起業を目指す大学生の多くが、こんな悩みを抱えています。
「やる気はあるのに動けない」
「何から手をつければいいか分からない」
「頭では分かっているのに、行動が止まってしまう」
これは、意志が弱いからでも、覚悟が足りないからでもありません。
ほとんどの場合、行動を“分解できていない”ことが原因です。
起業家は、特別に行動力が高い人間ではありません。
行動を「小さく、具体的に、選べる形」に分解する技術を持っているだけです。
なぜ人は行動できなくなるのか
まず理解すべきなのは、「行動できない状態」は異常ではないということです。
人は、次の条件が揃うと動けなくなります。
・ゴールが大きすぎる
・やることが曖昧
・失敗のイメージが強すぎる
例えば、「起業する」「稼ぐ」「成功する」といった言葉。
これらは目標としては魅力的ですが、行動単位としては大きすぎます。
脳は、正体不明でリスクが大きそうなものを避けるようにできています。
だから、行動できないのは自然な反応なのです。
起業家は、この仕組みを理解した上で、意図的に行動を分解します。
行動分解① ゴールを「作業」にまで落とす
行動を分解する最初のステップは、ゴールを“作業レベル”にまで落とすことです。
悪い例:
・ビジネスを考える
・集客をする
・売上を作る
良い例:
・紙にビジネスアイデアを3つ書く
・競合サイトを5つ見る
・問い合わせフォームの文章を1行書く
ここで重要なのは、「成果」ではなく「作業」に落とすことです。
成果はコントロールできませんが、作業はコントロールできます。
起業家は、「結果が出るかどうか」ではなく
「今日はこの作業をやるかどうか」で自分を動かしています。
行動分解② 判断を減らす
人が疲れる最大の原因は、行動そのものではなく「判断」です。
・今やるべきか
・これは正しいのか
・もっといい方法があるのでは
判断が増えるほど、行動は止まります。
行動を分解できる起業家は、判断を事前に終わらせています。
・今日は30分だけ作業する
・完璧を目指さない
・うまくいかなくても続行する
こうした“自分ルール”を先に決めておくことで、
行動中に悩まなくて済む状態を作ります。
行動分解③ 「一番小さい一歩」から始める
行動が止まる人は、最初の一歩を大きく取りすぎています。
・完璧なビジネスモデルを考えようとする
・全部調べてから動こうとする
しかし、起業家が踏み出す最初の一歩は驚くほど小さい。
・タイトルを仮で決める
・メモ帳を開く
・1文だけ書く
ここでのポイントは、「失敗しようがないレベル」まで小さくすることです。
一歩目が踏み出せれば、二歩目は自然に続きます。
行動力とは、勢いではなく設計です。
行動分解④ 時間ではなく「量」で区切る
多くの人は、「今日は3時間やる」と時間で区切ります。
しかし、時間設定は心理的ハードルを上げます。
起業家は、時間よりも「量」で区切ります。
・今日は1ページ読む
・今日は3つ書き出す
・今日は1人に説明する
量で区切ると、終わりが見えるため、行動しやすくなります。
結果として、時間も自然に使えるようになります。
行動分解⑤ 行動を「検証」に変える
行動できない人は、無意識に「成功・失敗」で自分を評価しています。
これが、次の行動を重くします。
起業家は、行動をすべて「検証」として扱います。
・この文章は反応があるか
・この価格は高いか低いか
・この説明は伝わるか
検証だと思えば、失敗は存在しません。
あるのは、「次の判断材料」だけです。
行動=実験
この捉え方が、継続を可能にします。
行動分解⑥ 感情と行動を切り離す
「やる気が出たらやる」
この考え方は、起業においては危険です。
起業家は、感情と行動を切り離します。
・不安でもやる
・自信がなくてもやる
・気分が乗らなくてもやる
これは根性論ではありません。
感情はコントロールできないが、行動は選べると理解しているだけです。
行動を分解しておけば、感情に左右されにくくなります。
行動分解⑦ 「続けられる形」を最優先する
起業初期で一番大切なのは、効率でもスピードでもありません。
続けられるかどうかです。
・毎日3時間 → 週3回30分
・完璧な資料 → 仮のメモ
・大きな挑戦 → 小さな検証
起業家は、「かっこいい行動」より「続く行動」を選びます。
結果は、後から必ずついてきます。
行動を分解できる人が、最後まで残る
起業で差がつくのは、才能ではありません。
行動を分解できるかどうかです。
大きな夢を持っていても、行動が止まれば意味がありません。
逆に、小さな行動を積み重ねられれば、方向性はいくらでも修正できます。
もし今、動けていないと感じているなら、
それは「あなたがダメだから」ではなく、
行動の粒度が大きすぎるだけです。
今日できる一番小さな一歩にまで、行動を分解してみてください。
起業は、その一歩からしか始まりません。
