起業初期のリアルな収入推移

― ほとんどの人が「ここ」を知らずに不安になる ―

起業を考え始めた学生が、必ず一度は気になること。
それが、

「起業したら、実際いくら稼げるの?」
「何ヶ月くらいで生活できるようになるの?」

という 収入のリアル です。

SNSやネットを見ると、

  • 初月から月収30万円
  • 半年で独立
  • 学生でも月100万

といった派手な話が目に入ります。
しかし、こうした情報をそのまま信じると、
現実とのギャップで強い不安を感じることになります。

ここでは、
20代学生がゼロから起業した場合に多く見られる
起業初期のリアルな収入推移を、
時期別・心理状態・行動の変化とセットで詳しく解説します。

TOC

1. 最初に知っておくべき大前提

まず、最も大切なことを伝えます。

起業初期の収入は「右肩上がり」ではありません。

多くの学生は、
「0 → 5万 → 10万 → 30万」
のように、きれいに伸びていくイメージを持っています。

しかし実際は、

  • 0円が続く
  • たまに数千円
  • また0円
  • 少し増える
  • 急に下がる

という ギザギザの推移 がほとんどです。

この前提を知らないと、
少し収入が下がっただけで
「失敗したのでは?」と不安になります。

2. 【0〜1ヶ月目】収入ゼロが普通の時期

起業初期、特に最初の1ヶ月は、
収入ゼロが当たり前です。

この時期に起きていることは、

  • アイデアを考える
  • 試しに動いてみる
  • 反応がほとんどない
  • 自信が揺らぐ

という状態です。

ここで多くの学生が、
「自分には向いていないのでは」
と感じてしまいます。

しかし、
この時期に収入がないのは
失敗ではなく、正常なプロセスです。

3. 【1〜3ヶ月目】数千円〜1万円が出始める

少し行動量が増えてくると、
ようやく 初売上 が出る人が現れます。

  • 1件だけ売れた
  • 知人からの依頼
  • 小さなサービスが成立

金額は、
数千円〜1万円程度がほとんどです。

この時期の特徴は、

  • 嬉しいが、生活は変わらない
  • 「これで合っているのか?」と迷う
  • 他人の成功が気になる

という 不安と期待が混ざった状態です。

ここで重要なのは、
金額ではなく
「お金を払う人が存在した」
という事実です。

4. 【3〜6ヶ月目】0円と数万円を行き来する

この時期に入ると、
収入は次のようになります。

  • 月0円の月もある
  • 月2〜5万円出る月もある
  • 安定しない

多くの学生が、
「先月より下がった…」
と落ち込みます。

しかし、これは失敗ではありません。

むしろ、

  • 試行錯誤している
  • 商品ややり方を変えている
  • ターゲットを調整している

健全な成長過程です。

この時期にやめなかった人だけが、
次の段階に進めます。

5. 【6〜12ヶ月目】少しずつ「型」が見え始める

半年以上続けている学生は、
次第に共通点が出てきます。

  • 売れるパターンが分かってきた
  • 何がダメか分かるようになった
  • 行動が早くなった

収入面では、

  • 月3〜10万円前後
  • 波はあるが、ゼロが減る

という人が増えます。

この段階で初めて、
「これ、ちゃんとビジネスかもしれない」
という感覚が生まれます。

ただし、
ここでも生活できる人は少数派です。

6. 収入が伸びない時期に起こる「最大の勘違い」

起業初期で最も多い勘違いがあります。

それは、
「収入=自分の価値」だと思ってしまうことです。

収入が少ないと、

  • 自分はダメだ
  • 才能がない
  • 向いていない

と感じてしまいます。

しかし、収入は

  • 行動量
  • 市場との相性
  • タイミング

によって大きく左右されます。

起業初期の収入は、
能力の評価ではありません。

7. 急に収入が伸びる人の共通点

多くの学生を見ていると、
ある時点で
急に収入が伸びる人がいます。

その直前に共通しているのは、

  • 大きなアイデアを狙うのをやめた
  • 小さなニーズに集中した
  • 完璧主義を捨てた

という変化です。

つまり、
収入が伸びる前には、
考え方が現実寄りに変わる瞬間
があります。

8. 起業初期の収入が不安定なのは「正常」

起業初期の収入が不安定なのは、
能力不足ではありません。

  • 市場との接点が少ない
  • 実験をしている
  • 改善途中

だからです。

むしろ、
最初から収入が安定している場合は、
チャレンジしていない可能性もあります。

不安定=失敗
ではないことを、
必ず覚えておいてください。

9. 収入推移より大切な「見ておくべき指標」

起業初期は、
収入額だけを見ていると苦しくなります。

代わりに、
次の指標を見てください。

  • 売れた回数
  • お金を払った人数
  • リピートの有無
  • 反応があった行動

これらが少しずつ増えていれば、
収入は あとから必ずついてきます

まとめ:起業初期の収入は「遅れてやってくる」

起業初期のリアルな収入推移は、
多くの学生が想像するより
ずっと地味で、ずっと不安定です。

しかし、それは失敗ではありません。

  • 0円の期間がある
  • 小さな売上が出る
  • 上がったり下がったりする
  • 少しずつ形になる

この流れは、
ほぼ全員が通る道です。

起業初期に大切なのは、
「今いくら稼げているか」ではなく、
**「続けられる状態を作れているか」**です。

収入は、
正しい行動を積み重ねた 結果として遅れて現れます

焦らず、
自分のペースで、
一歩ずつ進んでいきましょう。

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Author of this article

大学生の頃の自分は、「いつか何かやりたいな」と思いながらも、何をすればいいか分からず、正直モヤモヤしていました。そんなある日、地元の喫茶店でたまたま車屋の社長と出会ったことが、人生のきっかけになります。
「自分もやってみよう」と思い、21歳のときに車の仕入れと販売をスタート。実家の自分の部屋に電話線を引き、名刺を作り、今思えばかなり手探りで“起業っぽいこと”を始めました。
就活はせずに学生のまま起業を目指しましたが、現実はうまくいかず、卒業後はいったんフリーターに。それでも起業への気持ちは消えず、社会経験を積もうと広告代理店に就職しました。そこで学んだことを活かし、26歳で独立。広告代理店を立ち上げ、今は40代となり会社を経営しています。
このガイドは、昔の自分のように「何かしたいけど分からないことばかり」の学生に向けて作りました。完璧じゃなくていい。一歩踏み出すためのヒントを、ここで伝えていけたらと思っています。

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