― 大学生起業家が「憧れ」で止まらないために知っておくべきこと ―
大学生が起業を考え始めると、最初に触れる情報源のひとつがSNSだ。
X(旧Twitter)、Instagram、YouTube、TikTok。
そこには「起業で成功した人たち」の投稿が並んでいる。
- 自由な生活
- 高そうな場所
- 仕事がうまくいっていそうな雰囲気
- 簡単そうに見える成果
SNSを見ていると、
「起業って意外といけるかも」
「自分もこうなりたい」
そう思う瞬間がある。
だが同時に、こんな感覚も生まれやすい。
- 自分は全然進んでいない気がする
- 何から始めればいいかわからなくなる
- 見ているだけで疲れる
SNSの起業アカウントは、
使い方を間違えると、大学生起業の最大のブレーキになる。
SNSは「現実」ではなく「演出された一部分」
まず大前提として知っておいてほしい。
SNSに流れてくる起業家の姿は、
その人の人生のごく一部を切り取ったものだ。
- うまくいった瞬間
- 見せたい成果
- 印象の良い場面
失敗、迷い、不安、地味な作業は、ほとんど映らない。
これは嘘をついているわけではない。
SNSという媒体の性質上、そうなるだけだ。
問題は、
それを「起業の現実」だと勘違いしてしまうこと。
大学生起業の現実は、
- 地味
- 時間がかかる
- 失敗の連続
このギャップを理解せずにSNSを見ると、
自分の進捗が遅れているように錯覚する。
「結果」だけを発信しているアカウントに注意する
起業系SNSで特に注意したいのが、
結果しか語らないアカウントだ。
- 月◯◯万円達成
- フリーランスになって自由
- 起業して人生が変わった
これらの投稿は、
間違いではないことが多い。
だが、
「どうやってそこに至ったのか」
「失敗は何があったのか」
が語られていない場合、
大学生にとっては危険な情報になる。
起業初期の大学生が必要なのは、
派手な結果ではなく、
- うまくいかなかった話
- 試行錯誤のプロセス
- 遠回りした経験
だ。
SNSで「正解探し」を始めると動けなくなる
SNSを見ていると、
さまざまな意見が目に入る。
- このビジネスがいい
- いや、これはもう遅い
- まずはこれをやれ
- それは意味がない
こうした情報をすべて真に受けると、
頭の中が矛盾だらけになる。
SNSには、
誰にとっても正しい情報は存在しない。
大学生起業でSNSを見るときは、
「正解を探す場所ではない」
という認識を持つことが重要だ。
SNSは、
あくまで「考え方の参考」にする場所であり、
「答えをもらう場所」ではない。
発信者の「立場」と「目的」を必ず見る
SNSの起業アカウントを見るときに、
必ず確認してほしいことがある。
それは、
その人が何で収益を得ているのかだ。
- 自分の事業で稼いでいるのか
- コンサル・講座・教材が主なのか
- 広告・アフィリエイトが目的なのか
どれが悪いわけではない。
だが、立場によって情報の出し方は変わる。
特に、
- 不安を煽る
- すぐに申し込みを促す
- 「これだけやればOK」と断言する
こうした投稿が多い場合、
情報の受け取り方には注意が必要だ。
SNSは「比較の場」になった瞬間に害になる
大学生起業でSNSが一番危険になる瞬間がある。
それは、
他人と自分を比べ始めたときだ。
- あの人はもう稼いでいる
- 自分は何もできていない
- 才能の差を感じる
この比較は、
ほぼ確実にメンタルを削る。
SNSで見ている相手は、
- スタート時期が違う
- 環境が違う
- 見せている部分が違う
それでも、
人は無意識に比べてしまう。
大学生起業において、
SNSは「比較のため」ではなく
**「刺激として使う」**ものだ。
フォローすべきアカウントの共通点
では、
大学生起業家はどんなSNSアカウントをフォローすべきか。
基準はシンプルだ。
- 失敗談も語っている
- 地味な作業を隠さない
- 再現性について触れている
- 行動を促すが、煽らない
こうしたアカウントは、
大学生にとって有益だ。
逆に、
- 楽さだけを強調
- 短期成果のみ
- 他人を見下す発言が多い
こうしたアカウントは、
距離を取った方がいい。
SNSを見る「時間」と「目的」を決める
SNSは、
ダラダラ見るほど影響力が強くなる。
大学生起業でSNSを使うなら、
必ずルールを決めるべきだ。
- 見る時間を決める
- 目的を決めて開く
- 行動前には見ない
たとえば、
- 行き詰まったときにヒントを探す
- 作業後のインプットとして見る
このように、
SNSを主役にしないことが大切だ。
SNSは「やる気を出す場所」ではない
多くの大学生が勘違いしているが、
SNSはやる気を出す場所ではない。
やる気は、
小さな行動の成功体験からしか生まれない。
SNSを見てやる気が出た気がしても、
実際には何も進んでいないことが多い。
大学生起業で大事なのは、
- 見る → 動く
ではなく - 動く → 必要なときだけ見る
この順番だ。
SNSは「使い方次第で武器にも毒にもなる」
最後に、最も伝えたいことがある。
SNSの起業アカウントは、
敵ではない。
だが、
使い方を間違えると、最大の敵になる。
- 正解を探さない
- 比較しない
- 立場を見る
- 行動を優先する
この視点を持てば、
SNSは大学生起業の強力な補助ツールになる。
大学生起業において大切なのは、
誰かの人生を追いかけることではない。
自分の人生を一歩ずつ進めることだ。
SNSは、そのために「使う」もの。
振り回されるものではない。
