起業家が経験値を積み上げる方法

起業を目指す大大学生の多くが、こんな壁にぶつかります。
「経験が足りないから、まだ起業できない気がする」
「実績も経験もない自分が、何から始めればいいかわからない」

一方で、実際に起業を続けている人を見ると、
最初から豊富な経験や実績を持っていた人は、ほとんどいません。

違いを生んでいるのは、才能でも環境でもなく、
**「経験値の積み上げ方を知っているかどうか」**です。

この章では、起業家がどのように経験値を積み上げているのか、
そして大大学生がゼロからでも再現できる方法を、構造的に解説します。


1. 起業家にとっての「経験値」とは何か

まず理解しておくべきなのは、
起業家が言う「経験値」は、単なる年数や実績の数ではないということです。

起業における経験値とは、

  • 判断した回数
  • 失敗して修正した回数
  • 現実と向き合った回数

この意思決定と修正の蓄積です。

だからこそ、
何年も考えているだけの人より、
数ヶ月でも試行錯誤している人のほうが、
圧倒的に経験値が高くなります。


2. 経験値は「行動量」ではなく「現実接触量」で決まる

多くの大学生起業家が勘違いしているのが、
「たくさん動けば経験値が増える」という考え方です。

実際には、
どれだけ現実に触れたか
が、経験値を決めます。

  • 誰かに価値を提供したか
  • 反応をもらったか
  • お金や評価が絡んだか

これらが伴わない行動は、
経験値としてはほとんど残りません。

起業家は、
「忙しさ」よりも
「現実との接点」を増やすこと
を意識しています。


3. 起業家は「小さな挑戦」を高速で回す

経験値を早く積み上げる起業家は、
最初から大きな挑戦をしません。

  • 小さく試す
  • すぐ出す
  • 反応を見る
  • 修正する

このサイクルを、
驚くほどのスピードで回します。

失敗しても致命傷にならないサイズで試すから、
何度も挑戦できます。

経験値とは、
挑戦のサイズではなく、回転数
なのです。


4. 「失敗」を避けない人ほど経験値が増える

起業家が経験値を積み上げられる理由の一つが、
失敗を前提に動いていることです。

  • うまくいかなくて当たり前
  • 想定通りいかないのが普通
  • ズレたら直せばいい

この前提があるから、
失敗を恐れて止まることがありません。

逆に、
「失敗しないように準備し続ける人」は、
経験値がほとんど増えません。

起業において、
失敗はマイナスではなく、
経験値の原材料です。


5. 経験値が増える人は「振り返り」を必ず行う

同じ行動をしても、
経験値が増える人と増えない人がいます。

その差を生むのが、
振り返りの有無です。

起業家は、行動の後に必ず考えます。

  • なぜうまくいったのか
  • なぜダメだったのか
  • 次は何を変えるか

この振り返りによって、
行動は「ただの出来事」から
再現可能な経験値へと変わります。


6. 起業家は「恥をかく場」に身を置く

経験値が早く積み上がる人ほど、
あえて居心地の悪い場所に身を置きます。

  • 自分よりレベルの高い人がいる
  • 知らないことをさらけ出す
  • 未完成な状態で見せる

こうした環境では、
強制的に学びと修正が起こります。

起業家が勉強会やコミュニティを活用するのは、
経験値が増える場所だと知っているから
です。


7. 経験値は「お金が絡んだ瞬間」に跳ね上がる

起業において、
経験値が一気に増えるタイミングがあります。

それが、
お金が発生した瞬間です。

  • 有料で提供した
  • 価格を提示した
  • クレームや要望を受けた

この経験は、
無料では絶対に得られません。

お金が絡むことで、
責任・期待・プレッシャーが生まれ、
判断の質が一段階上がります。

起業家は、
「早く小さくお金を絡める」
ことで、経験値を加速させています。


8. 経験値が積み上がる人は「全部を成功させようとしない」

経験値を積み上げる人は、
すべてを成功させようとはしません。

  • これは失敗してもいい
  • これはテスト
  • これは経験目的

と、行動に意味付けをしています。

だから、
一つひとつの結果に一喜一憂せず、
淡々と次に進めます。

このスタンスが、
長期的に見ると、
圧倒的な経験差を生みます。


9. 大学生起業家が今すぐできる経験値の積み方

大大学生がゼロから起業する場合、
経験値を積むために必要なのは、
大きな資金や派手な挑戦ではありません。

重要なのは、

  • 誰かの課題を見つける
  • 小さく価値を出す
  • 反応をもらう
  • 必ず振り返る

この4ステップを回すことです。

アルバイト、サークル、SNS、身近な人間関係。
経験値を積むチャンスは、すでに周りにあります。


10. 経験値は「積み上げた人にしか見えない景色」をくれる

経験値が一定量を超えると、
起業家には変化が起こります。

  • 判断が早くなる
  • 迷いが減る
  • 失敗しても崩れなくなる
  • 次の一手が自然と見える

これは、知識では得られません。
経験を通過した人だけが手に入れられる感覚です。


まとめ:経験値は「正しい積み方」をすれば必ず増える

起業家が経験値を積み上げる方法は、

  • 現実に触れる行動を増やす
  • 小さく試し、高速で回す
  • 失敗を前提に動く
  • 振り返りを欠かさない
  • お金を早めに絡める

この積み重ねにあります。

大大学生がゼロから起業するなら、
「経験がない」と悩む必要はありません。

経験は、
準備してから手に入れるものではなく、
動いた人から順番に積み上がっていくもの
だからです。

完璧でなくていい。
小さくていい。
遠回りでもいい。

その一歩一歩が、
確実にあなたの経験値を増やし、
起業家としての強さを育てていきます。

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Author of this article

大学生の頃の自分は、「いつか何かやりたいな」と思いながらも、何をすればいいか分からず、正直モヤモヤしていました。そんなある日、地元の喫茶店でたまたま車屋の社長と出会ったことが、人生のきっかけになります。
「自分もやってみよう」と思い、21歳のときに車の仕入れと販売をスタート。実家の自分の部屋に電話線を引き、名刺を作り、今思えばかなり手探りで“起業っぽいこと”を始めました。
就活はせずに学生のまま起業を目指しましたが、現実はうまくいかず、卒業後はいったんフリーターに。それでも起業への気持ちは消えず、社会経験を積もうと広告代理店に就職しました。そこで学んだことを活かし、26歳で独立。広告代理店を立ち上げ、今は40代となり会社を経営しています。
このガイドは、昔の自分のように「何かしたいけど分からないことばかり」の学生に向けて作りました。完璧じゃなくていい。一歩踏み出すためのヒントを、ここで伝えていけたらと思っています。

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