起業家がスランプを抜ける方法

起業を続けていると、必ず訪れる時期があります。
それが「スランプ」です。

・以前は前に進んでいる感覚があったのに、今は手応えがない
・行動しているのに、結果がついてこない
・やるべきことは分かっているのに、気持ちが乗らない

特に大学生の起業では、スランプは珍しいものではありません。
むしろ、本気で取り組んでいる人ほど、スランプにぶつかります

重要なのは、「スランプをなくすこと」ではなく、
どう抜けるか、どう扱うかを知っていることです。


スランプは「能力不足」のサインではない

多くの大学生起業家が、スランプに入った瞬間にこう考えます。

「自分には向いていないのではないか」
「才能がないから結果が出ないのではないか」

しかし、これは大きな勘違いです。

スランプは、能力が足りないから起きるのではありません
むしろ、能力や視野が広がった結果、
「今までのやり方が通用しなくなった」ことで起こります。

成長曲線は一直線ではなく、
・伸びる
・止まる
・崩れる
・組み直す

この繰り返しです。
スランプは、次の成長段階に入る前の再構築期間なのです。


スランプから抜けられない人の共通パターン

まず、スランプが長引く人の特徴を理解しておきましょう。

1つ目は、「焦って動きすぎること」です。
結果が出ない不安から、手当たり次第に行動を増やします。
しかし方向がズレたまま行動量だけを増やすと、疲弊するだけです。

2つ目は、「スランプを隠そうとすること」です。
調子が悪い自分を認められず、無理に強がります。
この状態では、冷静な判断ができません。

3つ目は、「スランプ=悪」と決めつけることです。
この思考があると、スランプを抜けるどころか、
自分自身を責め続けることになります。

スランプから抜ける第一歩は、
「今は調整期間だ」と正しく認識することです。


方法① 行動を「止める」のではなく「軽くする」

スランプに入った時、多くの人は二択に陥ります。

・無理に頑張り続ける
・完全に手を止める

しかし、どちらも最適解ではありません。

スランプ時にやるべきことは、
行動を止めるのではなく、行動を軽くすることです。

・完璧を目指さない
・成果を求めない
・短時間で終わる行動にする

例えば、
「今日は1時間作業する」ではなく、
「今日は5分だけ触る」に切り替える。

この“軽さ”が、行動の再起動スイッチになります。


方法② 一度「成果」から距離を取る

スランプの正体は、ほとんどの場合、
成果への過度な執着です。

・数字が伸びない
・反応がない
・評価されない

これらを毎日見続けると、思考が歪みます。

スランプ期には、あえて
・アクセス解析を見ない
・他人の成果を見ない
・比較する情報を遮断する

期間を決めて、成果から距離を取ってください。

成果を見ない=逃げ、ではありません。
思考をリセットするための戦略的な距離です。


方法③ 「できていないこと」ではなく「できていること」を書き出す

スランプ中は、視野が極端に狭くなります。
できていない点ばかりが目につく状態です。

この時に有効なのが、
「今できていること」を強制的に言語化することです。

・以前より理解できるようになったこと
・昔は怖かったが、今は普通にできること
・他人に説明できるようになった知識

これらは、成長していなければ出てこない項目です。

スランプとは、成長が止まった状態ではなく、
成長が見えにくくなっている状態にすぎません。


方法④ 一度「初心」に戻る

スランプを抜ける多くの起業家がやっていることがあります。
それは、起業した理由を思い出すことです。

・なぜこの分野を選んだのか
・誰のどんな悩みを解決したかったのか
・最初にワクワクした瞬間は何だったか

数字や戦略に追われるうちに、
この原点が見えなくなっていることは少なくありません。

初心に戻ることは、後退ではありません。
軸を取り戻す作業です。


方法⑤ 信頼できる第三者に「現状」を言語化する

スランプを一人で抜けようとすると、
思考が堂々巡りになりがちです。

重要なのは、
「答えをもらうこと」ではなく、
自分の状況を言葉にすることです。

・今、何がしんどいのか
・どこで引っかかっているのか
・何が分からなくなっているのか

これを言語化するだけで、
問題の輪郭がはっきりします。

信頼できる人に話すことで、
自分の頭の中を整理するのが目的です。


方法⑥ スランプを「成長の証拠」と再定義する

最後に、最も重要な視点です。

スランプは、
・挑戦していない人
・現状維持の人

には起きません。

スランプが起きているという事実は、
あなたが限界を更新しようとしている証拠です。

逆に言えば、
スランプが一度もない起業人生は、
挑戦の幅が狭い可能性があります。

スランプは敵ではなく、
次のステージへ行くための通過点です。


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スランプは「抜けよう」とするほど長引く

スランプを早く抜けたいと焦るほど、
行動は重くなり、思考は固まります。

大切なのは、
・軽く動く
・距離を取る
・視点を変える

この3つを淡々と実行することです。

スランプを経験し、乗り越えた人だけが、
「折れにくい起業家」になります。

もし今、調子が出ないなら、
それは終わりのサインではありません。
次の成長が始まる前兆です。

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Author of this article

大学生の頃の自分は、「いつか何かやりたいな」と思いながらも、何をすればいいか分からず、正直モヤモヤしていました。そんなある日、地元の喫茶店でたまたま車屋の社長と出会ったことが、人生のきっかけになります。
「自分もやってみよう」と思い、21歳のときに車の仕入れと販売をスタート。実家の自分の部屋に電話線を引き、名刺を作り、今思えばかなり手探りで“起業っぽいこと”を始めました。
就活はせずに学生のまま起業を目指しましたが、現実はうまくいかず、卒業後はいったんフリーターに。それでも起業への気持ちは消えず、社会経験を積もうと広告代理店に就職しました。そこで学んだことを活かし、26歳で独立。広告代理店を立ち上げ、今は40代となり会社を経営しています。
このガイドは、昔の自分のように「何かしたいけど分からないことばかり」の学生に向けて作りました。完璧じゃなくていい。一歩踏み出すためのヒントを、ここで伝えていけたらと思っています。

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