――稼ぐ前に、この感覚を持たない人はほぼ確実につまずく
20代大学生が起業を考えるとき、
お金に対してこんなイメージを持ちがちです。
・とにかく稼げるようになりたい
・売上を伸ばせばすべて解決する
・成功=お金持ちになること
・お金の話をするのは少し下品
そして多くの人が、
「稼ぎ方」ばかりを学ぼうとします。
しかし、起業の現実は真逆です。
起業でつまずく人の多くは、
稼げなかったからではなく、
お金の“感覚”を間違えたから失敗します。
この章では、
起業家が最初に身につけるべき
「数字のテクニック」ではない、
お金に対する考え方そのものを解説します。
① 起業のお金は「生活費」と混ぜた瞬間に狂う
起業家が最初にやってはいけないこと。
それは、
事業のお金と生活費を一緒に考えることです。
・今月これだけ稼がないと生活できない
・家賃分は絶対に必要
・赤字=人生終了
この状態になると、
判断がすべて歪みます。
・無理な案件を受ける
・安売りをする
・短期的な利益に飛びつく
起業のお金は、
**「実験費用」**です。
・うまくいくか分からない
・失敗する前提
・回収できないこともある
だからこそ、
最初に持つべき感覚はこれです。
「起業のお金=生活を支えるものではない」
生活費は、
・バイト
・就職
・貯金
で確保する。
この切り分けができないと、
起業は一気に苦しくなります。
② 起業初期は「利益」より「残高」を見る
大学生起業でよくある勘違いがあります。
・売上が立った=成功
・月◯万円稼げた=順調
しかし、起業家が本当に見るべき数字は、
売上でも利益率でもありません。
手元にいくら残っているかです。
・今、あと何ヶ月続けられるか
・次の挑戦に使える余力があるか
この「残高感覚」がない人は、
・少し儲かる
・気が大きくなる
・支出を増やす
・一気に詰む
起業初期は、
稼ぐより死なないことのほうが100倍重要です。
③ 起業家にとってお金は「評価」ではない
会社員の世界では、
給料=評価
になりがちです。
その感覚のまま起業すると、
こう考えてしまいます。
・稼げていない=価値がない
・売上が低い=自分はダメ
・数字がすべて
しかし起業において、
お金は人格の評価ではありません。
お金は、
・市場の反応
・仮説の結果
・一時点のデータ
それ以上でも以下でもありません。
売れなかった
=
「今回は、この形が合っていなかった」
それだけです。
この感覚を持たないと、
数字が下がるたびに
自己否定が始まり、起業が続かなくなります。
④ 「稼げるか」より「回るか」を見る
大学生起業で重要なのは、
大きく稼ぐことではありません。
お金が回る構造を作れるかです。
・小さく売る
・小さく入る
・小さく再投資する
この循環ができると、
金額が小さくても、
起業は安定します。
逆に、
・一発大きく稼ぐ
・不定期
・再現性がない
このモデルは、
精神的にも経済的にも不安定です。
起業家が最初に身につけるべき感覚は、
**「金額」ではなく「循環」**です。
⑤ お金を使う=減る、ではない
多くの大学生が、
お金を使うことを怖がります。
・広告費がもったいない
・外注は贅沢
・投資=ギャンブル
しかし、起業において
お金は使い方で意味が変わります。
・時間を買うお金
・失敗を早めるお金
・学びを圧縮するお金
これらは、
消費ではなく投資です。
ただし、
起業初期の投資にはルールがあります。
「失っても致命傷にならない額だけ使う」
この感覚を持てないと、
投資が博打になります。
⑥ 「お金をもらう怖さ」を越えられるかが分岐点
20代大学生が起業で最初につまずく壁。
それが、
お金をもらうことへの罪悪感です。
・こんな自分がもらっていいのか
・高すぎないか
・騙していないか
しかし起業では、
お金は感謝の代替手段です。
・価値を感じた
・時間を短縮できた
・助かった
その対価として支払われる。
お金をもらえない状態が続くなら、
それは
「あなたがダメ」なのではなく、
価値がまだ届いていないだけです。
⑦ 起業家は「儲け話」に一番警戒する
大学生起業で失敗する人ほど、
簡単に儲かる話に惹かれます。
・誰でもできる
・再現性100%
・すぐ稼げる
なぜ惹かれるのか。
それは、
お金の感覚が
「楽に稼ぐ」側にズレているからです。
起業家が最初に持つべき感覚は、
「お金は、問題を解決した結果として入る」
という順番です。
逆の順番を信じた瞬間、
ほぼ確実に失敗します。
⑧ 起業初期に身につけたい「金額の基準」
20代大学生が起業で混乱しないために、
おすすめの基準があります。
・月1万円 → 本物のスタート
・月5万円 → 継続の芽
・月10万円 → モデル成立
・月30万円 → 生活が見え始める
このように、
段階で考える。
最初から
「月100万」「億」
を見てしまうと、
今の一歩が無意味に感じてしまいます。
お金の感覚は、
現実に合わせて段階的に育てるものです。
⑨ お金の感覚が整うと、起業は急に楽になる
正しいお金の感覚を持てると、
起業はこう変わります。
・焦らなくなる
・無理な判断をしなくなる
・自分を責めなくなる
・続けられる
お金は、
起業家の敵ではありません。
扱い方を知らない時だけ、凶器になるのです。
20代大学生に伝えたい結論
起業で最初に学ぶべきお金の感覚は、
節約でも、稼ぐテクニックでもありません。
・お金は評価ではない
・お金は循環
・お金は実験費用
・お金は命綱
この感覚を持てた人だけが、
起業で大きな失敗を避け、
長く続けられます。
最後に
もし今、
お金のことで不安になっているなら、
それは正常です。
お金は、
起業家にとって
最も現実的で、最も学ぶ価値のあるテーマです。
正しく怖がり、
正しく使い、
正しく向き合う。
このホームページが、
あなたが
お金に振り回されない起業家になるための
最初の教科書になれば、
それ以上のことはありません。
