「起業するなら、最初にお金を借りた方が早いのでは?」
「ローンを組めば、一気にスタートダッシュできるのでは?」
起業を考え始めた大学生ほど、こうした考えに一度はたどり着きます。
特にSNSやネット記事では、
・起業には自己投資が必要
・借金はレバレッジ
・覚悟の証としてローンを組む
といった言葉が、もっともらしく語られています。
しかし結論から言います。
大学生がゼロから起業する場合、起業初期にローンを組む必要はありません。
むしろ、組まない方が成功確率は高いのが現実です。
ここでは、なぜ起業初期にローンを組むことが危険なのか、その理由を現実ベースで解説します。
そもそも起業初期は「成功確率が読めない」
起業初期は、どんなに準備しても、
・売れるかどうか分からない
・需要があるか分からない
・自分に向いているか分からない
という「不確実性」の塊です。
この状態でローンを組むということは、
結果が読めない勝負に、返済義務だけが確定した状態で飛び込む
ということになります。
起業において一番危険なのは、
「失敗すること」ではありません。
**「失敗しても引き返せなくなること」**です。
ローンは「失敗できる回数」を一気に減らす
起業初期に最も重要なのは、
試行錯誤できる回数です。
・やってみる
・失敗する
・修正する
この繰り返しが、成功への唯一の道です。
しかしローンを組むと、
・毎月の返済
・支払い期限
・遅れたら信用低下
という「固定ストレス」が発生します。
すると、
・失敗を早く取り戻そうと焦る
・短期で儲かりそうな話に飛びつく
・冷静な判断ができなくなる
という悪循環に入りやすくなります。
つまりローンは、
起業家に必要な「試す余裕」を奪ってしまう
のです。
大学生起業に「大きな初期投資」は基本的に不要
ここで、重要な現実を整理しましょう。
大学生が最初に取り組むべき起業は、
・在庫を持たない
・店舗を持たない
・人を雇わない
いわゆるスモールビジネスです。
SNS運用代行、Web制作、動画編集、ライティング、情報発信などは、
初期費用がほぼかかりません。
それなのにローンを組むということは、
「必要ないお金を、わざわざリスクを取って借りている」
状態になりがちです。
ローンが「間違った自己投資」を正当化する
起業初期でよくある失敗が、
「お金を払ったから本気」
という勘違いです。
ローンを組んでしまうと、
・高額スクール
・高額コンサル
・情報商材
に手を出しやすくなります。
なぜなら、
「もう借りたんだから、成功するはず」
と自分を納得させてしまうからです。
しかし実際は、
・知識は増えたが行動していない
・ノウハウはあるが売れない
・回収できないまま時間だけ過ぎる
というケースが非常に多いです。
ローンは、
本来不要な支出を「必要な投資」に見せてしまう危険
を持っています。
借金がメンタルに与える影響は想像以上に大きい
大学生起業では、
メンタル管理が成果に直結します。
ローンを抱えると、
・常に返済が頭にある
・結果が出ないと自己否定が強まる
・起業が楽しくなくなる
という状態になりやすくなります。
起業初期は、
「うまくいかない時期」が必ずあります。
その時にローンがあると、
起業=苦しいもの
という印象が強くなり、
途中で折れてしまう原因になります。
ローンを組まなくても進める現実的な選択肢
では、お金が必要な場合どうするのか。
答えはシンプルです。
・月1万円以内で始める
・アルバイトと併用する
・生活費を下げる
・必要になってから段階的に使う
これだけで、
ほとんどの大学生起業は成立します。
お金がないからできないのではなく、
お金を使わない設計ができていないだけ
というケースがほとんどです。
それでもローンを考えるべき「例外」
もちろん、例外もあります。
・すでに売上が立っている
・回収の見込みが明確
・返済しても生活が破綻しない
この状態での少額借入は、
「成長を加速させる選択」
になることもあります。
ただしこれは、
起業初期ではなく、起業中期以降の話
です。
ゼロから始める大学生が、
最初に考える選択ではありません。
まとめ|ローンを組まないことは「逃げ」ではない
起業初期にローンを組まない方がいい理由をまとめると、
- 起業初期は不確実性が高すぎる
- ローンは失敗できる回数を減らす
- 大学生起業に大きな初期投資は不要
- 間違った自己投資をしやすくなる
- メンタルに与える負担が大きい
ローンを組まない選択は、
臆病でも甘えでもありません。
「長く挑戦し続けるための戦略」
です。
起業は、
「一発で当てた人が勝つゲーム」
ではありません。
「倒れずに続けた人が勝つゲーム」
です。
そのためにも、起業初期は
借金を背負わず、身軽な状態で進む
この選択を、強くおすすめします。
