起業家が自分軸を作る方法

――ブレない人ほど、静かに強い

起業を考え始めた大大学生の多くが、
こんな悩みを抱えます。

  • 周りの意見に振り回されてしまう
  • 成功例を見るたびに迷いが増える
  • 何が正解か分からなくなる
  • 自分は何をやりたいのか曖昧になる

これは決して弱さではありません。
むしろ、真剣に起業を考えている証拠です。

ただし、起業の世界でこの状態が長く続くと、
確実に消耗します。

そこで重要になるのが、
**「自分軸」**です。

この章では、
大大学生が起業を続けていく上で必須となる
**「起業家としての自分軸をどう作るか」**を、
抽象論ではなく、実際に使える形で解説します。


TOC

1. そもそも「自分軸」とは何か

まず誤解を解きます。

自分軸とは、

  • わがままに生きること
  • 他人の意見を無視すること
  • 強い信念を最初から持つこと

ではありません。

起業における自分軸とは、
**「判断の基準を自分の中に持っている状態」**です。

つまり、

  • 意見を聞いた上で決められる
  • 流行に流されすぎない
  • 迷っても戻る場所がある

この状態を指します。

自分軸がないと、
起業は常にこうなります。

  • 誰かの成功例を見る
    → 真似する
    → うまくいかない
    → 別の情報に飛びつく

このループから抜けられません。


2. なぜ起業家には自分軸が必須なのか

起業の世界は、
意見・ノウハウ・成功談が溢れすぎています。

  • Aが正解と言う人
  • Bが正解と言う人
  • 真逆のことを言う人

これらが同時に存在します。

自分軸がないと、

  • その都度判断が揺れる
  • 方向性が定まらない
  • 行動に一貫性がなくなる

結果として、
何をやっても中途半端になります。

逆に、自分軸がある起業家は、

  • 意見を参考にはする
  • しかし、最終判断は自分
  • 合わなければ採用しない

という姿勢を取れます。


3. 自分軸は「見つけるもの」ではなく「作るもの」

よくある誤解があります。

「自分軸は、内面を掘れば見つかる」
「本当の自分がどこかにある」

これは半分正しく、半分間違いです。

起業における自分軸は、
最初から完成形で存在しません。

  • 試す
  • 失敗する
  • 違和感を感じる
  • 修正する

この繰り返しの中で、
後から輪郭がはっきりしてくるものです。

つまり、自分軸は
「考えて作るもの」ではなく
**「動きながら固めるもの」**です。


4. 自分軸を作る第一歩は「やらないこと」を決める

自分軸を作る上で、
最初にやるべきことは意外にもシンプルです。

「やらないこと」を決めること。

大大学生は起業初期、

  • なんでもやった方がいい
  • チャンスは全部掴むべき
  • 誘いは断らない方がいい

と思いがちです。

しかし、これでは軸が生まれません。

  • これはやらない
  • この方向性は取らない
  • このやり方は合わない

と決めることで、
初めて判断基準が生まれます。


5. 自分軸は「違和感」から育つ

自分軸を作る最大のヒントは、
**「違和感」**です。

  • なぜか気が進まない
  • やっていて疲れる
  • 成果が出ても嬉しくない

これらはすべて、
自分軸がズレているサインです。

逆に、

  • 地味でも続けられる
  • 苦しいけど納得感がある
  • 小さくても前進を感じる

こうした感覚がある行動は、
自分軸に近い可能性が高いです。

違和感を無視せず、
言語化していくことが重要です。


6. 他人の意見と自分軸は「対立しない」

自分軸を持つことと、
他人の意見を聞くことは矛盾しません。

むしろ、自分軸がある人ほど、

  • 素直に意見を聞ける
  • 取捨選択ができる
  • 感情的にならない

という特徴があります。

自分軸がない人は、

  • 意見に振り回される
  • 否定されたと感じる
  • 自信を失う

という反応をしやすくなります。

自分軸とは、他人を遮断する壁ではなく、判断のフィルターです。


7. 自分軸を作るための具体的な問い

大大学生が自分軸を育てるために、
定期的に自分に問いかけてほしい質問があります。

  • これは誰の期待に応えようとしている行動か
  • これを続けた先に、どんな生活があるか
  • 今やっていることは、後悔しにくいか
  • これは「やりたい」か「不安回避」か

これらの問いに答え続けることで、
判断の精度が少しずつ上がります。


8. 自分軸ができると、起業は驚くほど楽になる

自分軸が育ってくると、
起業に次の変化が起きます。

  • 情報に振り回されなくなる
  • 判断が早くなる
  • 他人と比べなくなる
  • ブレても戻れる

完璧にブレない必要はありません。

「戻る場所がある」
これが自分軸の本質です。


9. 大大学生に伝えたい重要なこと

最後に、
大大学生に一番伝えたいことがあります。

自分軸は、

  • 早く見つけるものではありません
  • 正解を当てるものでもありません

起業を続けた人だけが、後から持てるものです。

最初から自分軸がはっきりしている人はいません。

だから、迷ってもいい。
ブレてもいい。
修正していい。

それ自体が、
自分軸を作っている過程です。


まとめ|自分軸は「続けた人の副産物」

起業家が自分軸を作る方法は、

  • 動きながら決める
  • 違和感を拾う
  • やらないことを決める
  • 他人の意見を選別する

この積み重ねです。

自分軸とは、
強さの証明ではありません。

続けた人にだけ残る、静かな基準です。

大大学生にとって起業は、
答えを探す旅ではありません。

判断基準を育てる旅です。

その旅を続けた先に、
あなただけの自分軸が、
必ず形になります。

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Author of this article

大学生の頃の自分は、「いつか何かやりたいな」と思いながらも、何をすればいいか分からず、正直モヤモヤしていました。そんなある日、地元の喫茶店でたまたま車屋の社長と出会ったことが、人生のきっかけになります。
「自分もやってみよう」と思い、21歳のときに車の仕入れと販売をスタート。実家の自分の部屋に電話線を引き、名刺を作り、今思えばかなり手探りで“起業っぽいこと”を始めました。
就活はせずに学生のまま起業を目指しましたが、現実はうまくいかず、卒業後はいったんフリーターに。それでも起業への気持ちは消えず、社会経験を積もうと広告代理店に就職しました。そこで学んだことを活かし、26歳で独立。広告代理店を立ち上げ、今は40代となり会社を経営しています。
このガイドは、昔の自分のように「何かしたいけど分からないことばかり」の学生に向けて作りました。完璧じゃなくていい。一歩踏み出すためのヒントを、ここで伝えていけたらと思っています。

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