起業家が「紹介されない時期」をどう越えるか

起業したばかりの頃、多くの大学生起業家がぶつかる壁の一つが「まったく紹介されない時期」です。
SNSで活発に発信しても、交流会に参加しても、なかなか仕事の話が舞い込まない。「自分には価値がないのではないか」「周りは紹介されているのに、なぜ自分だけ…」と、不安や焦りを感じる人も少なくありません。

しかし、結論から言えば**紹介されない時期は、ほぼすべての起業家が通る“通過点”**です。そして、この時期をどう過ごすかで、その後の伸び方は大きく変わります。

紹介は「信用の貯金」が貯まった後に起きる

まず理解しておきたいのは、紹介とは偶然ではなく「信用の結果」だということです。
人は、自分の信用を使って他人を誰かに紹介します。だからこそ、紹介する側は慎重になります。

・本当にこの人に任せて大丈夫か
・紹介した後、自分の評価が下がらないか
・この人は途中で投げ出さないか

こうした無意識のチェックをクリアして、初めて紹介は生まれます。
起業初期に紹介がないのは、能力不足ではなく、単純に信用のデータがまだ少ないだけなのです。

「紹介されない=価値がない」と考えない

紹介が来ない時期に一番やってはいけないのが、自己否定です。
この思考に入ると、行動がブレます。

・無理に人脈を広げようとする
・安請け合いを繰り返す
・本来やりたくない仕事を引き受ける

結果として、信用も実績も積み上がらず、悪循環に陥ります。
紹介は「数を追うもの」ではなく、「積み上がった結果として自然に起きるもの」だと捉え直すことが重要です。

紹介が来ない時期にやるべき3つの行動

① 目の前の1人に全力で向き合う

紹介が来ない時期ほど、「今いる1人」に集中することが大切です。
たとえ小さな仕事でも、想像以上に丁寧にやる。レスポンスを早くする。約束を守る。期待以上の成果を出す。

この積み重ねが、「あの人なら安心して紹介できる」という評価につながります。
紹介は、派手な実績よりも、誠実な積み重ねから生まれます。

② 発信は「すごさ」より「姿勢」を見せる

起業初期の発信で大切なのは、実績アピールではありません。
むしろ、「どんな姿勢で仕事に向き合っているか」「何を大切にしているか」を伝えることです。

・失敗から何を学んだか
・試行錯誤している過程
・仕事への考え方

これらは、未来の紹介者にとって重要な判断材料になります。
人は「成果」よりも「人柄」を見て紹介します。

③ 紹介されない時間を“仕込み期間”と捉える

紹介が来ない時期は、言い換えれば自由に試せる時期です。
価格設定を試す、スキルを磨く、失敗する。これは後になればなるほどできなくなります。

この期間にどれだけ経験値を溜められるかが、紹介が増え始めた後の安定感を決めます。

紹介は「追う」と逃げ、「積む」と近づく

不思議なことに、紹介を強く求めている時ほど、紹介は来ません。
一方で、目の前の仕事に集中し、淡々と積み上げている人のもとには、ある日突然、紹介が連続して入ってきます。

これは偶然ではなく、「信用の閾値」を超えた瞬間に起きる現象です。
その境目は見えませんが、確実に存在します。

紹介が来始める“前兆”を見逃さない

紹介が増える直前には、共通した変化があります。

・相談だけされる機会が増える
・「知り合いに同じ悩みの人がいて」と言われる
・雑談の中で仕事の話が自然に出る

これらは、信用が溜まり始めているサインです。
ここで焦らず、変わらぬ姿勢を貫くことが重要です。

まとめ:紹介されない時期は、未来の自分を作っている時間

起業初期に紹介がないのは、恥でも失敗でもありません。
むしろ、多くの成功している起業家が「一番しんどかったけど、一番大切だった」と振り返る時期です。

紹介されない時期に、
・誠実に仕事をする
・自分の軸を磨く
・信用を積み上げる

この3つを続けた人だけが、後に「紹介が途切れない状態」に辿り着きます。

焦らなくて大丈夫です。
今は見えなくても、あなたの行動は確実に誰かの中に「信用」として積み上がっています。
紹介される日は、思っているより静かに、しかし確実にやってきます。

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Author of this article

大学生の頃の自分は、「いつか何かやりたいな」と思いながらも、何をすればいいか分からず、正直モヤモヤしていました。そんなある日、地元の喫茶店でたまたま車屋の社長と出会ったことが、人生のきっかけになります。
「自分もやってみよう」と思い、21歳のときに車の仕入れと販売をスタート。実家の自分の部屋に電話線を引き、名刺を作り、今思えばかなり手探りで“起業っぽいこと”を始めました。
就活はせずに学生のまま起業を目指しましたが、現実はうまくいかず、卒業後はいったんフリーターに。それでも起業への気持ちは消えず、社会経験を積もうと広告代理店に就職しました。そこで学んだことを活かし、26歳で独立。広告代理店を立ち上げ、今は40代となり会社を経営しています。
このガイドは、昔の自分のように「何かしたいけど分からないことばかり」の学生に向けて作りました。完璧じゃなくていい。一歩踏み出すためのヒントを、ここで伝えていけたらと思っています。

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