起業家が最後に辿り着く考え方

起業を始めたばかりの頃、多くの大学生は「成功とは何か」を強く意識します。
どれくらい稼げるのか。
どれくらい早く結果を出せるのか。
周りからどう見られるのか。

しかし、起業を数年続け、失敗と修正を繰り返し、現実と向き合い続けた起業家たちは、ある共通した考え方に辿り着きます。
それは、派手でも劇的でもありません。
むしろ、とても静かで、現実的で、地に足のついたものです。

「正解を探す」のをやめる

起業初期の多くの人は、「正解」を探します。
成功者のやり方、最短ルート、失敗しない方法。
しかし最後に辿り着く考え方は、こうです。

起業に、最初から正解はない。

あるのは、
仮説を立て、
試し、
ズレを直し、
続ける、
この繰り返しだけです。

正解を探すことにエネルギーを使うより、
「今の自分に合うかどうか」を確かめ続ける。
この姿勢に切り替わった時、起業は一気に楽になります。

「勝つ」より「残る」を選ぶ

起業を始めたばかりの頃は、どうしても「勝ち負け」で考えてしまいます。
あの人より稼いでいるか。
自分は遅れていないか。
このまま続けて意味があるのか。

しかし、長く続けた起業家ほど、こう考えるようになります。

起業は、勝った人が残る世界ではない。
残った人が、結果的に勝っている世界だ。

派手に勝とうとすると、無理をします。
無理をすると、壊れます。
壊れれば、続けられません。

だから最後は、「どうすれば壊れずに続けられるか」を最優先に考えるようになります。

「できること」を積み上げる価値に気づく

起業初期は、「何者かになりたい」という気持ちが強くなります。
特別な存在、すごい人、認められる人。
その思い自体は悪くありません。

しかし、起業家が最後に辿り着くのは、
「できることを、淡々と積み上げることが一番強い」
という考え方です。

・今日できる小さな行動
・昨日より少しだけ前進した点
・失敗から学んだ一つの修正

これらは地味ですが、確実に積み上がります。
積み上がったものは、裏切りません。

「自分を疑う」と「自分を信じる」のバランス

起業を続けていると、
自分を疑うことも、
自分を信じることも、
どちらも必要だと分かってきます。

・うまくいかない時は、やり方を疑う
・それでも前に進む時は、自分を信じる

このバランスが取れるようになった時、
起業は精神的に安定します。

自分を疑いすぎると、動けなくなる。
自分を信じすぎると、修正できなくなる。
最後に辿り着くのは、その中間です。

「諦めない」とは、形を変え続けること

起業家が最後に理解するのは、
諦めないとは、同じことを続けることではない、という事実です。

・やり方を変える
・ペースを変える
・一度立ち止まる

これらは、諦めではありません。
むしろ、長く続けるための選択です。

本当に諦めている人は、考えることをやめます。
考え続けている限り、起業家は前に進んでいます。

「自分の人生に合う起業」を選ぶ

起業を続けた先で、多くの人が気づきます。
どんなに儲かっていても、
どんなに評価されていても、
自分の人生に合っていなければ、続かない。

だから最後は、こう考えるようになります。

・自分はどんな生活をしたいのか
・どれくらいのペースで働きたいのか
・何を守りたいのか

起業は、人生の目的ではなく、人生を良くするための手段
この視点に辿り着いた起業家は、ブレなくなります。

「足りない自分」を前提に進む

最後に辿り着く考え方は、とてもシンプルです。

自分は未完成で、これからも未完成のまま進んでいく。

完璧になってから動く必要はない。
自信がついてから始める必要もない。
足りないまま、進めばいい。

この考え方を受け入れた時、
起業は重たい挑戦ではなく、
日常の延長になります。

起業家が最後に辿り着く場所

起業家が最後に辿り着くのは、
派手な成功論でも、
特別な才能論でもありません。

・続けられる形を選ぶ
・小さく直し続ける
・自分の人生を大切にする

この、静かで現実的な考え方です。


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最後に

もし今、
迷っているなら。
不安なら。
自信がないなら。

それは、あなたが間違っているからではありません。
起業家として、正しい方向に進んでいる証拠です。

起業は、ゴールに辿り着く旅ではありません。
考え方に辿り着く旅です。

そしてその考え方は、
あなたが進み続ける限り、必ず見えてきます。

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Author of this article

大学生の頃の自分は、「いつか何かやりたいな」と思いながらも、何をすればいいか分からず、正直モヤモヤしていました。そんなある日、地元の喫茶店でたまたま車屋の社長と出会ったことが、人生のきっかけになります。
「自分もやってみよう」と思い、21歳のときに車の仕入れと販売をスタート。実家の自分の部屋に電話線を引き、名刺を作り、今思えばかなり手探りで“起業っぽいこと”を始めました。
就活はせずに学生のまま起業を目指しましたが、現実はうまくいかず、卒業後はいったんフリーターに。それでも起業への気持ちは消えず、社会経験を積もうと広告代理店に就職しました。そこで学んだことを活かし、26歳で独立。広告代理店を立ち上げ、今は40代となり会社を経営しています。
このガイドは、昔の自分のように「何かしたいけど分からないことばかり」の学生に向けて作りました。完璧じゃなくていい。一歩踏み出すためのヒントを、ここで伝えていけたらと思っています。

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