起業家が新しいスキルを選ぶ基準

起業を目指す大大学生から、非常によく聞く悩みがあります。

「学ぶべきスキルが多すぎて、何から手をつければいいか分からない」
「今、このスキルを学ぶのは正解なのか不安になる」
「周りがいろいろ学んでいて、焦ってしまう」

起業の世界では、
学べるスキルの選択肢が無限にあります。

  • プログラミング
  • デザイン
  • マーケティング
  • 営業
  • ライティング
  • AI活用
  • 動画編集

すべて正しそうに見えます。
しかし、起業家は「良さそうなスキル」を片っ端から学びません。

むしろ、
学ばないスキルを大量に切り捨てています。

では、起業家はどんな基準で
「次に学ぶスキル」を選んでいるのでしょうか。


大前提:起業家は「スキル収集」をしていない

まず、最も重要な前提をお伝えします。

起業家は、
スキルを集めることを目的にしていません。

起業家にとってスキルとは、

  • 自己成長の証
  • 肩書き
  • 知識のストック

ではなく、

今の課題を前に進めるための道具

です。

この前提を理解しない限り、
どれだけ学んでも迷いは消えません。


基準①「今、止まっている原因は何か?」

起業家が最初に考えるのは、
「どのスキルが役に立ちそうか」ではありません。

「今、どこで止まっているのか?」

です。

  • 売れない
  • 反応がない
  • 続かない
  • 時間が足りない

この「詰まりポイント」を特定します。

たとえば、

  • 売れない → 伝え方・営業・コピー
  • 反応がない → 集客・導線設計
  • 続かない → 習慣化・仕組み化

起業家は、
止まりを解消するスキルしか選びません。


基準②「48時間以内に使えるか?」

起業家が新しいスキルを選ぶ時、
必ず自問する質問があります。

「これ、48時間以内に使う場面があるか?」

この問いにYESと答えられないスキルは、
今は選びません。

なぜなら、

  • すぐ使わない
  • 実践しない
  • 忘れる

という学習は、
学習コストが極端に高いからです。

起業家は、

  • 学ぶ
  • 使う
  • 修正する

を最短距離で回せるスキルだけを選びます。


基準③「売上か行動量に直結するか?」

起業家が新しいスキルを選ぶ最大の基準は、
非常に現実的です。

「これで、売上か行動量は増えるか?」

たとえば、

  • 売上に近いスキル
    • 営業
    • コピー
    • 提案力
  • 行動量を増やすスキル
    • 時間管理
    • 仕組み化
    • タスク分解

このどちらにも当てはまらないスキルは、
優先度が下がります。

「将来役立つかも」より、
「今、前に進めるか」が基準です。


基準④「今の自分のレベルに合っているか?」

起業家は、
スキルの“難易度”を非常に気にします。

  • 今の自分には難しすぎないか
  • 途中で挫折しないか
  • 使う前に疲れないか

どれだけ有名なスキルでも、

  • 理解できない
  • 使いこなせない
  • 実践できない

のであれば、意味がありません。

起業家は、

背伸びせず、今の自分が使えるスキル

を選びます。


基準⑤「一つ深めるか、今は広げないか?」

新しいスキルを選ぶ前に、
起業家は必ず立ち止まって考えます。

「今は“追加”のタイミングか?」

多くの停滞は、

  • 新しいスキルを増やしすぎ
  • どれも中途半端

という状態から生まれます。

起業家は、

  • 既に持っているスキルを
  • もう一段使い切れているか

を確認します。

新しいスキルを学ぶのは、
今のスキルで詰まりが解消できない時だけです。


基準⑥「このスキルは捨てられるか?」

意外に思われるかもしれませんが、
起業家はスキルを選ぶ時、

「これ、いらなくなったら捨てられるか?」

と考えます。

  • 時代が変わったら
  • フェーズが変わったら
  • 外注できるようになったら

手放せるスキルかどうか。

スキルを「自分の価値そのもの」にすると、
柔軟な判断ができなくなります。

起業家にとってスキルは、
あくまで使い捨て可能な道具です。


基準⑦「学びながら稼げるか?」

起業家が理想とするスキル選択は、

学びながら、価値提供ができるスキル

です。

  • 初心者でも
  • 完璧でなくても
  • 一歩先を共有できる

こうしたスキルは、

  • 成長
  • 実績
  • 信頼

を同時に積み上げてくれます。

大大学生にとって、
これは最も効率の良いスキル選択です。


基準⑧「今の自分がワクワクするか?」

最後に、意外と無視されがちな基準があります。

それは、

「今の自分が、ちゃんと興味を持てるか?」

起業は、短距離走ではありません。

  • 触りたい
  • 試したい
  • 深掘りしたい

と思えないスキルは、
途中で確実に止まります。

起業家は、

  • トレンド
  • 正解っぽさ

よりも、
自分の感情が動くかを大切にします。


大大学生がやりがちなスキル選択の失敗

ここで、よくある失敗を整理します。

  • 流行っているから学ぶ
  • 稼げそうだから学ぶ
  • 周りがやっているから学ぶ

これらはすべて、
自分の状況を無視した選択です。

起業家は、
他人基準でスキルを選びません。


起業家のスキル選択は「引き算」から始まる

起業家が新しいスキルを選ぶプロセスは、
とても地味です。

  • 今いらないものを捨てる
  • 今やらなくていいものを外す
  • 今の詰まりを一つ特定する

この引き算の先に、
学ぶべき一つが見えてきます。


起業家がスキル選びで迷わなくなる理由

起業家がスキル選びで迷わないのは、
センスがいいからではありません。

判断軸が決まっているから

です。

  • 今の課題
  • 今のフェーズ
  • 今の自分

この3つを基準にすれば、
選択肢は自然と絞られます。


起業における「正しいスキル選択」とは

最後に、最も大切なことをお伝えします。

起業において、
「正しいスキル選択」とは、

  • 将来性が高い
  • 難易度が高い
  • かっこいい

スキルを選ぶことではありません。

今の自分を、一歩前に進めるスキルを選ぶこと

です。

大大学生にとって最大の武器は、
時間と行動量です。

それを無駄にしないために、
起業家はスキルを慎重に、
そして冷静に選びます。

新しいスキルを学ぶか迷った時は、
こう問いかけてください。

「これは、今の自分を前に進めるか?」

この問いにYESと答えられるスキルだけが、
あなたの起業を確実に前進させます。

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Author of this article

大学生の頃の自分は、「いつか何かやりたいな」と思いながらも、何をすればいいか分からず、正直モヤモヤしていました。そんなある日、地元の喫茶店でたまたま車屋の社長と出会ったことが、人生のきっかけになります。
「自分もやってみよう」と思い、21歳のときに車の仕入れと販売をスタート。実家の自分の部屋に電話線を引き、名刺を作り、今思えばかなり手探りで“起業っぽいこと”を始めました。
就活はせずに学生のまま起業を目指しましたが、現実はうまくいかず、卒業後はいったんフリーターに。それでも起業への気持ちは消えず、社会経験を積もうと広告代理店に就職しました。そこで学んだことを活かし、26歳で独立。広告代理店を立ち上げ、今は40代となり会社を経営しています。
このガイドは、昔の自分のように「何かしたいけど分からないことばかり」の学生に向けて作りました。完璧じゃなくていい。一歩踏み出すためのヒントを、ここで伝えていけたらと思っています。

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