――他人と比べ始めた瞬間、起業は一番つらいものになる
起業を始めると、
ほぼ確実にやってしまうことがあります。
それが、他人との比較です。
・同世代の起業家がもう稼いでいる
・SNSで結果を出している人が目に入る
・「自分より後に始めた人」が先に進んでいるように見える
そして、心の中でこう思ってしまう。
「なんで自分は、こんなに遅いんだろう」
「自分は才能がないのかもしれない」
「このまま続けて意味あるのかな」
この比較こそが、
起業家の心を最も早く、静かに壊していく原因です。
この章では、
なぜ起業家が比較をやめた方がいいのか、
そして比較してしまったときに、どう考え直せばいいのかを、構造的に解説します。
① 起業は「同じレース」ではない
まず、大前提として知っておいてほしいことがあります。
起業家は、同じレースを走っていません。
・スタート地点が違う
・持っている経験が違う
・使える時間が違う
・背負っているものが違う
にもかかわらず、
表に見えるのは
・売上
・フォロワー数
・派手な成果
だけです。
これは、
ゴールもルールも違う競技を、
「タイムだけ」で比べているようなものです。
その比較に、意味はありません。
② 比較は「一番都合の悪い条件」で行われる
人は比較するとき、
必ずこうします。
・相手の“良い部分”だけを見る
・自分の“ダメな部分”だけを見る
つまり、
最悪の条件同士を比べているのです。
・相手は結果だけ
・自分は過程の不安や失敗まで全部
この比較で、
自信が保てる人はいません。
比較によって落ち込むのは、
能力が低いからではありません。
比較の仕方が、構造的に自分を傷つける形になっているだけです。
③ 比較は「行動量」を確実に減らす
起業で最も重要なのは、
・小さく試す
・改善する
・続ける
という行動の積み重ねです。
しかし比較を始めると、
行動の前に、感情が割り込みます。
・どうせ自分は遅れている
・今さらやっても無理
・あの人みたいになれない
結果、
・手が止まる
・発信をやめる
・試すのが怖くなる
つまり比較は、
起業家の生命線である「行動」を静かに殺すのです。
④ 比較は「才能の錯覚」を生む
比較を続けていると、
こういう思考が生まれます。
「あの人は才能があるから」
「自分には向いていない」
しかし現実は違います。
見えている成果の裏には、
・失敗
・遠回り
・やめなかった時間
が必ず存在します。
ただ、それはSNSにも実績紹介にも載りません。
比較とは、
他人の結果と、自分の途中経過を比べる行為です。
ここから導かれる結論は、
必ず間違います。
⑤ 比較は「自分の軸」を壊す
起業で本当に大切なのは、
「自分は何をやるのか」を決め続けることです。
しかし比較が始まると、
判断基準が外に移ります。
・あの人がやっているから
・流行っているから
・稼げそうだから
結果、
・ブレる
・迷う
・方向転換を繰り返す
これは努力不足ではありません。
比較によって、自分の軸が溶けている状態です。
⑥ 比較している限り「満足」は一生来ない
仮に、比較の中で勝てたとしても、
問題は終わりません。
・もっと上がいる
・次の成功者が出てくる
・基準が上がる
比較を基準にしている限り、
満足は永久に先送りされます。
起業が苦しくなる人の多くは、
「結果が出ていないから」ではなく、
結果を感じ取れなくなっているのです。
⑦ 起業家が比べるべき唯一の対象
では、
完全に比較をゼロにするべきなのか。
答えは、
比較する相手を変えることです。
起業家が比べるべき相手は、
他人ではありません。
過去の自分だけです。
・昨日より一つ試せたか
・先月より少し理解が深まったか
・前より折れにくくなったか
この比較は、
・行動を増やし
・自信を育て
・継続を支えます。
⑧ 比較をやめると、起業は「競争」から「創作」に変わる
比較を手放した瞬間、
起業の見え方が変わります。
・勝つ/負ける → 作る/直す
・遅い/早い → 合う/合わない
・上/下 → 続く/続かない
起業は本来、
誰かに勝つゲームではありません。
自分なりの形を作るプロセスです。
比較は、この本質を見えなくします。
⑨ 比較をやめられない自分を責めない
最後に、大切なことを伝えます。
比較してしまうのは、
弱いからでも、意志が足りないからでもありません。
・人間の本能
・SNS時代の構造
・評価される教育
この3つが重なれば、
誰でも比較します。
だから、
「比較してしまう自分」を責める必要はありません。
必要なのは、
比較していることに気づき、距離を取ることです。
大大学生に伝えたい結論
起業で折れる人の多くは、
能力不足でも、努力不足でもありません。
比較し続けて、心が先に壊れただけです。
・比較は焦りを生む
・焦りは判断を歪める
・歪んだ判断は、やめる理由を作る
この連鎖を断ち切ることが、
起業を続ける最大のコツです。
最後に
もし今、
誰かと比べて苦しくなっているなら、
それはあなたがダメだからではありません。
起業に真剣だからこそ、比べてしまっているだけです。
比べなくていい。
急がなくていい。
同じである必要もない。
あなたの起業は、
あなたの人生の一部です。
このホームページが、
あなたが他人ではなく、
自分の歩幅で前に進むための支えになれば、
それ以上のことはありません。
