起業でスキルの優先順位を決める方法

起業を考え始めた20代大学生が、ほぼ必ずぶつかる壁があります。
それが、
「結局、どのスキルから身につければいいのかわからない」
という問題です。

調べれば調べるほど、必要そうなスキルは増えていきます。

  • マーケティング
  • 営業
  • プログラミング
  • デザイン
  • 会計・税務
  • SNS運用

すべて重要に見えます。
その結果、
「どれも中途半端」
「学んでいるのに前に進んでいない」
という状態に陥ってしまいます。

しかし、実際に起業を続けている人たちは、
スキルを“同時に”身につけようとはしていません。
彼らは明確な優先順位を持っています。

この章では、起業でスキルの優先順位をどう決めるべきかを、構造的に解説します。


1. 起業に必要なスキルは「全部必要」だが「同時に不要」

まず理解しておいてほしい重要な前提があります。
それは、

起業に必要なスキルは、最終的にはほぼ全部必要になるが、同時に必要なわけではない

という事実です。

起業初期にありがちな失敗は、
「将来必要になりそうなスキル」を、
今すべて学ぼうとしてしまうことです。

起業はフェーズによって、必要なスキルが変わります。
優先順位を決めるとは、
「今の自分に必要なものだけを選ぶ」ことなのです。


2. 優先順位の決め方①「今のフェーズ」を明確にする

スキルの優先順位は、
自分が今どのフェーズにいるかで決まります。

起業初期のフェーズを大きく分けると、次の3つです。

  1. まだ何も売っていないフェーズ
  2. 小さく売れ始めたフェーズ
  3. 安定・拡大フェーズ

20代大学生の多くは、①か②にいます。
このフェーズでやるべきことは、
**「回す」「整える」ではなく、「売る」「試す」**です。

フェーズを間違えると、
「使わないスキル」を大量に抱えることになります。


3. 優先順位の決め方②「売上に一番近いスキル」から選ぶ

起業初期に最優先すべきなのは、
売上に一番近いスキルです。

ここで重要なのは、
「難しいスキル」や「専門的なスキル」ではありません。

売上に直結するスキルとは、

  • 価値を言語化する力
  • 誰に何を提供するか決める力
  • 小さく売る力

です。

これらがなければ、
どれだけ技術的なスキルがあっても、
仕事にはなりません。

逆に言えば、
この3つがあれば、
専門スキルが浅くても仕事は生まれます。


4. 優先順位の決め方③「今すぐ試せるか」で判断する

起業家がスキルの優先順位を決めるとき、
必ず自分に問いかける質問があります。

「これ、今日か今週中に使えるか?」

YESなら優先順位は高い。
NOなら、今は後回しです。

  • すぐ試せる
  • すぐ失敗できる
  • すぐ修正できる

この条件を満たすスキルは、
成長スピードが圧倒的に速くなります。

起業初期は、
「すぐ使えるスキル」以外を持ちすぎると、
動けなくなります。


5. 優先順位の決め方④「誰の課題を解決するか」で絞る

スキルの優先順位は、
誰の課題を解決するか
が決まらなければ、決められません。

  • 大学生向けなのか
  • 個人事業主向けなのか
  • 中小企業向けなのか

対象が決まると、
必要なスキルは一気に絞られます。

「みんなに役立つスキル」を学ぼうとすると、
結果的に誰の役にも立たない状態になります。


6. 優先順位の決め方⑤「1つ伸ばして、他は捨てる」

起業初期に重要なのは、
1つのスキルを70点まで持っていくことです。

  • 10点のスキルを10個
    よりも
  • 70点のスキルを1個

の方が、圧倒的に仕事になります。

完璧を目指す必要はありません。
「誰かの役に立つレベル」で十分です。

他のスキルは、
必要になった瞬間に学べばいいのです。


7. 起業初期に優先順位が高いスキル一覧(共通項)

多くの起業家を見てきて、
起業初期に優先順位が高くなりやすいスキルには、共通点があります。

  • 課題を聞き出す力
  • 価値を言葉にする力
  • 小さく売る力
  • 振り返りと改善の力

これらは業種を問わず、必ず使われます。

一方で、

  • 高度な専門技術
  • 拡大前提の仕組み化
  • 見た目の完成度

は、後回しで問題ありません。


8. 優先順位を間違えた人が陥るパターン

スキルの優先順位を間違えると、
次のような状態になります。

  • 学んでいるのに売れない
  • スキルが仕事に直結しない
  • 自信だけが下がる

これは、
「スキルが足りない」のではなく、
「順番が違う」だけです。


9. 大学生起業家が今すぐできる優先順位の決め方ワーク

最後に、実践的な方法を紹介します。

次の3つを書き出してください。

  1. 今、解決したい相手の課題
  2. その課題を解決するために最低限必要なスキル
  3. 今週試せる行動

この3点がつながったスキルが、
今のあなたにとって最優先のスキルです。


まとめ:スキルの優先順位は「売る視点」で決める

起業でスキルの優先順位を決める方法は、

  • フェーズを間違えない
  • 売上に近いものから選ぶ
  • 今すぐ使えるかで判断する
  • 誰の課題かで絞る
  • 1つに集中する

この5点に集約されます。

20代大学生がゼロから起業するなら、
「全部できるようになる」より、
「今、必要な1つを使えるようにする」
ことを優先してください。

スキルは積み上げるものではありません。
仕事に直結させながら、順番に身につけるものです。

この視点を持てたとき、
起業は一気に現実的な選択肢になります。

Let's share this post !

Author of this article

大学生の頃の自分は、「いつか何かやりたいな」と思いながらも、何をすればいいか分からず、正直モヤモヤしていました。そんなある日、地元の喫茶店でたまたま車屋の社長と出会ったことが、人生のきっかけになります。
「自分もやってみよう」と思い、21歳のときに車の仕入れと販売をスタート。実家の自分の部屋に電話線を引き、名刺を作り、今思えばかなり手探りで“起業っぽいこと”を始めました。
就活はせずに学生のまま起業を目指しましたが、現実はうまくいかず、卒業後はいったんフリーターに。それでも起業への気持ちは消えず、社会経験を積もうと広告代理店に就職しました。そこで学んだことを活かし、26歳で独立。広告代理店を立ち上げ、今は40代となり会社を経営しています。
このガイドは、昔の自分のように「何かしたいけど分からないことばかり」の学生に向けて作りました。完璧じゃなくていい。一歩踏み出すためのヒントを、ここで伝えていけたらと思っています。

TOC