起業を目指す多くの大学生が、最初につまずくポイントがあります。
それは、「成功のハードルを高く設定しすぎてしまうこと」です。
売上が立たない。
フォロワーが増えない。
目に見える結果が出ない。
この状態が続くと、「自分は向いていないのではないか」「才能がないのではないか」と感じ、行動が止まってしまいます。
しかし、起業で結果を出している人たちは、最初から大きな成功を狙っていません。
意識的に「小さな成功体験」を積み重ねています。
起業を続けられるかどうかは、能力よりも「前に進んでいる実感」を持てるかどうかで決まります。
そのために必要なのが、小さな成功体験です。
小さな成功体験がなぜ重要なのか
人は、「できた」「進んだ」という感覚がないと、行動を継続できません。
起業は成果が出るまでに時間がかかるため、大きな成功だけを基準にすると、ほとんどの時間が「失敗」に見えてしまいます。
小さな成功体験には、次のような効果があります。
・行動への抵抗が減る
・自信が少しずつ回復する
・「続ければいい」という感覚が育つ
・失敗を過剰に恐れなくなる
起業で最初に作るべきなのは、売上でも知名度でもありません。
「自分は前に進めている」という感覚です。
成功体験の定義を「結果」から「行動」にずらす
多くの大学生起業家は、成功体験を「売上が出た」「フォロワーが増えた」といった結果で定義してしまいます。
しかし、起業初期にそれを基準にすると、成功体験はほとんど生まれません。
小さな成功体験を作るために、定義を次のように変える必要があります。
・初めて発信した
・初めて問い合わせをもらった
・初めて否定されなかった
・初めて最後までやり切った
これらはすべて、立派な成功体験です。
結果ではなく、「今までやっていなかったことができた」ことを成功と捉える。
これが、起業を続けるための重要な視点です。
最初は「誰か一人」に届けばいい
起業で小さな成功体験を作るコツの一つは、対象を極端に絞ることです。
多くの人に届かなくて構いません。
誰か一人に届いたら、それは成功です。
・一人に「参考になった」と言われた
・一人に「相談したい」と言われた
・一人に「ありがとう」と言われた
この一人は、未来の顧客やファンの原型です。
起業初期は、「広く届ける」よりも「深く届く」ことを目指す方が、成功体験を得やすくなります。
成功体験を作る行動は「小さく具体的」にする
「頑張る」「本気を出す」といった曖昧な行動目標では、成功体験は生まれません。
成功体験を作るには、達成できたかどうかが明確な行動を設定する必要があります。
例えば
・今日、1投稿する
・今週、1記事公開する
・3人に意見を聞く
・1人にDMを送る
これらは、できたか・できなかったかがはっきりしています。
達成した瞬間に、「今日はできた」と言える。
この感覚が、次の行動につながります。
反応があったら必ず「成功として扱う」
起業初期は、反応が少ないのが当たり前です。
だからこそ、わずかな反応を見逃してはいけません。
・いいねが1つついた
・返信が来た
・質問された
・否定されなかった
これらはすべて、「市場からの反応」です。
反応があるということは、ゼロではないという証拠です。
小さな反応を「たったこれだけ」と切り捨てると、成功体験は積み上がりません。
意識的に、「これは成功だ」と認識することが大切です。
成功体験は「振り返り」で増幅する
小さな成功体験は、振り返らなければすぐに消えてしまいます。
起業で成果を出す人は、必ず振り返りをしています。
・今日できたこと
・昨日より前進した点
・少しでも変化した部分
これを書き出すだけで、「何も進んでいない」という錯覚が消えます。
成功体験は、行動だけでなく、認識の仕方によっても作られます。
他人の基準を使わない
小さな成功体験を積めなくなる最大の原因は、他人の基準で自分を評価してしまうことです。
・あの人はもっと結果を出している
・自分なんて全然だ
・これくらいで喜んでいていいのか
この思考に入ると、どんな成功体験も無意味に感じてしまいます。
起業初期に使うべき基準は、他人ではありません。
「昨日の自分より一歩進んだか」
これだけで十分です。
小さな成功体験は「続ける力」を育てる
起業で結果が出る人は、最初から自信があったわけではありません。
小さな成功体験を積み重ねる中で、「続けられる感覚」を手に入れています。
・やってみれば何か起きる
・失敗しても立て直せる
・止まらなければ前に進める
この感覚が育つと、行動が止まりにくくなります。
大きな成功は、小さな成功体験の延長線上にあります。
小さな成功体験を軽視しない
起業初期ほど、小さな成功体験を雑に扱ってしまいがちです。
しかし、ここを軽視すると、途中で折れてしまいます。
今できていること。
すでに進んだ距離。
やめずに続けている事実。
これらはすべて、立派な成功体験です。
起業は「自分との信頼関係」を作る旅
小さな成功体験を積み重ねることは、自分との信頼関係を作ることでもあります。
「自分はやればできる」ではなく、
「自分は、やめずに進める」という信頼です。
この信頼ができた人から、起業は少しずつ安定していきます。
起業で最初に作るべき成功体験は、派手なものではありません。
静かで、小さくて、確かな成功体験です。
それを積み上げられた人だけが、次のステージへ進んでいきます。
