起業家が人を選ぶ基準

起業を目指す大学生の多くは、こう考えています。

「人脈は多い方がいい」
「起業したら、いろんな人とつながった方が得」
「誘われたら、できるだけ顔を出した方がいい」

この考え方は、決して間違いではありません。
しかし、実際に起業の現場で長く生き残り、成果を出している起業家ほど、
人との付き合い方に非常にシビアです。

それは冷たいからでも、損得勘定だけで動いているからでもありません。

起業家は知っています。

誰と一緒にいるかで、
思考・行動・結果が大きく変わる

という現実を。


大前提:起業家は「人脈の量」を追わない

まず知っておいてほしいのは、
起業家は人脈の「数」をほとんど気にしていない、ということです。

  • 名刺の枚数
  • フォロワー数
  • 知り合いの多さ

これらは、起業において直接的な価値にはなりません。

起業家が見ているのは、

  • どんな価値観を持っているか
  • どんな行動基準で生きているか
  • どんな姿勢で物事に向き合っているか

という中身です。


基準①

「行動している人かどうか」

起業家が最も重視する基準は、
非常にシンプルです。

その人は、実際に行動しているか

  • 口だけではないか
  • 言い訳が多くないか
  • 失敗を恐れて止まっていないか

起業家は、

  • 完璧な人
  • 優秀な人

よりも、

未完成でも、動いている人

を信頼します。

なぜなら、
行動している人としか、
現実は前に進まないからです。


基準②

「責任を他人に押し付けないか」

起業家が距離を取る人には、
共通点があります。

それは、

  • うまくいかない理由を
    他人や環境のせいにする人

です。

  • 社会が悪い
  • 運が悪い
  • 周りが理解してくれない

こうした言葉が多い人と一緒にいると、
思考が確実に鈍ります。

起業家は、

結果を自分の選択として引き受ける人

とだけ、深く関わります。


基準③

「約束と時間をどう扱うか」

起業家が人を見る時、
実は細かいところを見ています。

  • 時間を守るか
  • 小さな約束を守るか
  • 返信が極端に遅くないか

これらは、
その人の仕事への姿勢そのものです。

起業家にとって時間は、
最も希少な資源です。

だから、

時間を軽く扱う人=信頼できない人

という判断になります。


基準④

「否定ではなく、問いで話すか」

起業家は、
会話の仕方も見ています。

  • すぐ否定する
  • マウントを取る
  • 正解を押し付ける

こうした人と一緒にいると、
思考が止まります。

一方で、

  • それってどういう意味?
  • どこが難しいと思う?
  • どうしたら良くなりそう?

と、問いで話す人は、
場の質を上げます。

起業家は、
一緒に考えられる人を選びます。


基準⑤

「学び続けているか」

起業の世界では、
正解がすぐに変わります。

そのため起業家は、

学びを止めた人と距離を取る

ようになります。

  • もう分かっている
  • 今さら学ぶ必要はない
  • 昔はこれで通用した

こうした言葉が増えた人は、
変化についていけなくなります。

起業家が選ぶのは、

  • 知らないことを認め
  • 素直に吸収し
  • 更新し続ける人

です。


基準⑥

「短期の得より、長期の信頼を選ぶか」

起業家は、
短期的に得をする人よりも、

  • 信頼を積み上げる人
  • 目先の利益で裏切らない人

を大切にします。

  • 無理な儲け話
  • 焦らせる提案
  • 不透明な条件

を持ち込む人とは、
自然と距離ができます。

起業家は、

長期で一緒にいられるか

という視点で、人を見ています。


基準⑦

「応援できるか、されるか」

起業家が人を選ぶ際、
実はとても大切にしている感覚があります。

それは、

この人を、心から応援できるか

という感覚です。

  • 成功してほしいと思える
  • 一緒に成長したいと思える
  • 嫉妬より喜びが出てくる

この感覚がない相手とは、
無理に深く関わりません。

起業家は、
健全な関係性を選びます。


基準⑧

「違いを尊重できるか」

起業家は、
全員が同じ価値観である必要はない
と分かっています。

重要なのは、

  • 意見が違っても
  • 立場が違っても
  • 選択が違っても

互いを尊重できるか

です。

自分の価値観だけを正解にする人とは、
長くは続きません。


大学生がやりがちな人選びの失敗

ここで、よくある失敗を整理します。

  • 有名だから
  • すごそうだから
  • 稼いでいるから

こうした理由だけで人を選ぶと、

  • 価値観が合わない
  • 消耗する
  • 振り回される

ことが起こります。

起業家は、

「すごい人」より
「合う人」

を選びます。


起業家が人を選ぶのは「防御」でもある

起業家が人を選ぶ理由は、
チャンスを増やすためだけではありません。

  • 思考を守る
  • 時間を守る
  • エネルギーを守る

ためでもあります。

間違った人間関係は、
最も静かで、最も強力なブレーキになります。


起業家が最終的に重視するもの

最後に、最も重要な基準をお伝えします。

起業家が人を選ぶ時、
最終的に見ているのは、

この人と一緒にいると、
自分は前向きに行動できるか

という一点です。

  • 自信を持てる
  • 思考がクリアになる
  • 行動したくなる

この感覚がある相手とだけ、
深く関わります。


起業で人生が変わる理由の一つ

起業をすると、

  • 仕事
  • お金
  • 時間

だけでなく、
人間関係も再編成されます。

それは残酷なことではありません。

あなたが、

  • 何を大切にするのか
  • どんな人生を生きるのか

を、真剣に選び始めた証拠です。

起業家が人を選ぶ基準とは、
他人を見下すためのものではありません。

自分の人生と事業を、
健全に前に進めるための判断軸
です。

大学生にとって、
誰と一緒にいるかは、
何を学ぶか以上に重要です。

ぜひこの視点を持って、
人との関係を丁寧に選んでください。

それが、起業を続ける上での
最大のリスク回避であり、
最大の成長戦略なのです。

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Author of this article

大学生の頃の自分は、「いつか何かやりたいな」と思いながらも、何をすればいいか分からず、正直モヤモヤしていました。そんなある日、地元の喫茶店でたまたま車屋の社長と出会ったことが、人生のきっかけになります。
「自分もやってみよう」と思い、21歳のときに車の仕入れと販売をスタート。実家の自分の部屋に電話線を引き、名刺を作り、今思えばかなり手探りで“起業っぽいこと”を始めました。
就活はせずに学生のまま起業を目指しましたが、現実はうまくいかず、卒業後はいったんフリーターに。それでも起業への気持ちは消えず、社会経験を積もうと広告代理店に就職しました。そこで学んだことを活かし、26歳で独立。広告代理店を立ち上げ、今は40代となり会社を経営しています。
このガイドは、昔の自分のように「何かしたいけど分からないことばかり」の学生に向けて作りました。完璧じゃなくていい。一歩踏み出すためのヒントを、ここで伝えていけたらと思っています。

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