起業家がサラリーマンより税金で得をする理由

「起業すると税金が高くなる」
これは、大学生や若い人が起業をためらう大きな理由の一つです。
確かに、売上が増えれば税金は発生します。しかし、実際の起業家の多くは、サラリーマンよりも税金面で有利な状態を作っています。

それは、ズルをしているからでも、特別な知識を持っているからでもありません。
税金の仕組みが、サラリーマンと起業家では根本的に違うからです。

この違いを理解すると、
「起業=不利」ではなく、
「起業=自分でコントロールできる」
という見方に変わります。

サラリーマンは「税金を引かれてから生活する」

サラリーマンの最大の特徴は、税金を自分で選べないことです。

・給料が決まる
・税金と社会保険料が自動的に引かれる
・残ったお金で生活する

この流れは、ほぼ強制です。
経費を自由に使うこともできず、税金を下げる余地は限られています。

つまり、
収入の使い方を決める前に、税金が確定してしまう
これがサラリーマンの構造です。

起業家は「お金の使い方を決めてから税金を計算する」

一方、起業家はまったく逆です。

・売上が立つ
・事業に必要な支出を先に使う
・残った利益に対して税金がかかる

つまり、
税金は最後に計算されるのです。

この順番の違いが、税金面での大きな差を生みます。

経費という仕組みが最大の違い

起業家が税金で有利になる最大の理由は、経費を使えることです。

経費とは、
「事業を行うために必要な支出」のこと。

例えば、
・パソコン
・スマホ代
・通信費
・書籍代
・勉強会やセミナー代
・作業場所の家賃やカフェ代(一部)

これらは、条件を満たせば経費として扱えます。

サラリーマンの場合、
これらはすべて「税金を引かれた後のお金」で支払います。

起業家は、
税金がかかる前のお金で支払える
これが圧倒的な違いです。

「利益」にしか税金がかからない

起業家が誤解されやすいポイントですが、
税金がかかるのは「売上」ではありません。

税金がかかるのは、利益です。

売上 − 経費 = 利益
この利益に対して、税金が計算されます。

つまり、
・売上があっても
・経費がかかっていれば

税金はその分だけ下がります。

起業初期に「思ったより税金がかからない」と感じる人が多いのは、この仕組みのためです。

起業家は「節税の選択肢」が多い

起業家は、合法的に税金を最適化する選択肢を持っています。

・青色申告による控除
・家事按分(自宅の一部を事業利用)
・減価償却
・小規模企業共済
・倒産防止共済

これらは、サラリーマンには使えない、または使いづらい制度です。

重要なのは、
税金を払わないことではなく、払いすぎないこと

起業家は、この調整を自分で行えます。

所得の「種類」が違う

サラリーマンの収入は、ほぼ「給与所得」一択です。
一方、起業家は、

・事業所得
・不動産所得
・配当
・報酬

など、所得の形を分散できます。

これにより、
・税率をコントロール
・収入の受け取り方を調整

といった戦略が可能になります。

社会保険料の考え方も違う

税金だけでなく、社会保険料も重要です。
サラリーマンは、収入が増えるほど自動的に負担が増えます。

起業家は、
・国民健康保険
・国民年金

を基本にしつつ、
状況に応じて法人化するなど、段階的な選択が可能です。

これも、「自分で選べる」という点で大きな違いがあります。

起業家は「税金を学ぶ意味」がある

サラリーマンの場合、
税金を学んでも、使える場面が限られています。

しかし起業家は、
税金を理解すればするほど、手元に残るお金が増えます。

そのため、
・税理士に相談する
・制度を学ぶ
・数字を見る習慣がつく

こうした行動が、自然と身につきます。

これは、長期的に見て非常に大きな差になります。

「起業=税金が高い」は思い込み

確かに、利益が大きくなれば税金も増えます。
しかしそれは、
それ以上に手元に残るお金が増えているという証拠でもあります。

問題なのは、
「何も知らずに起業すること」
であって、
「起業そのもの」ではありません。

大学生起業だからこそ、税金面の恩恵を受けやすい

大学生の起業は、
・収入が急激に大きくなりにくい
・経費比率が高い
・学びへの投資が多い

という特徴があります。

つまり、
制度上、かなり有利なポジションからスタートできます。

この段階で、
・お金の流れ
・税金の仕組み

を理解しておくと、将来の差は圧倒的です。

起業家が得をしている本当の理由

起業家がサラリーマンより税金で得をする理由は、
「税金が安いから」ではありません。

税金をコントロールできる立場にいるからです。

・使い方を決められる
・学べば改善できる
・戦略として考えられる

この自由度こそが、最大のメリットです。

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Author of this article

大学生の頃の自分は、「いつか何かやりたいな」と思いながらも、何をすればいいか分からず、正直モヤモヤしていました。そんなある日、地元の喫茶店でたまたま車屋の社長と出会ったことが、人生のきっかけになります。
「自分もやってみよう」と思い、21歳のときに車の仕入れと販売をスタート。実家の自分の部屋に電話線を引き、名刺を作り、今思えばかなり手探りで“起業っぽいこと”を始めました。
就活はせずに学生のまま起業を目指しましたが、現実はうまくいかず、卒業後はいったんフリーターに。それでも起業への気持ちは消えず、社会経験を積もうと広告代理店に就職しました。そこで学んだことを活かし、26歳で独立。広告代理店を立ち上げ、今は40代となり会社を経営しています。
このガイドは、昔の自分のように「何かしたいけど分からないことばかり」の学生に向けて作りました。完璧じゃなくていい。一歩踏み出すためのヒントを、ここで伝えていけたらと思っています。

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