― 怖さがあるからこそ、起業は現実的な挑戦になる ―
起業を考え始めた大学生の多くが、同じ感情にぶつかります。
・失敗したらどうしよう
・時間を無駄にしたら怖い
・周りに笑われたら嫌だ
・本当に自分にできるのか分からない
そして、その怖さを感じた瞬間に、こう思ってしまいます。
「こんなに怖いということは、
自分は起業に向いていないのではないか?」
結論から言います。
それは完全な誤解です。
起業家が怖さを感じるのは、異常ではありません。
むしろ、正常で、健全で、理性的な反応です。
本当に危険なのは、
怖さを感じないこと
もしくは
怖さを感じているのに、それを「ダメな感情」だと思い込むことです。
1. 起業に「怖さ」が生まれるのは当然の構造
まず、なぜ起業では怖さが生まれるのかを整理します。
起業には、次の特徴があります。
・正解が用意されていない
・保証がない
・責任を自分で引き受ける
・結果が不確実
これらはすべて、人間が本能的に
「危険かもしれない」
と判断する条件です。
つまり、
怖さを感じる方が、人間として正常
なのです。
もし起業を前にして
何の怖さも感じないとしたら、
それは
・現実を見ていない
・リスクを理解していない
可能性が高いと言えます。
2. 怖さ=向いていない、ではない
多くの大学生が勘違いしている点があります。
それは、
「怖さを感じる=向いていない」
という思い込みです。
しかし実際には、
起業で長く続いている人ほど、
何度も怖さを感じています。
・最初の商品を出す時
・初めてお金をもらう時
・値上げする時
・方向転換する時
怖さがなくなることは、ほとんどありません。
違いはただ一つ。
怖さがあっても、動けるかどうか
それだけです。
3. 起業家が感じる怖さの正体
起業家が感じる怖さは、
漠然としたものに見えて、
実はかなり具体的です。
主な正体は次の3つです。
① 不確実性への怖さ
「やってみないと分からない」という状態への恐怖。
② 評価への怖さ
失敗した時に、どう見られるかという不安。
③ 自己否定への怖さ
結果が出なかった時に、
「自分はダメだ」と感じてしまうことへの恐怖。
これらはすべて、
真剣に考えている人ほど強く感じる感情です。
軽い気持ちでやっていれば、
そもそも怖さは生まれません。
4. 起業家は「怖さを消そう」としない
起業家は、
怖さを感じなくなる方法を探しません。
なぜなら、
怖さは消えるものではない
と知っているからです。
代わりにやっているのは、
怖さとの付き合い方を変えることです。
・怖さがある状態で動く
・怖さを前提に設計する
・怖さを小さく分解する
怖さをゼロにしてから動こうとすると、
一生動けません。
起業家は、
「怖いまま進む」
という選択をしています。
5. 怖さは「準備不足」ではなく「責任感」の表れ
大学生起業家がよく言われる言葉に、
こんなものがあります。
「怖いなら、まだ準備が足りないんじゃない?」
しかし、これは半分間違いです。
もちろん、無謀なのは良くありません。
ただし、
どれだけ準備しても、怖さはゼロにならない
というのが起業の現実です。
起業家が感じる怖さの多くは、
準備不足ではなく、
責任感が生まれ始めた証拠です。
・お金を扱う
・人に影響を与える
・自分の判断で決める
これらを本気で引き受けようとした時、
怖さは必ず出てきます。
6. 怖さがある人ほど「長く生き残る」
意外に思われるかもしれませんが、
起業で長く生き残る人ほど、
怖さを軽視しません。
・リスクを見積もる
・最悪のケースを考える
・小さく試す
こうした行動は、
すべて
「怖さを感じているから」
生まれます。
怖さがある人は、
無茶をしません。
致命傷を避けます。
結果として、
静かに、長く、続けることができる
のです。
7. 怖さを感じた時に、やってはいけないこと
起業初期に怖さを感じた時、
やってはいけない行動があります。
・怖さを否定する
・自分を弱いと決めつける
・一気に結論を出す
怖さを感じている状態では、
思考が極端になります。
「向いていない」
「やめた方がいい」
という結論は、
感情が作り出した仮の答え
であることがほとんどです。
8. 起業家は「怖さを分解」して扱う
起業家がやっている実践的な方法があります。
それは、
怖さを
「感情のまま扱わない」
ということです。
・何が一番怖いのか
・最悪何が起きるのか
・それは本当に致命的か
こうして分解すると、
多くの怖さは
「対処可能な問題」
に変わります。
怖さは、
正体が分からない時に最も大きくなります。
9. 大学生起業は「怖さを試せる最高のタイミング」
大大学生が見落としがちな事実があります。
それは、
大学生起業は、怖さを感じながら試せる、最も安全な環境
だということです。
・生活コストが低い
・失敗しても取り返しがつく
・経験不足が許される
・修正の余地が大きい
社会人になってからの起業よりも、
はるかにリスクは低い。
それでも怖さを感じるなら、
それは
「挑戦として、ちゃんと現実を見ている証拠」
です。
10. 怖さは「進んでいるサイン」
最後に、最も大切な視点を伝えます。
起業における怖さは、
立ち止まるサインではありません。
進もうとしているサイン
です。
・選択をしようとしている
・責任を引き受けようとしている
・自分で決めようとしている
この状態に入った時、
人は必ず怖さを感じます。
それは、
人生を「自分の手に戻そうとしている瞬間」
だからです。
まとめ:怖さがあるから、起業は意味を持つ
起業家が怖さを感じるのは、
弱いからでも、向いていないからでもありません。
・現実を理解している
・責任を引き受けようとしている
・本気で向き合っている
その結果として、
怖さが生まれています。
怖さを消そうとしなくていい。
無くそうとしなくていい。
怖さがあっても動ける設計をすればいい。
大大学生の起業は、
勇敢さを証明する場ではありません。
怖さを感じながら、
小さく試し、
修正し、
前に進む練習の場です。
怖さは、あなたの敵ではありません。
起業家として成長している証拠です。
