起業を目指す大学生の多くが、こんな言葉を自分に言い聞かせています。
「諦めなければ、いつか成功する」
「途中でやめるのは負けだ」
「最後までやり切る人が勝つ」
一見すると、前向きで正しい考え方のように見えます。
しかし、実際に起業の現場を見ていくと、この「諦めない」という言葉を勘違いしてしまった人ほど、苦しくなり、動けなくなり、最終的に折れてしまうケースが非常に多いのです。
結論から言うと、
結果を出している起業家ほど、「諦めない」を根性論として使っていません。
彼らは、「諦めない=同じことを続ける」だとは考えていないのです。
「諦めない=我慢し続ける」ではない
大学生起業家が最も勘違いしやすいのが、このポイントです。
諦めない=つらくても耐え続ける
諦めない=苦しくても同じことをやり続ける
この考え方で起業を続けると、心も体も先に壊れてしまいます。
起業は、短期間で成果が出るものではありません。
だからこそ、我慢を前提にした継続は、ほぼ確実に限界が来ます。
結果を出している起業家は、我慢して続けているのではなく、
「やり方を変えながら、形を変えながら、続いている」だけです。
本当に諦めてはいけないのは「目的」
起業家が諦めないのは、
・今やっている手段
・このやり方
・この形
ではありません。
諦めていないのは、「目的」だけです。
・なぜ起業したかったのか
・どんな状態を目指しているのか
・何を実現したいのか
この目的さえ見失わなければ、
手段を変えることは「諦め」ではなく、前進になります。
むしろ、手段に固執する方が、成長を止めてしまいます。
諦めない人ほど「見切り」が早い
意外に思われるかもしれませんが、
結果を出している起業家ほど、見切りが早いです。
・反応がないやり方
・消耗が激しい方法
・自分に合っていない働き方
これらを、「頑張ればなんとかなる」と引き延ばしません。
なぜなら、諦めない=無限に粘ることではないと知っているからです。
うまくいかないものを早めに手放すことで、
エネルギーを次の挑戦に回しています。
「やめる」と「逃げる」を混同しない
大学生起業では、「やめる=逃げ」と考えてしまう人が多くいます。
しかし、起業家にとっての「やめる」は、必ずしも逃げではありません。
・検証した上での撤退
・方向転換のための中断
・次の一手のための整理
これらはすべて、戦略的な判断です。
本当の逃げとは、
・怖くて何も考えずに放り出すこと
・失敗を直視せず、理由を考えないこと
です。
考えた上でやめることは、諦めではありません。
諦めない人は「立ち止まる勇気」を持っている
多くの人は、止まることを怖がります。
「止まったら終わりだ」
「遅れたら取り戻せない」
しかし、起業家は違います。
調子が悪い時、迷いが出た時には、あえて立ち止まります。
・振り返る
・整理する
・やり方を見直す
これは、諦めるためではなく、長く続けるためです。
止まらずに走り続ける方が、よほど危険です。
「諦めない」は感情ではなく判断
起業でよくある失敗が、
「気持ちで続けるかどうかを決めてしまうこと」です。
・今日はやる気があるから続ける
・今日はしんどいからやめたくなる
この判断を繰り返していると、行動は安定しません。
結果を出す起業家は、
「諦めないかどうか」を感情ではなく、判断基準で決めています。
・検証は十分か
・改善余地はあるか
・別ルートは試したか
これらを見た上で、「まだ続ける」「一度変える」と決めます。
諦めない人ほど、自分を追い詰めない
根性論で「諦めない」を使う人ほど、
自分を強く追い詰めてしまいます。
・まだ足りない
・もっと頑張らないと
・弱音を吐くな
この思考は、一時的には自分を動かせますが、長くは続きません。
起業家が諦めない理由は、
自分を壊さない範囲で続ける術を知っているからです。
「諦めない」とは「形を変えて残ること」
起業家にとっての「諦めない」とは、
同じ場所に留まり続けることではありません。
・形を変える
・角度を変える
・ペースを変える
それでも、完全に手放さない。
これが、本当の意味での諦めないです。
大学生起業こそ、諦め方を学ぶべき
大学生の起業は、挑戦回数を増やせる貴重な時期です。
だからこそ、
・固執しすぎない
・一つに人生を賭けすぎない
・やり直せる前提で動く
この考え方が、結果的に「諦めない力」になります。
諦めない人は、最後まで「自分を信じている」
起業家が諦めない理由は、
「今のやり方が正しいと信じているから」ではありません。
「やり方を変えながらでも、前に進める自分を信じている」からです。
失敗しても、
止まっても、
遠回りしても、
また考えて、また動ける。
この自己信頼こそが、諦めない力の正体です。
