起業前に「向いてる・向いてない」を気にしなくていい理由

起業に興味を持ち始めた大学生が、ほぼ必ず一度は立ち止まるポイントがあります。
それが、

「自分って、起業に向いてるのかな?」
「向いてないなら、やらない方がいいよね?」

という問いです。

・性格的に向いてない気がする
・メンタルが弱いかもしれない
・人より行動力がない気がする

こうした不安から、
起業の勉強ばかり進み、
実際の行動に移れなくなってしまう人は少なくありません。

ですが、結論からはっきり言います。

起業前に「向いてる・向いてない」を気にする必要は、ほとんどありません。

それは、
起業に向き・不向きが存在しない、
という意味ではありません。

「起業前の段階では、それを判断する材料が存在しない」
という意味です。


「向いてる・向いてない」は結果論で語られる

まず知っておいてほしいのは、
「起業に向いている人」という言葉は、
ほぼすべて結果が出た後に作られるラベルだということです。

・成功した人 → 向いていた
・続かなかった人 → 向いていなかった

後から見れば、
いくらでも理由はつけられます。

ですが、
起業前の段階で
「この人は向いている」「向いていない」
と正確に言い当てることは、誰にもできません。


起業前にやりがちな「間違った自己分析」

大学生が起業前にやりがちな自己分析には、
ある共通点があります。

・自分の性格だけで判断する
・過去の失敗体験だけを見る
・他人と比べて結論を出す

例えば、

「自分は人見知りだから向いてない」
「リーダー経験がないから無理」
「行動力があるタイプじゃない」

こうした理由で、
起業を“向いてない側”に分類してしまいます。

ですが、これは
起業という行為を誤解している状態です。


起業は「性格」でやるものではない

起業というと、

・目立つ
・人前に出る
・強気で引っ張る

そんなイメージを持たれがちですが、
実際の起業はもっと地味です。

・調べる
・考える
・試す
・直す

この繰り返しが大半です。

派手な性格も、
内向的な性格も、
どちらでも成立します。

起業に必要なのは性格ではなく、プロセスへの向き合い方です。


「向いてるか」を考えるほど、行動が遅れる

「向いているかどうか」を考え始めると、
人は無意識にこんな思考に入ります。

・完璧な答えが出るまで動かない
・失敗しない保証を探す
・自分に合う方法を待つ

ですが、起業において
行動しない時間は、何も判断材料を増やしません。

考えれば考えるほど、
「まだ足りない理由」だけが増えていきます。


起業に必要なのは「適性」ではなく「可変性」

起業に本当に必要なのは、
向き・不向きではありません。

必要なのは、

・やり方を変えられるか
・失敗を修正できるか
・続け方を調整できるか

という、可変性です。

大学生起業の強みは、
この可変性を最大限に使えることです。

・やってみて合わなければ変える
・向いてなければ別の形にする
・合うポジションを探す

これは、
「向いてる人」だけの特権ではありません。


「向いてない」と感じる人ほど伸びるケースも多い

実は、
起業支援の現場ではよくある話があります。

「最初から自分は向いてないと思っていた人の方が、結果的に続く」

理由はシンプルです。

・慎重に考える
・調子に乗らない
・失敗を分析する

こうした姿勢は、
短期的には地味ですが、
長期的には非常に強いです。

逆に、

「自分は向いている」
「才能がある」

と思い込んでいる人ほど、
最初の失敗で折れてしまうことも少なくありません。


起業は「職業」ではなく「選択肢」

起業を、
「自分に合った職業かどうか」
として考えてしまうと、
一気に重くなります。

ですが、起業は本来、

**「選択肢の一つ」**です。

・一度やってみる
・合わなければやめる
・別の形で関わる

このくらいの距離感で構いません。

向いているかどうかは、
やってみた後に決めればいいのです。


「向いてないかも」はブレーキとして優秀すぎる

正直に言うと、
「向いてないかも」という言葉は、
行動しないための理由として非常に優秀です。

・否定されない
・失敗しなくて済む
・自分を守れる

だからこそ、
多くの人が無意識に使ってしまいます。

ですが、
このブレーキを踏み続けている限り、
起業だけでなく、
他の挑戦もすべて遠ざかっていきます。


起業は「合う・合わない」を探すプロセス

起業とは、

「自分に向いているかどうかを確かめるプロセス」

そのものです。

・どんな働き方が合うのか
・どんな分野が合うのか
・どんな距離感が合うのか

これは、
机の前で考えても分かりません。

動いた人だけが分かる情報です。


大学生起業に必要なのは「才能」ではない

大学生起業で本当に必要なのは、

・才能
・カリスマ
・特別な性格

ではありません。

必要なのは、

・小さく始める勇気
・合わなかったら変える柔軟さ
・一度で判断しない姿勢

これだけです。


まとめ:「向いてるか」は今決めなくていい

起業前に、

「自分は向いているか」
「向いていないならやめるべきか」

と悩む必要はありません。

なぜなら、

起業は、向いている人がやるものではなく、
やった人が「向いている形」を見つけていくもの
だからです。

今のあなたに必要なのは、
答えを出すことではありません。

試せる設計を作って、動いてみること。

向いてるかどうかは、
そのあとで、いくらでも決められます。

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Author of this article

大学生の頃の自分は、「いつか何かやりたいな」と思いながらも、何をすればいいか分からず、正直モヤモヤしていました。そんなある日、地元の喫茶店でたまたま車屋の社長と出会ったことが、人生のきっかけになります。
「自分もやってみよう」と思い、21歳のときに車の仕入れと販売をスタート。実家の自分の部屋に電話線を引き、名刺を作り、今思えばかなり手探りで“起業っぽいこと”を始めました。
就活はせずに学生のまま起業を目指しましたが、現実はうまくいかず、卒業後はいったんフリーターに。それでも起業への気持ちは消えず、社会経験を積もうと広告代理店に就職しました。そこで学んだことを活かし、26歳で独立。広告代理店を立ち上げ、今は40代となり会社を経営しています。
このガイドは、昔の自分のように「何かしたいけど分からないことばかり」の学生に向けて作りました。完璧じゃなくていい。一歩踏み出すためのヒントを、ここで伝えていけたらと思っています。

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