起業で人脈を広げすぎない方がいい理由

起業を目指す大学生の多くが、最初にこう考えます。

「起業するなら人脈が大事」
「知り合いは多い方がチャンスが増える」
「交流会にはできるだけ顔を出した方がいい」

この考え方は、半分は正解です。
確かに、起業において人とのつながりは重要です。

しかし、実際に起業の現場で成果を出し続けている人ほど、
人脈を“無闇に”広げることをしていません。

むしろ、

  • 会う人を厳選している
  • 交流会にほとんど行かない
  • 付き合う人数は少ない

というケースも珍しくありません。

なぜ起業家は、
人脈を広げすぎない選択をするのでしょうか。


大前提:人脈=成果ではない

まず、最も重要な前提をお伝えします。

人脈の多さと、起業の成功は比例しない

名刺が何百枚あっても、
LINEの連絡先が何百人いても、

  • 売上が立たない
  • 行動が進まない
  • 判断が鈍る

ということは普通に起こります。

起業家が重視しているのは、

  • 何人知っているか
    ではなく
  • 誰と、どんな関係性を築いているか

です。


理由①

人脈を広げすぎると「判断軸」がブレる

起業初期は、
判断に迷う場面が非常に多くあります。

  • このやり方でいいのか
  • 今、何を優先すべきか
  • 方向性は合っているのか

この時、人脈を広げすぎていると、

  • Aさんはこう言う
  • Bさんは真逆のことを言う
  • Cさんは別の選択を勧める

という状態になります。

結果、

  • 何が正しいか分からなくなる
  • 決断が遅れる
  • 行動が止まる

起業家にとって最も致命的なのは、
情報過多による判断停止です。


理由②

人脈が増えるほど「時間」が奪われる

起業において、
最も希少な資源は時間です。

人脈を広げすぎると、

  • 打ち合わせ
  • 食事
  • 雑談
  • 情報交換

が増えていきます。

一見、有意義に見えますが、
多くの場合、

  • その場限りの話
  • 具体的な行動につながらない
  • ただ疲れるだけ

で終わります。

起業家は、

人に会うことで仕事をしている気になる

という罠をよく知っています。

だからこそ、
会う人を意図的に減らします。


理由③

人脈が多いほど「浅い関係」になる

人脈を広げること自体は悪くありません。
問題は、「深さ」が伴わないことです。

  • 名前は知っている
  • 顔は分かる
  • 一度話したことがある

こうした関係が増えても、

  • 本音は話せない
  • 困った時に頼れない
  • 継続的な仕事につながらない

というケースがほとんどです。

起業で本当に価値があるのは、

困った時に、率直な意見をくれる人

です。

数だけの人脈は、
いざという時に役に立ちません。


理由④

「チャンス待ち」の思考に陥る

人脈を広げすぎると、
無意識のうちにこう考えてしまいます。

「誰かが、いい話を持ってきてくれるかもしれない」
「このつながりが、将来役に立つかもしれない」

この思考は、非常に危険です。

起業で成果を出す人は、

  • 自分で価値を作り
  • 自分で売り
  • 自分で前に進む

人です。

人脈に期待しすぎると、

自分が動かなくなる

という本末転倒な状態に陥ります。


理由⑤

人脈が増えるほど「ノイズ」も増える

人が増えれば増えるほど、

  • マウント
  • 不安を煽る話
  • 楽して稼ぐ話
  • 根拠のない成功論

といったノイズも増えます。

起業初期の大学生は、
まだ判断軸が固まりきっていません。

その状態でノイズを浴び続けると、

  • 自信を失う
  • 焦る
  • 方向転換を繰り返す

という悪循環に陥ります。

起業家は、

思考の環境を守ることも仕事

だと理解しています。


理由⑥

人脈を広げすぎると「本音を言えなくなる」

人脈が増えれば増えるほど、

  • 嫌われたくない
  • 変に思われたくない
  • 評価を下げたくない

という感情が強くなります。

その結果、

  • 弱音を吐けない
  • 失敗を隠す
  • 無理をする

ようになります。

しかし起業では、

本音で向き合えない関係は、
成長の妨げになる

ことが多いです。


理由⑦

人脈は「増やすもの」ではなく「育てるもの」

起業家が人脈を広げすぎない最大の理由は、
ここにあります。

起業家は、

  • 人脈を集める
    ではなく
  • 関係性を育てる

という視点を持っています。

  • 信頼を積み上げ
  • 実績を共有し
  • 長期で付き合う

このプロセスには、
時間とエネルギーが必要です。

人脈を広げすぎると、
育てる余裕がなくなります。


大学生が勘違いしやすいポイント

大学生は特に、

  • 今のうちに顔を売らないと
  • 若いうちに人脈を作らないと

と焦りがちです。

しかし、現実は逆です。

実力と実績がない状態で広げた人脈は、
後から自然に離れていく

起業家は、
人脈を“先に”作るのではなく、

価値を作った結果として、
人脈が残る

と考えています。


起業家が本当に大切にしている人脈

起業家が大切にしているのは、
次のような人たちです。

  • 正直なフィードバックをくれる
  • 利害関係がなくても応援してくれる
  • うまくいかない時も態度が変わらない

こうした関係は、
人数が多くなくても十分です。


人脈を広げすぎないことは「守り」ではない

人脈を広げすぎないという選択は、

  • 消極的
  • 内向的
  • チャンスを逃している

ように見えるかもしれません。

しかし実際には、

最も攻めの選択

です。

  • 集中できる
  • 判断が速くなる
  • 行動がブレなくなる

という大きなメリットがあります。


起業で本当に必要な人脈の数

最後に、はっきりお伝えします。

起業において、

  • 何十人
  • 何百人

の人脈は必要ありません。

必要なのは、

数人でも、本音で話せる関係

です。

この数人がいれば、

  • 判断に迷った時
  • 折れそうな時
  • 成長の壁にぶつかった時

に、確実に支えになります。


起業で人脈を広げすぎない方がいい本当の理由

起業で人脈を広げすぎない方がいい理由とは、

人を選ばないと、
自分の人生と事業が薄まるから

です。

起業は、
「誰とつながるか」以上に、

誰と深く関わるか

がすべてを左右します。

大学生にとって、
人脈を広げすぎないという選択は、
臆病なのではありません。

自分の時間・思考・エネルギーを
正しく使うための、極めて賢い判断
です。

ぜひ覚えておいてください。

起業で必要なのは、
多くの名刺ではありません。

少数でも、信頼できる関係性。

それこそが、
起業を続けるための本当の人脈なのです。

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Author of this article

大学生の頃の自分は、「いつか何かやりたいな」と思いながらも、何をすればいいか分からず、正直モヤモヤしていました。そんなある日、地元の喫茶店でたまたま車屋の社長と出会ったことが、人生のきっかけになります。
「自分もやってみよう」と思い、21歳のときに車の仕入れと販売をスタート。実家の自分の部屋に電話線を引き、名刺を作り、今思えばかなり手探りで“起業っぽいこと”を始めました。
就活はせずに学生のまま起業を目指しましたが、現実はうまくいかず、卒業後はいったんフリーターに。それでも起業への気持ちは消えず、社会経験を積もうと広告代理店に就職しました。そこで学んだことを活かし、26歳で独立。広告代理店を立ち上げ、今は40代となり会社を経営しています。
このガイドは、昔の自分のように「何かしたいけど分からないことばかり」の学生に向けて作りました。完璧じゃなくていい。一歩踏み出すためのヒントを、ここで伝えていけたらと思っています。

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