起業家が「続ける才能」を持つ理由

起業の世界では、「才能がある人だけが成功する」というイメージを持たれがちです。
頭がいい人、行動力がある人、コミュニケーション能力が高い人。
確かに、そうした要素が役立つ場面はあります。

しかし、実際に長く起業を続け、最終的に結果を出している人たちを見ていくと、ある共通点が浮かび上がります。
それは、「突出した才能」ではなく、続ける力を持っているという点です。

起業家にとって最も重要な才能は、「一度で当てる力」ではありません。
やめずに、形を変えながら続けられる力です。

起業に必要なのは「続けられる設計」

起業は、短距離走ではなく長距離走です。
にもかかわらず、多くの人が最初から全力疾走し、途中で息切れしてしまいます。

一方で、続いている起業家は、自分が長く走れるペースを無意識に、あるいは意識的に作っています。

・最初から完璧を目指さない
・成果が出ない期間を前提にしている
・調子が悪い時の自分を想定している

これは根性論ではありません。
続けるための設計が、最初から組み込まれているのです。

「続ける才能」は生まれつきではない

よくある誤解の一つが、「続けられる人は最初から強いメンタルを持っている」という考え方です。
しかし、実際は逆です。

続けている人たちも、途中で何度も不安になり、やめたくなり、迷っています。
それでも続いているのは、「やめない性格」だからではありません。

・やめたくなる時期が来ることを知っている
・気持ちが落ちる自分を異常だと思わない
・一時的に止まってもいいと理解している

この理解があるから、踏みとどまれるのです。

起業は「続けた人が勝つゲーム」だから

起業は、才能を競うゲームではありません。
脱落しなかった人が残るゲームです。

最初は同じレベルで始めた人たちも、数ヶ月、数年と経つうちに、少しずつ姿を消していきます。
その理由の多くは、失敗ではなく「疲れた」「不安になった」「意味を見失った」です。

一方、続けている人は、特別にうまくやっているわけではありません。
「まだ終わりにしない」という選択を、何度も繰り返しているだけです。

続ける人は「失敗の定義」が違う

起業家が続けられる理由の一つに、「失敗の捉え方」があります。

・うまくいかなかった=失敗 → やめる
・うまくいかなかった=データ →修正する

この違いは非常に大きいです。
続ける人は、失敗を「終わり」に結びつけません。
「次にどう活かすか」を考える材料として扱います。

だから、失敗しても前に進める。
前に進めるから、続けられる。
この循環が、「続ける才能」を育てていきます。

「続けられる人」は自分を責めすぎない

起業を続ける上で、最大の敵は他人ではありません。
自分自身への過剰なダメ出しです。

・こんな結果しか出せていない
・自分は何をやっているんだ
・向いていないのかもしれない

こうした思考は、行動エネルギーを奪います。
続けられる起業家は、この状態に入ったときの対処法を知っています。

・今は調子が悪いだけ
・長い目で見れば通過点
・一度立ち止まっても大丈夫

自分を守る言葉を持っているから、壊れずに続けられるのです。

続ける人は「全部を賭けない」

大学生起業で途中離脱してしまう人の多くは、「起業に人生を全部乗せてしまう」傾向があります。
結果が出ないと、「自分の人生そのものが否定された」と感じてしまうからです。

一方、続けている人は、無意識にでもリスクを分散しています。

・生活費は最低限確保する
・アルバイトや副収入を併用する
・精神的な逃げ場を作っておく

これは甘えではありません。
続けるための戦略です。

続けるほど「自分の型」が見えてくる

起業を続けていると、次第に「自分はどういう人間か」が分かってきます。

・無理がきく時間帯
・集中できる環境
・ストレスを感じやすいポイント

これが分かると、起業は一気に楽になります。
他人の成功例をそのまま真似しなくなり、自分に合ったやり方を選べるようになるからです。

続けることでしか見えないものが、確実にあります。

続けられるから、成長できる

起業で成長する人と、途中で止まる人の差は、能力ではありません。
続けた時間の差です。

少しずつ修正し、試し、失敗し、それでも前に進む。
この積み重ねが、後から大きな差になります。

最初は何者でもなかった人が、数年後に「経験のある起業家」になっている。
それは、特別な才能があったからではありません。

「続ける才能」は、誰でも育てられる

起業家が「続ける才能」を持っている理由は、生まれつきではありません。
・続ける前提で考えている
・折れる時期を想定している
・完璧を求めない

こうした考え方を身につけた結果、続いているだけです。

だからこそ、今不安なあなたにも、その才能はあります。
続けることを選び続ける限り、起業家としての道は途切れません。

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Author of this article

大学生の頃の自分は、「いつか何かやりたいな」と思いながらも、何をすればいいか分からず、正直モヤモヤしていました。そんなある日、地元の喫茶店でたまたま車屋の社長と出会ったことが、人生のきっかけになります。
「自分もやってみよう」と思い、21歳のときに車の仕入れと販売をスタート。実家の自分の部屋に電話線を引き、名刺を作り、今思えばかなり手探りで“起業っぽいこと”を始めました。
就活はせずに学生のまま起業を目指しましたが、現実はうまくいかず、卒業後はいったんフリーターに。それでも起業への気持ちは消えず、社会経験を積もうと広告代理店に就職しました。そこで学んだことを活かし、26歳で独立。広告代理店を立ち上げ、今は40代となり会社を経営しています。
このガイドは、昔の自分のように「何かしたいけど分からないことばかり」の学生に向けて作りました。完璧じゃなくていい。一歩踏み出すためのヒントを、ここで伝えていけたらと思っています。

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