起業初期に絶対やってはいけないお金の使い方

― お金が足りないのではない。使い方を間違えているだけ ―

起業を考え始めた学生の多くが、最初にこう思います。
「起業するにはお金が必要だ」
「資金がないから、まだ始められない」

しかし実際に多くの起業が失敗する原因は、
お金が足りなかったことではありません。
お金の“使い方”を間違えたことです。

特に起業初期は、
・売上がない
・経験も少ない
・判断基準も未熟
という状態です。

この時期のお金の使い方は、
その後の起業人生を大きく左右します。

ここでは、
20代学生が起業初期にやりがちな
「絶対にやってはいけないお金の使い方」を、
理由と代替案を交えながら詳しく解説します。

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1. 売上が出る前に「見た目」にお金をかける

起業初期で最も多い失敗が、
売上が出る前に、見た目を整えすぎることです。

  • 高額なロゴ制作
  • 立派すぎるホームページ
  • デザインに凝った名刺
  • ブランドカラーや世界観づくり

これらは一見、必要に見えます。
しかし、初期段階ではほぼ不要です。

なぜなら、
見た目が整っても、売れる保証は一切ないからです。

起業初期に必要なのは、
「かっこよさ」ではなく
「誰が、何に困っていて、なぜお金を払うのか」
を確認することです。

2. いきなり高額な設備・ツールを買う

学生起業でよくあるのが、
「ちゃんとやるために必要だと思って」
高額なツールや設備を購入してしまうケースです。

  • 高性能なパソコン
  • 有料ツールの一括契約
  • 使いこなせないソフト
  • 将来用の設備投資

しかし、起業初期では
使いこなせないものは、すべて無駄になります。

実際は、

  • 無料ツール
  • 期間限定
  • 最低限の機能

これで十分なケースがほとんどです。

お金を使う前に、
「それがないと、今日売れないか?」
と自分に問いかけてください。

3. 学びという名の「自己満足」に使う

勉強熱心な学生ほど陥りやすいのが、
学びへの過剰投資です。

  • 高額な講座
  • 情報商材
  • コミュニティ参加費
  • セミナー・イベント

もちろん、学ぶこと自体は悪くありません。
問題は、
売上ゼロの状態で、学びだけを増やすことです。

学びは、
行動とセットで初めて意味を持ちます。

・学んで満足
・行動しない
・売上が出ない

この状態は、
お金と時間を同時に失います。

4. 「将来のため」という理由でお金を使う

起業初期に使われがちな危険な言葉があります。
それが、
**「将来のため」**です。

  • 将来必要になるから
  • いつか使うから
  • 後で楽になるから

この判断は、
ほぼ確実に先送りの言い訳になります。

起業初期に考えるべき時間軸は、
**「今日〜1ヶ月後」**までです。

将来のための投資は、
売上が安定してからでも遅くありません。

5. 売上につながらない固定費を増やす

起業初期で最も危険なのは、
固定費を簡単に増やしてしまうことです。

  • 毎月かかるサブスク
  • オフィス代
  • 不要なツール利用料
  • 継続契約のサービス

売上が不安定な状態で固定費が増えると、
精神的にも追い込まれます。

結果として、
・焦る
・判断を誤る
・無理な行動をする

という悪循環に入ります。

起業初期は、
固定費は極限までゼロに近づける
これが鉄則です。

6. お金で「不安」を消そうとする

起業初期は、不安がつきものです。
その不安を解消するために、
お金を使ってしまう人がいます。

  • 高いサービスに入れば安心できそう
  • ツールを揃えれば自信が持てそう
  • 環境を整えれば不安が消えそう

しかし、不安は
お金では消えません。

不安が消える唯一の方法は、
行動して、現実を確かめることです。

お金で安心を買おうとすると、
永遠に使い続けることになります。

7. いきなり広告費にお金を使う

起業初期で広告を使うのは、
非常にリスクが高い選択です。

なぜなら、

  • 商品が固まっていない
  • 誰に刺さるか分からない
  • 改善ポイントが見えていない

状態だからです。

広告は、
「すでに売れているものを加速させる手段」です。

売れていないものに広告をかけると、
お金だけが消えていきます。

8. 他人と比較して無理な出費をする

SNSを見ていると、
他人の成功が目に入ります。

  • 良いオフィス
  • 立派な設備
  • お金をかけたサービス

それを見て、
「自分も同じレベルにしなきゃ」
と感じてしまう人は多いです。

しかし、
他人の“結果”と
自分の“スタート地点”を比べてはいけません。

起業初期は、
自分のステージに合ったお金の使い方
をすることが何より大切です。

9. お金を使う前に考えるべき「たった一つの質問」

起業初期のお金の使い方で迷ったら、
必ずこの質問をしてください。

「これを使わないと、今日売上が出ないか?」

  • YES → 使ってもいい
  • NO → 使わなくていい

この基準だけで、
無駄な出費の9割は防げます。

まとめ:起業初期は「守り」が最大の攻め

起業初期に絶対やってはいけないお金の使い方は、
派手な失敗ではありません。

  • 少しずつの無駄遣い
  • 安心を買うための出費
  • 準備に見せかけた先送り

これらが積み重なり、
気づいた時には動けなくなります。

起業初期で最も大切なのは、
お金を使うことではなく、使わない判断をすることです。

  • 固定費を増やさない
  • 売上に直結しないものは買わない
  • 不安は行動で解消する

この考え方を身につけるだけで、
あなたの起業は、
想像以上に長く、安定して続きます。

お金は、
起業を始めるための条件ではありません。
続けるための燃料です。

だからこそ、
最初は大切に、慎重に使いましょう。

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Author of this article

大学生の頃の自分は、「いつか何かやりたいな」と思いながらも、何をすればいいか分からず、正直モヤモヤしていました。そんなある日、地元の喫茶店でたまたま車屋の社長と出会ったことが、人生のきっかけになります。
「自分もやってみよう」と思い、21歳のときに車の仕入れと販売をスタート。実家の自分の部屋に電話線を引き、名刺を作り、今思えばかなり手探りで“起業っぽいこと”を始めました。
就活はせずに学生のまま起業を目指しましたが、現実はうまくいかず、卒業後はいったんフリーターに。それでも起業への気持ちは消えず、社会経験を積もうと広告代理店に就職しました。そこで学んだことを活かし、26歳で独立。広告代理店を立ち上げ、今は40代となり会社を経営しています。
このガイドは、昔の自分のように「何かしたいけど分からないことばかり」の学生に向けて作りました。完璧じゃなくていい。一歩踏み出すためのヒントを、ここで伝えていけたらと思っています。

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