起業家が「向いてないかも」と思った時の考え方

――その違和感は、やめ時ではなく“次の段階に入ったサイン”かもしれない

起業を始めてしばらくすると、
ほぼ全員が一度はこの言葉を頭の中でつぶやきます。

「もしかして、自分は起業に向いていないのかもしれない」

・思ったより成果が出ない
・周りはうまくいっているように見える
・自信がどんどん削られる
・楽しいより、しんどいが勝つ

この感覚は、特別なものではありません。
むしろ、起業に真剣に向き合っている人ほど必ず通る地点です。

この章では、
「向いてないかも」と感じたときに、
感情で判断して人生を決めてしまわないための考え方を、
段階的に解説します。


① 「向いてないかも」は、ほぼ全員が思う

まず、安心してほしい事実があります。

起業で結果を出している人のほぼ全員が、
過去に一度は「向いてないかも」と思っています。

・最初の失敗
・初めての赤字
・反応がゼロだった瞬間
このタイミングで、必ず自分を疑います。

なぜなら、
起業はこれまでの人生で経験したことのない
「不確実性の塊」だからです。

不安にならないほうが不自然です。


② 「向いてない」と「慣れていない」は全く違う

多くの人が混同しているのが、ここです。

・向いてない
・慣れていない
・まだ下手

この3つは、似ているようで全く別物です。

起業初期で感じる違和感の9割は、
**「慣れていない」「下手なだけ」**です。

・営業がうまくできない
・発信が恥ずかしい
・判断が怖い

これは、才能の問題ではなく、
単純に経験不足です。

自転車に初めて乗ったとき、
「向いてない」と思った人が多いのと同じです。


③ 起業は「向き・不向き」より「耐性」で決まる

起業で生き残るかどうかは、
才能や性格よりも、
どこまで耐えられるかで決まります。

・成果が出ない期間に耐えられるか
・否定されることに耐えられるか
・不安なまま動き続けられるか

これは、最初から備わっている能力ではありません。
やりながら鍛えられる耐性です。

「向いてないかも」と思った瞬間こそ、
この耐性が育ち始めているタイミングです。


④ 「向いてないかも」と思う人ほど、実は向いている

少し逆説的な話をします。

起業に本当に向いていない人は、
そもそも自分を疑いません。

・根拠のない自信
・勢いだけ
・失敗を他人のせいにする

こういう人ほど、
大きな失敗をして消えていきます。

一方で、
・悩む
・立ち止まる
・考え直す
人は、
現実を見ている証拠です。

これは、起業家にとって重要な資質です。


⑤ 「やめたい」と「逃げたい」は分けて考える

ここは、非常に大切なポイントです。

・本当に方向転換すべきか
・単に苦しいから逃げたいだけか

この2つを混同すると、
後悔の残る判断になります。

判断の基準は、
「感情」ではなく「事実」です。

・試した回数は十分か
・改善を重ねたか
・フィードバックを受けたか

これをやり切っていないなら、
それは「向いてない」ではなく、
**「まだ途中」**です。


⑥ 起業は「合う形」に変え続けるもの

多くの大学生が誤解していますが、
起業とは「一つの型に自分を合わせること」ではありません。

・業種
・やり方
・規模
・関わり方

これらを変えながら、
自分に合う形を探していくプロセスです。

今やっている形が合わない=起業が向いてない
ではありません。

やり方が合っていないだけです。


⑦ 「向いてないかも」は、成長の入口に出る感覚

多くの人は、
この地点でやめてしまいます。

・一番苦しい
・一番成果が見えない
・一番不安

しかし、
ここを越えると、景色が変わります。

・判断が早くなる
・不安に慣れる
・改善が自然になる

「向いてないかも」と思う瞬間は、
成長曲線の谷にいるだけです。


⑧ どうしても苦しい時の現実的な対処法

無理に続ける必要はありません。
ただし、やめ方は重要です。

おすすめなのは、
「完全にやめる」ではなく、
スケールを落とすことです。

・作業量を減らす
・目標を下げる
・小さく続ける

これだけで、
精神的な負荷は大きく下がります。

起業は、
短距離走ではなく長距離走です。


⑨ 「向いてなかった」と言えるのは、やり切った人だけ

最後に、最も伝えたいことです。

「向いてなかった」と言えるのは、
・試して
・改善して
・時間を使って
・それでも違った
と判断できた人だけです。

何もやらずに出した結論は、
自己否定であって、判断ではありません。


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大大学生に伝えたい結論

「向いてないかも」と思った瞬間は、
起業をやめる合図ではありません。

それは、
起業家として現実に足を踏み入れた合図です。

不安になる。
悩む。
迷う。

それでも続けた人だけが、
自分なりの答えにたどり着きます。


最後に

もし今、
「向いてないかも」と感じているなら、
あなたは間違った場所にいるのではありません。

正しい場所で、正しい痛みを感じているだけです。

このホームページが、
あなたが感情ではなく、
“考え方”で選択できるようになる支えになれば、
それ以上のことはありません。

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Author of this article

大学生の頃の自分は、「いつか何かやりたいな」と思いながらも、何をすればいいか分からず、正直モヤモヤしていました。そんなある日、地元の喫茶店でたまたま車屋の社長と出会ったことが、人生のきっかけになります。
「自分もやってみよう」と思い、21歳のときに車の仕入れと販売をスタート。実家の自分の部屋に電話線を引き、名刺を作り、今思えばかなり手探りで“起業っぽいこと”を始めました。
就活はせずに学生のまま起業を目指しましたが、現実はうまくいかず、卒業後はいったんフリーターに。それでも起業への気持ちは消えず、社会経験を積もうと広告代理店に就職しました。そこで学んだことを活かし、26歳で独立。広告代理店を立ち上げ、今は40代となり会社を経営しています。
このガイドは、昔の自分のように「何かしたいけど分からないことばかり」の学生に向けて作りました。完璧じゃなくていい。一歩踏み出すためのヒントを、ここで伝えていけたらと思っています。

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