――なぜ最初は「選ぶ側」ではなく「選ばれる側」なのか
起業という言葉には、
「自由」「好きな仕事だけする」「時間に縛られない」
そんなイメージがつきまといます。
しかし現実は、その真逆から始まります。
起業初期の仕事は、ほぼ選べません。
むしろ「選んでもらう」「拾ってもらう」「頭を下げる」フェーズが続きます。
では、なぜ多くの起業家は、最終的に
「仕事を選べる立場」へと移行していくのでしょうか。
そのプロセスを、段階ごとに解説します。
フェーズ①:とにかく「仕事を断れない時期」
起業した直後、ほぼ全員がここを通ります。
・条件が微妙
・単価が安い
・自分の得意分野ではない
それでも、仕事は断れません。
なぜなら、この時期の目的は
**「お金」ではなく「実績」と「信用」**だからです。
この段階で重要なのは、
「選ぶこと」ではなく
「任された仕事を、想像以上にやり切ること」。
20代で起業する最大のメリットは、
このフェーズを体力と柔軟性で突破できる点にあります。
フェーズ②:仕事が「点」で増え始める時期
実績が少しずつ積み上がると、
・紹介
・口コミ
・SNSやWeb経由
で仕事が来始めます。
ただし、この段階でも仕事は選べません。
来たものをこなすフェーズです。
ここで大事なのは、
「全部同じように頑張らない」こと。
・楽しかった仕事
・成果が出た仕事
・感謝された仕事
この“手応え”を感じる仕事を、無意識に記録しておきます。
この感覚が、後の「選べる基準」になります。
フェーズ③:自分の「強み」が言語化できる時期
仕事を続けるうちに、起業家は気づきます。
・なぜかこの手の仕事はうまくいく
・このタイプのクライアントとは相性がいい
・この業務は成果が出やすい
ここで初めて、
「自分は何屋なのか」を言葉にできるようになります。
この言語化ができた瞬間から、
仕事の質が変わり始めます。
・依頼内容が具体的になる
・ミスマッチが減る
・単価交渉がしやすくなる
「選ぶ力」は、実はここから芽生えます。
フェーズ④:仕事を「断る勇気」が生まれる
仕事を選べる起業家になるために、
最初に必要なのは「断る勇気」です。
・条件が合わない
・価値観が合わない
・消耗するだけの案件
これを受け続ける限り、
次のステージには進めません。
ただし、これは実績がある人だけに許される行為です。
だからこそ、起業初期に断れない時期が必要なのです。
フェーズ⑤:仕事が「向こうから合いに来る」
ここまで来ると、世界が変わります。
・依頼内容が自分仕様
・条件が最初から悪くない
・「ぜひお願いしたい」という前提
これは、
・過去の仕事の積み重ね
・発信
・紹介
が重なった結果です。
この段階では、
仕事を選ぶというより
「合う仕事だけが残る」状態になります。
なぜ20代起業家は、後半で楽になるのか
仕事を選べる立場になるまでには、
必ず「選べない期間」が存在します。
20代で起業すると、
・体力がある
・生活コストが低い
・失敗しても修正できる
つまり、
一番きついフェーズを、早めに終わらせられるのです。
30代後半・40代で起業すると、
この「選べない期間」が精神的にも物理的にも重くなります。
仕事を選べる起業家になる人の共通点
最後に、共通点をまとめます。
・最初の仕事を雑にしない
・短期的なお金だけを見ない
・断るタイミングを間違えない
・自分の強みを言語化している
才能ではありません。
積み重ねの順番を間違えなかった人が、
仕事を選べる立場になります。
20代大学生へのメッセージ
最初は、選べなくていい。
むしろ、選べないのが普通です。
でも、
「この経験は、未来の自分を楽にするか?」
この視点だけは、忘れないでください。
今の苦労は、
将来「仕事を選べる自分」への仕込みです。
このホームページが、
あなたが遠回りしないための地図になれば幸いです。
