起業家が最初に目指すべき収入目標

――最初のゴール設定が、起業の生存率を決める

起業を考え始めた20代大学生が、
ほぼ例外なく悩むのが「いくら稼げば成功なのか」という問題です。

  • 月10万円?
  • 月30万円?
  • それとも月100万円?

SNSやYouTubeを見れば、

  • 月商100万達成
  • 起業1年で年収1,000万
  • 大学生起業で一気に成功

といった情報が溢れています。

その結果、多くの大学生がこう思います。

「どうせやるなら、大きく稼がないと意味がない」
「小さい目標はダサい気がする」

ここで、はっきり言います。

起業初期の収入目標を間違えると、ほぼ確実に起業は苦しくなります。
逆に、最初の目標を正しく設定できた人は、
静かに、しかし確実に生き残ります。

この章では、
20代大学生が起業で最初に目指すべき
現実的で壊れにくい収入目標の考え方を解説します。


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1. 起業初期の収入目標は「夢」ではなく「装備」

まず前提を整理します。

起業初期の収入目標は、

  • モチベーションのため
  • 見栄のため
  • 成功者っぽく見せるため

に設定するものではありません。

**起業を続けるための「装備」**として設定するものです。

つまり、

  • 生活を維持できるか
  • 判断力を保てるか
  • 焦らずに試行錯誤できるか

これらを満たすラインが、
最初に目指すべき収入目標になります。


2. 「いきなり高収入」を目指すと起業が壊れる理由

起業初期から、

  • 月100万円
  • 年収1,000万円

を目指すと、何が起きるか。

多くの場合、次のような現象が起きます。

  • 焦りが強くなる
  • 判断が短期的になる
  • 一発狙いの行動が増える
  • 再現性のない手法に手を出す

結果として、

  • 自分を安売りする
  • 無理な仕事を受ける
  • 生活が崩れる
  • メンタルが削られる

高すぎる収入目標は、行動を歪める圧力になります。

起業初期に必要なのは、
爆発力ではなく持続力です。


3. 起業家が最初に目指すべき収入の正体

結論から言います。

起業家が最初に目指すべき収入目標は、
「贅沢できる金額」ではありません。

目指すべきなのは、

「最低限の生活費を、安定して自力で賄える金額」

です。

これは地味に見えますが、
起業において最も強いラインです。

なぜなら、

  • 生活不安が減る
  • 精神的に安定する
  • 無理な判断をしなくなる
  • 修正と検証ができる

という状態を一気に作れるからです。


4. 具体的に目指すべき最初の目安

一般的な20代大学生・若手社会人であれば、
最初の目安は次のどれかです。

  • 月5万円
     「売上を作れる」ことを証明するライン
  • 月10万円
     「再現性が見え始める」ライン
  • 月20〜30万円
     「生活の一部を支えられる」ライン

この中で、
**最初の明確な目標として最適なのは「月10万円」**です。

理由は明確です。

  • 現実的
  • 生活を壊さない
  • 再現性を意識できる
  • 数字として分かりやすい

月10万円を「安定して」稼げるようになると、
起業は一気に現実味を帯びます。


5. なぜ「月10万円」が起業初期の最重要ラインなのか

月10万円には、
数字以上の意味があります。

  • お金を払ってくれる人がいる
  • 市場に価値を提供できている
  • 自分の力で現金を生み出せている

この状態は、
起業家としての最低限の資格を得た状態とも言えます。

逆に言えば、

月100万円を目指す前に、
月10万円を安定させられない起業は、
ほぼ確実に崩れます。


6. 収入目標は「段階」で考えるべき

起業初期の収入目標は、
一つだけ設定してはいけません。

おすすめは、
次のような段階設計です。

  1. 月5万円
     → 売れる感覚を掴む
  2. 月10万円
     → 再現性を作る
  3. 月20〜30万円
     → 生活の一部を支える
  4. 月50万円以上
     → 事業として拡張を考える

この順番を飛ばすと、
起業は不安定になります。


7. 起業初期は「収入の高さ」より「安定性」

起業初心者ほど、

  • 今月いくら稼いだか
  • 最大月収はいくらか

に注目しがちです。

しかし本当に重要なのは、

  • 3ヶ月連続でいくら稼げたか
  • 再現できるか
  • 生活を支えられるか

です。

月30万円を1回稼ぐより、
月10万円を3ヶ月続ける方が、圧倒的に価値があります。


8. 収入目標を間違えない人ほど、伸びるのが早い

不思議なことに、

  • 最初は低めの目標を設定
  • 地道に積み上げる
  • 再現性を重視

している人ほど、
結果的に伸びるスピードは早くなります。

なぜなら、

  • 無理がない
  • 失敗から学べる
  • 壊れない

からです。

起業は短距離走ではなく、
生存率がすべての長距離走です。


9. 20代大学生に伝えたい最重要メッセージ

最後に、
20代大学生に一番伝えたいことがあります。

起業初期の収入目標は、

  • 高いほど偉い
  • 低いほどダメ

ではありません。

「続けられるかどうか」で決めるべきものです。

月10万円を安定して稼げる人は、
月30万円も、50万円も、
現実的な延長線上に見えてきます。


まとめ|起業初期の収入目標は「生き残るライン」を超えること

起業家が最初に目指すべき収入目標とは、

  • 見栄の数字ではなく
  • 夢の数字でもなく
  • 生活と判断力を守る数字

です。

20代大学生にとっての最初のゴールは、

「最低限の生活費を、安定して自力で生み出せること」

ここを超えた時、
起業は「挑戦」から「現実」へと変わります。

派手な数字を追わなくていい。
焦らなくていい。

最初に正しい収入目標を設定できた人が、
最後まで起業家として残ります。

それが、
起業の現実であり、
生き残るための最短ルートです。

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Author of this article

大学生の頃の自分は、「いつか何かやりたいな」と思いながらも、何をすればいいか分からず、正直モヤモヤしていました。そんなある日、地元の喫茶店でたまたま車屋の社長と出会ったことが、人生のきっかけになります。
「自分もやってみよう」と思い、21歳のときに車の仕入れと販売をスタート。実家の自分の部屋に電話線を引き、名刺を作り、今思えばかなり手探りで“起業っぽいこと”を始めました。
就活はせずに学生のまま起業を目指しましたが、現実はうまくいかず、卒業後はいったんフリーターに。それでも起業への気持ちは消えず、社会経験を積もうと広告代理店に就職しました。そこで学んだことを活かし、26歳で独立。広告代理店を立ち上げ、今は40代となり会社を経営しています。
このガイドは、昔の自分のように「何かしたいけど分からないことばかり」の学生に向けて作りました。完璧じゃなくていい。一歩踏み出すためのヒントを、ここで伝えていけたらと思っています。

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