― 大学生のうちに挑戦するからこそ見えてくる、自分の本当の価値 ―
「自分の強みがわからない」
これは、大学生から最もよく聞く悩みのひとつだ。
就活でも、自己分析でも、よく聞かれる言葉でもある。
- 特別な実績がない
- 人より秀でた才能がない
- 何が向いているのかわからない
そう感じている大学生は、決して少なくない。
だが、起業を経験した大学生たちは、ある共通点に気づく。
それは、**強みは“考えて見つけるもの”ではなく、“行動の中で浮かび上がってくるもの”**だということだ。
「強みがわからない」のは、行動していないだけ
まず前提として知っておいてほしいのは、
強みがわからない状態は、決して悪いことではない。
むしろ自然だ。
なぜなら、
強みとは「環境や行動との相互作用」で初めて見えるものだからだ。
- 本を読んでいるだけ
- 頭の中で考えているだけ
- 他人と比べているだけ
この状態では、自分の強みはほとんど見えてこない。
起業は、この停滞した状態を強制的に動かす。
起業は「結果」で自分を評価される世界
学校では、
努力や過程がある程度評価される。
しかし起業の世界では違う。
- 売れるか、売れないか
- 価値があるか、ないか
- 必要とされるか、されないか
すべてが結果で判断される。
この環境に身を置くと、
自分の得意・不得意が驚くほどはっきりする。
- 文章を書くのは苦じゃない
- 人に説明するのが得意
- 数字を見ると頭が止まる
- 細かい作業が苦手
こうした特徴が、行動の中で露骨に表れる。
起業は、自分の輪郭を強制的に浮かび上がらせる装置でもある。
強みは「できたこと」ではなく「続いたこと」に現れる
多くの大学生が勘違いしているのが、
強み=「一発でうまくできたこと」だと思っている点だ。
だが実際には、
苦じゃなく続けられたことにこそ、強みは隠れている。
起業をしていると、
- 苦痛で仕方ない作業
- なぜか何時間でも続けられる作業
が、はっきり分かれる。
この差は、才能や努力よりも正直だ。
- 苦しくない
- むしろ楽しい
- 改善したくなる
こうした感覚がある分野は、
将来的に伸びる可能性が高い。
起業は、この「自分の感覚」を無視できなくなる環境だ。
失敗が「向いていないこと」を教えてくれる
強みが明確になる理由は、
「できることが見えるから」だけではない。
できないことが明確になるからでもある。
起業では、失敗が日常的に起きる。
- 売れない
- 反応がない
- 続かない
その中で、
「これは努力でどうにかなる問題なのか」
「根本的に向いていないのか」
を考えるようになる。
このプロセスが、
自分の適性を現実的に理解させてくれる。
学校や座学では、
ここまで正直なフィードバックは得られない。
他人の反応が「強み」を教えてくれる
起業をすると、必ず誰かと関わる。
- お客さん
- 協力者
- 先輩起業家
その中で、よく言われる言葉が出てくる。
- 「説明がわかりやすいね」
- 「その視点、面白い」
- 「話してると安心する」
これらは、
自己分析では絶対に見つからない強みだ。
起業は、
他人の反応を通じて、自分の価値を知る場でもある。
強みは「先に決めるもの」ではなく「後から定義されるもの」
多くの大学生が、
「強みが見つかってから起業したい」
と言う。
だが、これは順番が逆だ。
- 起業する
- 行動する
- 失敗する
- 続ける
- 反応を得る
この過程を経て、
初めて「自分はこういう強みがある」と言語化できる。
強みは、最初から綺麗な言葉で存在しているわけではない。
後から振り返ったときに、意味を持つ。
大学生のうちに気づける価値は大きい
社会人になってから強みに気づく人もいる。
だが、大学生のうちに気づけると、その後の人生が変わる。
- 進む方向を早く定められる
- 無駄な遠回りを減らせる
- 自信の根拠を持てる
起業は、
「自分は何者か」という問いに、
実体験で答えを出す手段だ。
起業は「自分探し」ではなく「自分づくり」
最後に伝えたいことがある。
起業を通じて強みが明確になる理由は、
起業が「自分探し」ではなく、
「自分を作る行為」だからだ。
何もないところから始め、
行動し、失敗し、改善する。
その積み重ねが、
他の誰でもない「自分」を形作る。
大学生のうちに起業する意味は、
成功するかどうかではない。
自分の輪郭を、現実の中で知ることができる
それ自体が、何よりの価値なのだ。
