青色申告と白色申告、大学生起業家はどっちを選ぶべき?

大学生起業を始めて少し経つと、
多くの人がこの壁にぶつかります。

  • 「青色申告と白色申告って何が違うの?」
  • 「大学生なら白色でいいって聞いたけど本当?」
  • 「青色申告は難しそうで不安…」

ネットで調べると、

  • 「青色申告一択!」
  • 「最初は白色で十分」
  • 「会計ソフト使えば簡単」

など、意見はバラバラ。
結果として、なんとなくで選んでしまう大学生起業家が非常に多いのが現実です。

結論から言うと、
青色申告と白色申告に「絶対の正解」はありません。

大切なのは、
「今の自分の事業フェーズに合っているかどうか」
この一点です。


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そもそも青色申告・白色申告とは何か?

まずは、ざっくり全体像を整理しましょう。

白色申告とは?

白色申告は、
特別な申請をしなくても誰でも選べる申告方法です。

特徴をまとめると、

  • 事前の申請が不要
  • 記帳ルールが比較的シンプル
  • 控除などの特典はほぼない

「とりあえず申告するための、最もベーシックな方法」
という位置づけです。


青色申告とは?

青色申告は、
税務署に事前申請をして、一定のルールを守ることで優遇を受けられる申告方法です。

特徴は、

  • 事前申請が必要
  • 記帳ルールがやや厳しい
  • 税金面でのメリットが大きい

「少し手間はかかるけど、その分リターンがある」
という仕組みになっています。


大学生起業家が混乱しやすいポイント

大学生起業で特に混乱しやすいのが、次の点です。

  • 「青色=難しい」「白色=簡単」というイメージ
  • 「大学生は白色でいい」という噂
  • 「売上が少ないうちは意味がない」という誤解

これらは、半分正解で半分間違いです。

重要なのは、
制度の良し悪しではなく、自分の状況に合っているか
という視点です。


青色申告のメリットとデメリット(大学生起業目線)

青色申告のメリット① 税金面での優遇が大きい

青色申告最大のメリットは、
青色申告特別控除です。

条件を満たせば、

  • 最大65万円(または55万円)の控除

を受けることができます。

大学生起業では、

  • 利益がそれほど大きくない
  • でも、税金が気になり始める

というタイミングが来ます。

このとき、
青色申告の控除があるかどうかで、
税金の有無が変わるケースも珍しくありません。


青色申告のメリット② 赤字を繰り越せる

大学生起業の初期では、

  • 最初の年は赤字
  • 次の年から少しずつ黒字

という流れはよくあります。

青色申告を選んでいれば、

  • 赤字を最大3年間、翌年以降に繰り越せる

というメリットがあります。

これは、

  • 「今年は失敗しても、次につなげられる」

という安心感につながります。


青色申告のデメリット① 記帳の手間が増える

正直に言うと、
青色申告は白色申告より手間がかかります。

  • 複式簿記が必要
  • 帳簿の整合性が求められる

ただし、ここで大事なのは、

「難しい会計知識が必要」というより
「ルールに沿って記録する必要がある」

という点です。

最近では、
会計ソフトを使えば大学生でも十分対応可能なレベルです。


青色申告のデメリット② 事前申請が必要

青色申告を選ぶには、

  • 開業届を出す
  • 青色申告承認申請書を期限内に提出する

という手続きが必要です。

これを忘れると、
その年は青色申告ができません。

大学生起業では、
「知らなかった」「間に合わなかった」
というケースが意外と多いので注意が必要です。


白色申告のメリットとデメリット(大学生起業目線)

白色申告のメリット① とにかくシンプル

白色申告の最大のメリットは、
分かりやすさと気軽さです。

  • 事前申請なし
  • 記帳ルールが比較的簡単
  • 会計に慣れていなくても始めやすい

「まずは起業を体験してみたい」
という大学生には、心理的ハードルが低い方法です。


白色申告のメリット② 最初の一歩としては十分な場合もある

  • 売上がほとんどない
  • 利益もほぼ出ていない
  • 事業として試行錯誤の段階

こうした場合、
白色申告でも実務上困らないケースはあります。


白色申告のデメリット① 税金面のメリットがほぼない

白色申告には、

  • 特別控除がない
  • 赤字繰越ができない

という明確なデメリットがあります。

事業が少しずつ形になってきたとき、
「最初から青色にしておけばよかった」
と感じる大学生も少なくありません。


白色申告のデメリット② 「なんとなく」で続けてしまいやすい

白色申告は気軽な分、

  • 数字を深く見ない
  • 会計への意識が育ちにくい

という落とし穴もあります。

結果として、

  • 利益が出ているのに把握できていない
  • 税金の準備が遅れる

といった問題につながることがあります。


大学生起業家はどっちを選ぶべきか?判断基準まとめ

ここまでを踏まえて、
大学生起業家向けにシンプルな判断基準をまとめます。

白色申告が向いている大学生

  • 起業したばかりで売上がほぼない
  • まずは事業を試してみたい
  • 会計に対する心理的ハードルが高い
  • 短期的な税金メリットを重視していない

青色申告が向いている大学生

  • 売上が出始めている
  • これから本格的に続けるつもり
  • 税金やお金の流れをきちんと把握したい
  • 少しの手間より、将来のメリットを重視したい

重要なのは、
「大学生だから白色」「起業家だから青色」ではない
ということです。


大学生起業でおすすめの考え方

多くの起業支援の現場では、
次のような考え方をおすすめしています。

  • 最初から青色申告を選ぶ大学生は、長く続きやすい
  • ただし、無理して選ぶ必要はない

青色申告は、
「できる人が選ぶ制度」ではありません。

**「続ける意思がある人のための制度」**です。

会計が苦手でも、大学生でも、
意識さえあれば十分に使いこなせます。


まとめ|申告方法より大事なのは「考え方」

青色申告と白色申告の違いは、
制度としては確かに重要です。

ですが、大学生起業で本当に大切なのは、

  • 数字から逃げない
  • 税金を「あとで困るもの」にしない
  • 事業として向き合う姿勢を持つ

この姿勢です。

申告方法は、
あなたの事業の成長に合わせて選び直すこともできます。

大切なのは、
「今の自分に合った選択」を理解した上で決めること。

それができれば、
青色でも白色でも、
大学生起業は確実に前に進みます。

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Author of this article

大学生の頃の自分は、「いつか何かやりたいな」と思いながらも、何をすればいいか分からず、正直モヤモヤしていました。そんなある日、地元の喫茶店でたまたま車屋の社長と出会ったことが、人生のきっかけになります。
「自分もやってみよう」と思い、21歳のときに車の仕入れと販売をスタート。実家の自分の部屋に電話線を引き、名刺を作り、今思えばかなり手探りで“起業っぽいこと”を始めました。
就活はせずに学生のまま起業を目指しましたが、現実はうまくいかず、卒業後はいったんフリーターに。それでも起業への気持ちは消えず、社会経験を積もうと広告代理店に就職しました。そこで学んだことを活かし、26歳で独立。広告代理店を立ち上げ、今は40代となり会社を経営しています。
このガイドは、昔の自分のように「何かしたいけど分からないことばかり」の学生に向けて作りました。完璧じゃなくていい。一歩踏み出すためのヒントを、ここで伝えていけたらと思っています。

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