― 意見を「気にしなくなる」のではなく、「意味づけが変わる」だけ ―
起業を考え始めると、必ずと言っていいほど周囲から意見が飛んできます。
・それ、うまくいくの?
・やめておいた方がいいんじゃない?
・まずは就職した方が安全だよ
・そんな簡単に稼げるわけない
これらの言葉を聞くたびに、
・不安になる
・迷いが生まれる
・行動が止まる
という経験をした大学生は多いはずです。
起業初期において、他人の意見に振り回されるのは、
意志が弱いからではありません。
むしろ、とても真面目で、考えようとしている証拠です。
しかし、ある瞬間を境に、起業家は他人の意見に振り回されなくなります。
それは「強くなったから」でも、「気にしない性格になったから」でもありません。
判断の基準が、自分の中にできた瞬間
それだけです。
1. 起業初期は「判断軸」が外にある
起業を始めたばかりの頃、多くの大学生は
「何が正解か分からない状態」にいます。
・経験がない
・成功例が見えない
・正解が用意されていない
そのため、判断軸を
・親
・友人
・先生
・SNSの成功者
といった外部の声に置きがちです。
この状態では、
意見が増えるほど、迷いも増えます。
なぜなら、
他人の意見は、必ずバラバラだからです。
Aは「やれ」と言い、
Bは「やめろ」と言い、
Cは「別のことをやれ」と言う。
起業初期に振り回されるのは、
あなたの問題ではなく、
構造的にそうなる段階にいるだけなのです。
2. 意見が刺さるのは「正解かもしれない」と思っているから
他人の意見が気になる理由は、
それが否定的だからではありません。
本当の理由は、
「その意見が正しい可能性を否定できない」からです。
・確かにリスクはある
・確かに失敗するかもしれない
・確かに甘いかもしれない
自分の中にまだ
「これでいく」
という確信がない状態では、
どんな意見も心に刺さります。
つまり、
振り回されているのではなく、
判断を保留している状態なのです。
3. 他人の意見に振り回されなくなる本当の瞬間
起業家が他人の意見に振り回されなくなる瞬間は、
「成功した時」ではありません。
多くの人が勘違いしますが、
売上が出たから、
自信がついたから、
強くなったから、
ではないのです。
その瞬間とは、
自分で決めて、結果を引き受ける覚悟ができた時
です。
・うまくいっても自分の責任
・失敗しても自分の責任
この前提に立てた瞬間、
他人の意見の「重さ」が一気に変わります。
意見は
「従うもの」
から
「参考情報」
に変わるのです。
4. 起業家は「意見を聞かなくなる」のではない
重要なことをはっきりさせておきます。
起業家は、
他人の意見を無視する人間になるわけではありません。
むしろ逆です。
・意見は聞く
・批判も受け取る
・指摘も検討する
しかし、
最終判断だけは自分で下す
という姿勢に変わります。
この違いが、
振り回される人と、振り回されない人の決定的な差です。
5. 経験が「ノイズ」と「価値ある意見」を分け始める
起業を少しでも進めると、
ある変化が起きます。
それは、
意見の質を見極められるようになることです。
・経験に基づいた意見か
・想像だけで言っている意見か
・その人は自分の立場を理解しているか
起業経験が増えるほど、
すべての意見が同じ重さではない
ということが、感覚として分かってきます。
すると、
・聞くべき意見
・聞かなくていい意見
が自然と仕分けされ、
振り回されることが減っていきます。
6. 他人の意見が怖くなくなる最大の理由
他人の意見が怖いのは、
「間違えたら取り返しがつかない」
と思っているからです。
しかし起業を進めると、
ほとんどの判断は
修正可能である
と気づきます。
・やってみてダメなら変える
・方向が違えば戻す
・失敗しても学びに変える
この感覚を持てた瞬間、
他人の意見は
「恐れるもの」
ではなくなります。
7. 最終的に起業家が信じるもの
起業を続けた人が、
最後に信じるようになるのは、
誰かの言葉ではありません。
・自分で考えた仮説
・自分で動いた経験
・自分で見た結果
これらの積み重ねです。
だからこそ、
起業家は強気になるのではなく、
静かに腹が据わるようになります。
意見を跳ね返す必要もなく、
反論する必要もなく、
ただ「自分はこう考える」と言えるようになる。
これが、
他人の意見に振り回されなくなった状態です。
まとめ:振り回されなくなるのは「自分軸」ができた時
起業家が他人の意見に振り回されなくなる瞬間は、
性格が変わった時ではありません。
・判断軸を自分に戻した時
・結果を引き受ける覚悟ができた時
・修正できると知った時
この3つが揃った時、
意見はただの情報になります。
20代大学生の起業において、
迷うのは当たり前です。
意見が気になるのも自然です。
大切なのは、
「振り回されない自分になろう」
とすることではありません。
小さく決めて、小さく引き受ける経験を積むこと。
それが積み重なった先に、
自然と
「他人の意見に左右されない起業家」
が出来上がります。
