――終わりに見える瞬間は、ほとんどの場合「再設計ポイント」である
起業をしていると、
誰にでも一度は、こんな瞬間が訪れます。
・数字がまったく動かない
・頑張っても手応えがない
・改善しているはずなのに結果が出ない
・続ける意味が分からなくなる
そして、心の奥でこうつぶやく。
「もうダメかもしれない」
この感覚は、特別な失敗をした人だけのものではありません。
むしろ、真剣に起業と向き合っている人ほど、必ず一度は通る地点です。
この章では、
「もうダメかも」と感じた時に、
感情で終わらせず、現実的に立て直すための考え方と行動を解説します。
① 「もうダメかも」は、失敗の証拠ではない
まず、最初に理解しておいてほしい事実があります。
「もうダメかも」と思える人は、まだダメではありません。
本当に終わってしまう人は、
・何も感じない
・どうでもよくなる
・考えるのをやめる
状態になります。
「もうダメかも」と感じている時点で、
あなたはまだ
・考えている
・改善しようとしている
・諦めきれていない
これは、立て直し可能な状態です。
② 立て直しの第一歩は「止まること」
多くの人は、
「もうダメかも」と思った瞬間、
次のどちらかに走ります。
・無理にアクセルを踏む
・勢いで全部やめる
どちらも、立て直しにはなりません。
最初にやるべきは、
意図的に止まることです。
・作業量を一度落とす
・新しい施策を増やさない
・判断を保留する
これは逃げではありません。
状況を正確に見るためのブレーキです。
③ 「自分がダメ」から「何がズレているか」に切り替える
「もうダメかも」と感じている時、
思考はほぼ確実にこうなっています。
・自分の能力が足りない
・向いていない
・センスがない
しかし起業の大半の不調は、
人格の問題ではありません。
・ターゲットがズレている
・価格が合っていない
・伝え方が届いていない
・やり方が今の自分に合っていない
立て直しの鍵は、
自己否定を構造分析に変えることです。
「自分がダメか?」ではなく、
「どこがズレているか?」
この問いに切り替えます。
④ 立て直しは「全部直す」必要はない
多くの人が勘違いしますが、
立て直しは大改造ではありません。
実際に立て直ったケースの多くは、
たった一か所の修正です。
・対象を少し狭めた
・価格を変えた
・発信の軸を一つに絞った
・やることを減らした
「全部がダメだった」という感覚は、
心が疲れている時の錯覚です。
冷静に見ると、
使える部分は必ず残っています。
⑤ 「数字が出ない=終わり」ではない
起業家が「もうダメかも」と思う最大の理由は、
数字が出ないことです。
しかし、
・売上ゼロ
・反応ゼロ
は、起業初期では珍しくありません。
重要なのは、
・何も起きていないのか
・小さな反応はあるのか
例えば、
・問い合わせが少し来ている
・読まれている記事がある
・反応はないが滞在時間は長い
これは、
立て直しの種です。
完全なゼロと、
未完成は違います。
⑥ 立て直しで最も効果が高い行動
多くの起業家が、
「もうダメかも」から立て直す時、
必ずやっていることがあります。
それは、
一番小さな成功体験に戻ることです。
・最初に反応があったこと
・初めて感謝された仕事
・一度でもうまくいった形
ここに戻ると、
・自分ができること
・市場が反応した点
がはっきりします。
立て直しは、
前に進むことではなく、
正しい位置に戻ることです。
⑦ 立て直す人は「スケールを落とす」
立て直しがうまくいく人の共通点は、
スケールダウンを恐れないことです。
・作業量を減らす
・目標を下げる
・頻度を落とす
これは後退ではありません。
・心の余白ができる
・判断が正確になる
・改善点が見える
立て直し期は、
最小単位で回すことが正解です。
⑧ 「相談する」は立て直しの近道
「もうダメかも」と思っている時、
人は孤立しがちです。
・恥ずかしい
・弱く見られたくない
・迷惑をかけたくない
しかし、
立て直せた起業家の多くは、
この局面で誰かに話しています。
・同じ立場の人
・少し先を行く人
・利害関係のない第三者
話すことで、
・思考が整理され
・視点が外に開き
・「終わりじゃない」ことに気づけます。
⑨ 「やめる」判断と「立て直す」判断を分ける
重要なことを伝えます。
立て直しと撤退は、
別の判断です。
「もうダメかも」と感じている時に、
撤退を即断するのは危険です。
まずは、
・小さく続ける
・形を変える
・負荷を下げる
その上で、
冷静に判断します。
やめることが悪ではありません。
ただし、
追い込まれた状態で決めない
これが重要です。
⑩ 「もうダメかも」を越えた人だけが持つ感覚
多くの起業家は、
一度立て直しを経験すると、こう言います。
・あの時が一番学びが深かった
・あれがなかったら続いていない
・もう一段強くなった
「もうダメかも」は、
起業の終わりではありません。
起業の第二章の始まりです。
20代大学生に伝えたい結論
「もうダメかも」と思った時、
あなたがすべきことは、
自分を責めることでも、
勢いでやめることでもありません。
・止まる
・分解する
・小さく戻す
・立て直す
このプロセスを知っているかどうかで、
起業は「一度で終わる挑戦」か
「何度でもやり直せる技術」かに分かれます。
最後に
もし今、
「もうダメかも」と感じているなら、
それは終わりの合図ではありません。
「立て直し方を知る段階に来た」という合図です。
壊さなくていい。
焦らなくていい。
小さく戻して、組み直せばいい。
このホームページが、
あなたが一度つまずいても、
何度でも立ち上がれる起業家になるための
支えになれば、それ以上のことはありません。
