み重ねからしか生まれません。
ぜひあなたも、「1日1つの学び」を積み重ねながら、行動する起業家を目指してください。

次は「事業計画をたてる編」です。