起業を目指す大学生の多くが、最初にぶつかる壁があります。
それは、「やる気が続かない」という問題です。
最初はワクワクしていたのに、時間が経つにつれて行動が重くなる。
今日は気分が乗らない。
やるべきことは分かっているのに、手が動かない。
この状態になると、多くの人はこう考えます。
「自分は起業に向いていないのではないか」
「やる気がない時点でダメなのではないか」
しかし、実際に起業で結果を出している人たちは、やる気に満ち溢れているから行動しているわけではありません。
むしろ逆で、やる気に頼らない仕組みを作っているから続いているのです。
やる気は「不安定で信用できない」
まず理解しておくべきなのは、やる気というものの性質です。
やる気は非常に不安定で、環境や体調、感情に大きく左右されます。
・結果が出ないと下がる
・人と比べると下がる
・疲れると下がる
・不安になると下がる
つまり、起業のように「不確実で、結果がすぐに出ない挑戦」と、やる気は相性が悪いのです。
起業家がやる気に頼らないのは、精神的に強いからではありません。
やる気は当てにならないと知っているからです。
やる気が出てから動く、は一生動けない
「やる気が出たらやろう」と考えると、行動はほぼ確実に止まります。
なぜなら、やる気は「行動の前」に来るものではないからです。
実際には
行動 → 少しの反応 → やる気
という順番で起きます。
起業家は、この順番を体感として理解しています。
だから、やる気がなくても「とりあえず手を動かす」ことを優先します。
やる気を待つのではなく、行動からやる気を引き出す。
これが、起業家の基本姿勢です。
起業家は「感情」と「行動」を切り離している
結果を出している起業家は、感情と行動を強く結びつけません。
・気分が良いからやる
・気分が悪いからやらない
こうした判断をしないのです。
代わりに
・今日はこれをやる日
・この時間はこの作業
・やるかどうかは考えない
というように、感情を挟まないルールを作っています。
これによって、調子が悪い日でも最低限の行動が保たれます。
やる気に頼る人ほど、自己否定に陥りやすい
やる気を基準に行動していると、やる気が出ない日が「自分の欠陥」に見えてきます。
・やる気が出ない自分はダメだ
・こんな状態で起業なんて無理だ
・やっぱり向いていない
この思考は、行動エネルギーを一気に奪います。
一方、やる気に頼らない人は、こう考えます。
・今日はやる気が出ない日
・でも、これは想定内
・最低限やればOK
自分を責めないから、壊れずに続けられます。
起業家は「最低限ルール」を持っている
やる気に頼らない起業家が必ず持っているのが、最低限ルールです。
・今日はこれだけやれば合格
・これをやればゼロにはならない
・調子が悪い日はここまででいい
このルールがあることで、「完璧にやれないならやらない」という極端な思考を防げます。
起業が続かない人ほど、
「やるなら完璧に」「中途半端なら意味がない」
と考えがちです。
結果として、何もしない日が増えてしまいます。
やる気に頼らない人は「環境」を先に作る
起業家は、意志の力で自分を動かそうとしません。
代わりに、動かざるを得ない環境を先に作ります。
・作業する場所を決める
・時間を固定する
・人に見られる状態を作る
・締切を作る
これらはすべて、「やる気がなくても動ける仕組み」です。
意志よりも環境を信じる。
これが、長く続ける人の考え方です。
やる気は「結果が出るまでの燃料」には向いていない
起業は、短期間で結果が出るものではありません。
数ヶ月、場合によっては数年、地味な作業が続きます。
この期間を、やる気だけで乗り切ろうとすると、ほぼ確実に燃え尽きます。
起業家がやる気に頼らないのは、長期戦を前提にしているからです。
・続けられるペース
・壊れない考え方
・淡々と積み上げる姿勢
これらは、やる気よりもはるかに強い武器になります。
やる気がない=止まる、ではない
起業家にとって、やる気がない状態は異常ではありません。
「今日はそんな日だな」と受け止めるだけです。
それでも
・1行書く
・1つ投稿する
・1人に連絡する
こうした小さな行動を積み重ねます。
この積み重ねが、「やめない力」を作ります。
やる気に頼らないから、結果が出る
結果が出ている起業家は、特別にポジティブなわけでも、常に意欲的なわけでもありません。
ただ、やる気がなくても続けられる設計を持っています。
・やる気が出たらやる → 続かない
・やる気がなくてもやる → 積み上がる
この違いが、数ヶ月後、数年後に大きな差になります。
起業は「気分」ではなく「構造」で続ける
起業家がやる気に頼らない理由は、シンプルです。
やる気は信用できないから。
そして、起業は続けた人が勝つ世界だから。
やる気がない日があってもいい。
不安になる日があってもいい。
それでも、ゼロにしない。
この姿勢こそが、起業家として最も重要な力です。
